月光条例 28 (少年サンデーコミックス) の感想

☆ は５つですが、ぶっちぎりで超越した 「 星５つ 」 と考えて頂きたい ！

皆さんは漫画一冊よむのに、どのくらい時間をかけるでしょうか。
２０分 〜 ３０分 ？　やたらと見開きが多いバトル漫画なら １５分くらい。
とにかくネームの多い ギャンブル漫画なら ４０分ぐらいかと思われます。
では、この 『 月光条例 』 ２８巻はどうでしょう？
なんと一時間以上かかりました。これは誇張表現ではありません。ガチです。
ページ数はそれほどないのに、そこまで難解なのか ？　勿論、ちがいます。

わかり過ぎるぐらいにわかります。わかるからこそ 「 ナナメ読み 」 をさせてはくれないのです。
少し読み進めるたびに、泣いたり、笑ったり （　おかしくて笑うわけではありませんが　）
本を横に置いて、気持ちが収まるのを待たなくては … 到底つづきを読む事が出来ません。
臨場感とか、感情移入とか、そういう単語では説明しきれないものがあります。
全ページ、全コマから、藤田さんの 『 全身全霊をかけた物語 』 がひしひしと伝わってくるのです。
これは もはや魔法か。

そして、ご存知かもしれませんが、藤田漫画では みんなが主人公です。
性格が卑屈で手の平サイズのちっちゃい奴も、女の尻をおっかけるばかりのチャラ男だって…
そこに例外はありません。
彼等がいかにして主役となるのかは、是非とも読んで頂きたい。
特にイデヤ！　さんざん待たせやがって、コノヤロー！　テメェー；；；

次巻、ついに完結です。この作品なら、完成というべきかもしれません。
物語の完成を見届けたい方は、どなたでもふるってご参加ください！
藤田ワールドはいつでも大歓迎です！