Basement Tapes Raw: The Bootleg Series 11 [12 inch Analog] の感想

ブートレグでは散々出回っていたという「ザ・ベースメント・テイプス」の公式版、やっとでたって感じだ。
この時期はディランにとって創作意欲満々、僕は28曲入りの2CDを買ったが、24曲が自作（共作含む）も当然か。
音質の向上と「地下室」ではされていたオーバーダビングの排除も嬉しいところだ。
当時、アットホームな感じで音楽作っていたらしいが、それがリアルに伝わってくる。
サイケデリックなロックがピークを迎えていた時代に、我関せずでアメリカのルーツ音楽向き合う20代半ばの若者たち。
あのビートルズでさえ「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」だからなあ。
この音楽が、次の時代のキーになっていくわけで、たまたまなのかもしれないが、まあほんと恐れ入ります。
時代の先頭を走っていた60年代のディラン、これは派手さはないがその証拠の音楽でもある。