盲獣 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | 盲獣 [DVD] |
発売日 | 2013-11-22 |
監督 | 増村保造 |
出演 | 船越英二 |
販売元 | 角川書店 |
JANコード | 4988111289209 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 日本映画 » ラブロマンス |
購入者の感想
日本映画の大傑作だと思います。
以前留学したアメリカの大学の図書館にDVDが置いてあり、僕はそれでこの作品を知りました。
この映画のよいところは、目が見えない男の、一般的には「変態」と呼ばれるような女体の肌触りへの欲望や、監禁の共犯であった老いた母の若い女への嫉妬、あるいは禁断の快楽への目覚めといった、強烈にキワドい世界を描いていながらも、登場人物はみな性格が強くてあんまり悩んではないし、また、真剣な場面でも思わず笑ってしまうようなところもあって、意外に陽性の映画になっていることです。
なので、カルト映画とみられがちですが、娯楽作として普通に面白いし、楽しめます。
ドンピシャの配役、俳優さんたちの怖くて素晴らしい演技、シュールリアリスティックな美術など、見所たくさんです。
原作は江戸川乱歩とのことですが、本作の変態さは文豪と言われる谷崎潤一郎や川端康成にもあるもので、たしかに公序良俗に反する映画ではありますが、決して特別な異端の作というわけではなく、むしろ、日本文学の一つの伝統を継ぐ作品ともいえるのではないでしょうか。
このような映画を制作したりTVで放映するのは、良くも悪くもポリティカリーコレクトネスが進んだ今の時代には不可能でしょう。
エロの部分より、精神を病んでいる人や、障がい者の扱いの面で。
でも、なんだか窮屈な時代になっているような気がしてなりません。
以前留学したアメリカの大学の図書館にDVDが置いてあり、僕はそれでこの作品を知りました。
この映画のよいところは、目が見えない男の、一般的には「変態」と呼ばれるような女体の肌触りへの欲望や、監禁の共犯であった老いた母の若い女への嫉妬、あるいは禁断の快楽への目覚めといった、強烈にキワドい世界を描いていながらも、登場人物はみな性格が強くてあんまり悩んではないし、また、真剣な場面でも思わず笑ってしまうようなところもあって、意外に陽性の映画になっていることです。
なので、カルト映画とみられがちですが、娯楽作として普通に面白いし、楽しめます。
ドンピシャの配役、俳優さんたちの怖くて素晴らしい演技、シュールリアリスティックな美術など、見所たくさんです。
原作は江戸川乱歩とのことですが、本作の変態さは文豪と言われる谷崎潤一郎や川端康成にもあるもので、たしかに公序良俗に反する映画ではありますが、決して特別な異端の作というわけではなく、むしろ、日本文学の一つの伝統を継ぐ作品ともいえるのではないでしょうか。
このような映画を制作したりTVで放映するのは、良くも悪くもポリティカリーコレクトネスが進んだ今の時代には不可能でしょう。
エロの部分より、精神を病んでいる人や、障がい者の扱いの面で。
でも、なんだか窮屈な時代になっているような気がしてなりません。