エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ルース・スタイルス・ガネット |
販売元 | 福音館書店 |
JANコード | 9784834000351 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
エルマーの冒険シリーズ全3巻のうちの2作目
1作目「エルマーのぼうけん」を読んでいなくても、意味がわからないという訳ではありませんが、まずは「エルマーのぼうけん」を読むことをおすすめします。
どうぶつ島を脱出したエルマーとりゅうが、エルマーの家に帰るまでのお話。途中でカナリア島によることになり、カナリアたちの悩みを解決し、素敵なお土産をもらって帰ります。
読み聞かせなら年中くらいから、自分で読むなら小学1~2年くらいからでしょうか。
1作目「エルマーのぼうけん」を読んでいなくても、意味がわからないという訳ではありませんが、まずは「エルマーのぼうけん」を読むことをおすすめします。
どうぶつ島を脱出したエルマーとりゅうが、エルマーの家に帰るまでのお話。途中でカナリア島によることになり、カナリアたちの悩みを解決し、素敵なお土産をもらって帰ります。
読み聞かせなら年中くらいから、自分で読むなら小学1~2年くらいからでしょうか。
対象年齢が低いことがうかがえ、他の金字塔的な児童文学と比較すると、そのストーリーはわかりやすく、教訓じみていないことが、読みやすさにつながっているのではないかと感じました。しかし本書に登場するみかんの数で算数の勉強をしてみたり、聞いた事もない植物に興味をもって図鑑を手にとってみたり、潮の満ち引きについて考えてみたりなど、本書が持つ教育的な可能性は、読みやすいとは言っても、とても多いのではないでしょうか。
前巻から引き続いてエルマーの旅は継続しているわけですが、本書ではりゅうとの友情がとても印象的でした。自分と同じ子どもであるりゅうに、エルマーが気を遣っているシーンはなんとも心温まります。上記の教育的な価値を視野に入れなくとも十分に読み物として楽しい理由がここにあります。
子どもの旅が持つ意味はとても大きい。親との別離は多くの危険を伴いますが、成長をも伴います。少子化や様々な犯罪の危険から、親が子どもを保護しすぎている風潮が現代にある中で、1950年という年代に書かれた本書は、今も尚、多くのメッセージを読者に投げかけていると思いました。
前巻から引き続いてエルマーの旅は継続しているわけですが、本書ではりゅうとの友情がとても印象的でした。自分と同じ子どもであるりゅうに、エルマーが気を遣っているシーンはなんとも心温まります。上記の教育的な価値を視野に入れなくとも十分に読み物として楽しい理由がここにあります。
子どもの旅が持つ意味はとても大きい。親との別離は多くの危険を伴いますが、成長をも伴います。少子化や様々な犯罪の危険から、親が子どもを保護しすぎている風潮が現代にある中で、1950年という年代に書かれた本書は、今も尚、多くのメッセージを読者に投げかけていると思いました。