キングダム 36 (ヤングジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルキングダム 36 (ヤングジャンプコミックス)
発売日2014-10-17
製作者原 泰久
販売元集英社
JANコード9784088900278
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

戦いを通じて浮かび上がる人間像、人の想い

前巻の後半から新たに魏との戦いに入って、今度もけっこう長くなりそうだから、
今回の巻ではそれほど大きな動きがあるわけではない。

しかしいざ戦闘が始まると、
今までにはない形で飛信隊が危機にさらされる。
それ自体も新鮮ではあるのだが、しかし大事なのはそのことよりも、
そうした物語の展開、とくにギリギリの状況において、
人の気持ちとか、人物像が鮮やかに浮かび上がってくるということだ。
今までもそうだといえばそうだが、とくに今回はそれを感じさせられた。
仲間に対する信の想い、そして信に対する仲間の想い、
その想いを思う別の仲間の想い。

今回はまた伝説のすさまじい豪傑が敵として三人も登場して、
これをどう乗り越えていくかがとても楽しみなわけだが、
その戦いにおいても、敵のすごさがわかるだけではなく、
逆にその敵が味方の人物をしっかりととらえて評価するという局面がある。
バカとして登場する凱孟なども、額面通りバカなどと思っていたらとんでもない。

そして悲運の将軍紫伯。
また王センと王賁の複雑な親子関係は、今後じっくり描かれていくことになるのだろう。

こうしてただ強いとかだけではなく、
奥行きのある人間像を重層的に描き出すのがこの作者はとても巧みだ。
それが豪傑たちの大きさ、深みになるし、絵もそれにピッタリだ。
豪傑というわけではない人物たちでも、こうしてその人間をしっかり描いているから、
ひとりひとりの人物がとてもリアルな感じがして楽しい。

次はまたより大きな局面を迎えるようだし、
一回りスケールアップしそうな若い主人公たちが今度はどんな大きさを見せてくれるのか、
今から期待も大きい。

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