魅力がすごいよ(初回限定魅力的なプライス盤) の感想

最初に聞いた時、正直「ふーん」としか思わなかった。
セカイノオワリ、KANA-BOON、radwimpsのボーカルによく似た声で、今の流行の歌い方で
また同じようなバンドが出てきたのか、程度だった。
でも不思議と２回、３回と聞いているとこのバンドの特徴が見えてきて
不思議な魅力を感じました。
簡単に分かりやすい特徴を言うと、RADはギター、セカオワは太鼓と打ち込み、そしてこのゲスはキーボード。
keyを担当している人は４歳からピアノをやっているらしいのですが
それが納得の曲がいくつもあるのです。
アレンジにクラシックを使っていたり、ピアノのクラシックソロ曲があったり、間奏もとにかくキーボードが多い。
セカオワもわりとキーボードのアレンジが効いている曲が多いのですが、ゲスの方がよりその特徴が出ている気がする。
ただこの１枚を最初に聞いた時のインパクトの小ささ、心に残るメロディーの少なさから、まだ一般に広く受け入れられるメジャー感があまり感じられない。
今発売したばかりのシングル「私以外私じゃないの」はそのメジャー感が強く感じられました。

これから羽ばたくかもしれない前の段階の、これはアンダーグラウンド感が残るゲスの１枚かもしれないなと思いました。

前のミニアルバムなどにあった曲はいくつかがものすごくキャッチーなフレーズと転調や意外な展開が多くて、強い印象が残っているけど今作はキャッチーさがあまりなかった気がします。意外な、というのも聴き慣れてきているせいかスーッと音が入ってくる感じがする。
音楽の事はあまりわかりませんが、荒削りでソリッドな部分が洗練されてきていてそんな印象を受けたのかと思います。
こう感じるのもゲスの進化だと思いますが、やはりキャッチーな部分が私は好きなので星を４つとしました。

「ドレスを脱げ」から聴いていますが、メジャーデビュー以来このアルバムも含め、トリハダがたつ曲がない感じですね。
曲のアレンジ、構成はどこか過去のゲスの曲で聴いたことのあるものが多い印象です。
曲の全体的な流れはよく、聴きやすいです。

感想としては、今回私が買ったのが魅力的なプライス盤で良かったな、と言った感じです。