聖闘士星矢セインティア翔 3 (チャンピオンREDコミックス) の感想

このシリーズは「星矢」だけど少女漫画っぽい要素もあるお話の中、原作キャラが別の視点から見た形で登場するという新鮮な楽しさがありますが、この３巻ではそれが最高の見せ場を迎えています！
１巻の冒頭で、王子様のように登場した黄金聖闘士・蠍座のミロ。
美麗な絵での外見は確かに王子様風ですが、中身は誇り高き黄金聖闘士。この３巻では幼い頃に助けてくれた時とは違い、聖闘士の戦いに飛び込んだ主人公・翔子に戦いの厳しさをつきつける役割として登場します。
硬派な台詞回しからは原作ミロの聖闘士としての矜持を感じ、敵や翔子に対する様々な表情からは彼の情の篤さが感じられます。美しくも迫力ある戦闘シーンはアニメの荒木作画回のミロを思い出しました。こんなに格好良いスカーレットニードルが拝める日が来るとは！　ミロファンは必見、特にそうでない人も一見の価値ありです。雑誌掲載時にお姫様抱っこの画像が出回ったせいか、内容を少し勘違いしている方も見かけますが、ぜひ実際に読んでみることをオススメしたいです。
そして、星矢のコアなファンならニヤリとできる演出の数々。原作ジャンプ連載時のネタが入っていたり…作者さんは相当に濃い原作ファンですね。
神話上因縁のある蠍とオリオンの対決、エリスの覚醒と決着により物語は一つの区切りを迎えます。次はいよいよ銀河戦争！
この展開を乗り越えての翔子の成長と、他の黄金聖闘士の登場も楽しみに、長く続くシリーズになることを期待して★５です！