人を描くのって楽しいね！―マンガのための人物デッサン― (廣済堂マンガ工房) の感想

リアルな人を描きたいとか可愛いアニメキャラクター描きたいって思っていて、
なかなか上手に描けない、描いてみたけどなんか変とか思って悩んでいて、
どの本買おうか悩んでいる方は是非一度書店などで立ち読みしてください。

僕は、様々な書店を回りましたが、どこにも売っていなくて
中身を読まないで購入しましたが、買って正解でした。
現在、この本を見て人体の描き方を勉強中です。

がっつり人体構図の資料などもとても役立つと思いますが
そのような本を読んでいざ描けるかと言われても厳しいと思います。
まずどう描いたらいいのかわからないですよね。

この本では、簡単な絵のウォーミングアップから人体の簡略化した
書き方から段々と人体の構図を理解出来るようになるような内容です。
作者のユニークで優しい言葉でモチベーションが下がる事は無いでしょう。

この本を一通り読み、絵もしっかり描きまともな絵が描けるようになったら
自分の好きな資料を買った方がすんなり描けるのではないかと思いました。

この本ではマンガのための人物デッサンと描かれていますが、マンガでも
リアルでも活かせると思います。

作者のインターネットのWEBサイトもありますが内容は同じではありません。
気になった方は、WEBサイトに目を通すのも良いと思います。
関連した本がこの本合わせて３冊販売されています。

ただ、本に出てくるキャラクターはリアルな人間もいれば簡略化された人間もアニメっぽい
キャラクターも出てきますが萌え系のとびきり可愛いようなキャラクターは出てきませんので
それ目当てな方はやめておいた方が良いです。

巷で有名な人体デッサン本で初心者向けの構成になっています。
この手の本の中でもこれ以上は無いというほど丁寧に解説されており
絵を描き始めた人でもすんなり読み進めていけると思います。

ルーミスやハム本に躓いている方にもいいかもしれません。

ただ氏の自主制作本を持っている人には再購入不要です。
明らかに内容量が削られて薄くなっていますし、紙の質が向上したくらいしか良い点が見あたらない。
ホームページを調べたら載せる予定のカットも編集の段階でだいぶ削られているようですしね。

また描けるようになってくるとこれだけでは確実に足りないので
他に詳しい専門書を用意した方が良いでしょう。

後半、悪い点ばかり取り上げてしまいましたが
導入本としては敷居も低いですし初心者にはオススメできる１冊です。

製本化＆初心者向けとしては★５を上げたいところですが
中級者向けとしては少し物足りないので−１
自主制作本のボリュームを考慮すると−１

初心者であれば★４
中級者であれば★３
です。