零崎曲識の人間人間 (講談社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 零崎曲識の人間人間 (講談社文庫) |
発売日 | 2012-11-15 |
製作者 | 西尾 維新 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062773720 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
著者の人気作品『戯言シリーズ』の外伝とも言えるシリーズで,
メフィスト誌07年05月,09月,08年01月号に掲載の3話にくわえ,
書きおろしが1本の4話.掲載時にはなかったイラストも多めです.
バラバラの時代が描かれた4話が不規則に並んではいるものの,
むしろそれが効果的で,主人公が『誕生』した由縁や特徴など,
謎ばかりだった彼のことが丁寧に描かれている印象を受けますし,
各話のタイトルも,著者おなじみの言葉遊びで楽しませてくれます.
ただ,著者の最近の作品ではもはや当たり前となった掛け合い,
本作でも楽しませてはくれますが,いささか空まわりのところも.
どの作品でもこのノリでは,さすがにちょっと飽きてしまいます….
とはいえ,各話はもちろん,最終話での盛りあがりからの締めもよく,
音楽家と名乗る彼が,その最終話で奏でる『曲名』には思わずしんみり.
わずかに残された『希望』が,次の最終作でどう描かれるかにも期待です.
時系列としては,『戯言シリーズ』本編以前から終盤あたりまで,
本編はもちろん,この『人間シリーズ』と繋がるエピソードも多く,
シリーズの愛読者なら,いろいろと思い出しながら楽しめる作品です.
メフィスト誌07年05月,09月,08年01月号に掲載の3話にくわえ,
書きおろしが1本の4話.掲載時にはなかったイラストも多めです.
バラバラの時代が描かれた4話が不規則に並んではいるものの,
むしろそれが効果的で,主人公が『誕生』した由縁や特徴など,
謎ばかりだった彼のことが丁寧に描かれている印象を受けますし,
各話のタイトルも,著者おなじみの言葉遊びで楽しませてくれます.
ただ,著者の最近の作品ではもはや当たり前となった掛け合い,
本作でも楽しませてはくれますが,いささか空まわりのところも.
どの作品でもこのノリでは,さすがにちょっと飽きてしまいます….
とはいえ,各話はもちろん,最終話での盛りあがりからの締めもよく,
音楽家と名乗る彼が,その最終話で奏でる『曲名』には思わずしんみり.
わずかに残された『希望』が,次の最終作でどう描かれるかにも期待です.
時系列としては,『戯言シリーズ』本編以前から終盤あたりまで,
本編はもちろん,この『人間シリーズ』と繋がるエピソードも多く,
シリーズの愛読者なら,いろいろと思い出しながら楽しめる作品です.