拳法極意 発勁と基本拳 の感想
参照データ
タイトル | 拳法極意 発勁と基本拳 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 松田隆智 |
販売元 | BABジャパン |
JANコード | 9784862206114 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ |
購入者の感想
読む度に何か発見がある奥深い本だと思います。
複数の門派(流派)を考察することにより、中国武術、功夫に一貫して存在する理合を解説しています。
勿論、全ての門派を網羅している訳ではなく、北派(長江以北)の拳法からいくつか選んで書いてあります。
しかし、一練習者として非常に参考になることが多く書いてあり、例えば、
「何故このような練習をするのか?」といった疑問に対する答えの手がかりがちりばめられています。
おそらく大多数の武術の道場において、自分の師に対してこのような質問をするのは有る意味失礼であり、他の拳法との比較検討も困難な場合が多い。
そのような背景の中で、「最強の突き」を求めて中国や台湾を渡り歩き、数多くの名師と出会い、同時に苦練に励んできた著者の、門派や道場単位ではなく
もっとメタな視点からの戦闘法としての中国武術の考察は合理的で非常に参考になります。
ここで注意すべきなのは、この本は「中国武術の理屈」で書いてあるということです。著者による注釈はあるにはあるのですが、先に述べた「合理的」の意味も、近代スポーツ学や生理学の観点から科学的に実証されているという意味ではありません。しかし、練習者として共感できることは多々あるし、「中国武術」は「中国武術の理屈」を知らなければ理解・修得は困難です。経験則みたいなものです。
総じて、この本は中国武術の練習者向けに書いてあるといえます。専門書の類で、万人に向けて書かれたものではないと思います。
なので、星4つ。個人的には5つですが。
複数の門派(流派)を考察することにより、中国武術、功夫に一貫して存在する理合を解説しています。
勿論、全ての門派を網羅している訳ではなく、北派(長江以北)の拳法からいくつか選んで書いてあります。
しかし、一練習者として非常に参考になることが多く書いてあり、例えば、
「何故このような練習をするのか?」といった疑問に対する答えの手がかりがちりばめられています。
おそらく大多数の武術の道場において、自分の師に対してこのような質問をするのは有る意味失礼であり、他の拳法との比較検討も困難な場合が多い。
そのような背景の中で、「最強の突き」を求めて中国や台湾を渡り歩き、数多くの名師と出会い、同時に苦練に励んできた著者の、門派や道場単位ではなく
もっとメタな視点からの戦闘法としての中国武術の考察は合理的で非常に参考になります。
ここで注意すべきなのは、この本は「中国武術の理屈」で書いてあるということです。著者による注釈はあるにはあるのですが、先に述べた「合理的」の意味も、近代スポーツ学や生理学の観点から科学的に実証されているという意味ではありません。しかし、練習者として共感できることは多々あるし、「中国武術」は「中国武術の理屈」を知らなければ理解・修得は困難です。経験則みたいなものです。
総じて、この本は中国武術の練習者向けに書いてあるといえます。専門書の類で、万人に向けて書かれたものではないと思います。
なので、星4つ。個人的には5つですが。