成均館儒生たちの日々 (下) の感想

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参照データ

タイトル成均館儒生たちの日々 (下)
発売日販売日未定
製作者チョン・ウングォル
販売元新書館
JANコード9784403220579
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » アジア文学

購入者の感想

ドラマが評判になっているのを知ってまず原作を、と思い手に取りましたが、一気に読みました。
氷室冴子的なおもしろさだなあと思いました。今の方ならライトノベル的なのでしょうか。
ざ・ちぇんじ+クララ白書+ジャパネスクを三で割ったような、、、って私の好きな氷室作品全部やん。
とにかく久々にこういう楽しくぱっと読み通せる本。
このあとドラマをみて再読しましたが、ドラマに比べると視点の違いとか(小説だとユニよりの三人称か)、人間関係、ストーリー展開が違う部分があって(続編も参考にして、少し根の深い木的な要素もいれて肉付け?)、ドラマはドラマなりに楽しめ、ドラマの複雑さに比べると小説のシンプルさが少し物足りなさも感じますが、でも再読しても原作のおもしろさやスピード感は捨てがたく、むしろ小説のほうが四人組の交情が純粋に書かれてる気がして、これはこれでやっぱりおもしろいと思いました。ドラマのキャスティングはイ・ソンジュン以外はけっこう原作のイメージ通りで、原作ファンでもあまり違和感はないと思う。
ドラマではイ・ソンジュンの当て馬的に書かれているムン・ジェシンが、小説ではもっと魅力的です。あと小説でもドラマでも一番お気に入りはク・ヨンハさまです。
ドラマだともう続編はなさそうな終わり方でしたが、ドラマ、小説の世界ひっくるめて大好きなので、ドラマでも続き作ってくれないかな〜と思ったりいたしますが。

韓国ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作です。
韓ドラにどっかり浸かってるファンではありませんが、この作品単体に関して言うと、素直に面白いという感想が出ます。
ドラマを途中まで見た段階で原作を読み、その後見てなかった数話を最後まで視聴したのですが、個人的な感想としては原作の方が好みでした。

ただ、ドラマのように、国家を揺るがすようなエピソードが盛り込まれてるわけではありませんし、お約束的悪役の存在や韓ドラにありがちな主人公たちの親世代の問題など、次どうなるんだ!?ってはらはらどきどきするようなシリアス部分もありません。
それでも、原作は原作ならではのストーリー展開で、一気読みしてしまったくらいに、とても楽しめました。

勿論原作にもシリアス部分が無いわけじゃありませんが、それらもユニとソンジュンの恋愛話に始まって終わります。
だからこそ、ストーリーが一貫しており、読了感も素晴らしく良いものでした。
本当に久しぶりに、最初から最後まで通して気持ちのいい恋愛小説を読むことが出来て嬉しく思います。

また、原作はドラマに比べると、翻訳者の表現にも寄るのでしょうが、結構生々しいなぁと思いました。
別にえろいわけではないです。恋愛小説として見れば、逆にこのくらいの描写度合いの方が満足するかなという程度です。私は好きでした。

そういった人間の情欲部分もきちんと描かれている点とソンジュンのユニに対しての想いだとか、心情の動きなどなど、読んでいて唐突感などもなく気持ちよく読めました。
特に、主人公が男装美少女という設定から、作品の山場である女バレのシーンは、とても印象深く、何度も読み直してしまいます。
というか、私は元より男装ネタが大好きなのですが、相手役に対して、お話後半まで女だとばれてない主人公というのは中々新しいなと思いました。
だからこそ、ソンジュンの心情描写は涎モノでした。

あと、朝鮮王朝に関わることや独自の名称などに関して、脚注があるので親切な仕様だなと思いました。

一文字も読み飛ばしたくないクセになる面白さです。

心理描写が丁寧でとても魅力的に書かれており登場人物ひとりひとりに愛着がもてます。

四人衆はもちろんのこと、王さまが最高です。

性描写は若干生々しい表現もありますが美しくめちゃめちゃドキドキします。

お薦めの一冊です。

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