めざせ!ポジティブADHD の感想

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参照データ

タイトルめざせ!ポジティブADHD
発売日販売日未定
製作者あーさ
販売元書肆侃侃房
JANコード9784902108538
カテゴリ人文・思想 » 教育学 » 障害児・福祉教育 » 障害児教育

購入者の感想

看護学校に通っているADHDグレーゾーンの者です。
児童期にかかっていた精神科があるので、今そちらで先生による分析をしていただいているのですが(過去治療歴と通知表)
同じように現在「診断中」もしくは「診断はしていない」人はちょっと避けた方がいいかなと思います。

というのも、本中で
「いるんだよね、ADHDのことをちょっと知ったくらいで、自分もADHDじゃないかって言い出す奴」
というようなセリフ、その他類似した表現が含まれます。つまりは診断されてこそということになります。
自己判断は危険、(前置きがあって)〜それでもADHDと言い張る?と言われれば、私は専門家ではありませんし、まだ確証は得らていませんので
後半はある程度流し読みにしています。

作内では自己判断せず専門医の診察を受けようということで診察編も描かれているのですが、漫画のようにスムーズにはいきません。
成人においては特に、まず本当に知識を持った専門医にかかることからがとても大変です。
小児ですら1ヶ月待ち、2ヶ月待ちなどザラです。

私は過去に受診した経歴があったからこそ、小児領域とは言えど専門の病院にかかることができましたが(それでも次の受診は1ヶ月以上先)
何処も予約待ちであったり、診察にこぎつけたとしても実は医師が充分な知識を持っていなかったりもします。
門前払いもあれば、逆に問診だけで安易に「ADHD」と決め付ける医者も存在します。

上記から病院をまわらなければいけず経済面を気にされる方もいらっしゃいますし
成人の場合は治療薬が存在しないことから「受診するメリット・デメリット」について考慮された結果、診断を諦めた方もいます。
ですが、未診断でも本気でADHD様の症状に悩まれている方や、なんとかしたいと考える人は少なくありません。

そういう方達に対しては少々不適切な表現じゃないかなあとも思いますし
「障害というよりはこういう人種なんだ」と言うのであれば、診断されてから考えろ!のようなスタイルはいかがなものかなぁとも感じました。

とにかく実用的なギャグマンガ。そりゃそうだ、描いているのは当事者だし。

医療系実用書にありがちな小難しい表現はいーっさいなし(脳みその話ですらギャグ)、つとめて明るく、つとめて前向きにADHDを学ぶ・つきあう・乗り越える本。

ギャグマンガとはいえ、ADHD者にも、非ADHD者にも、障害の仕組みから、受診の仕方、生活のヒント、コミュニティの話に至るまで、同じ内容を本にしたら絶対に途中で集中が切れるであろう量をうまくまとめている。

当事者のみならず、周囲にADHD者がいる非ADHD、小難しいことが書いてない医療関係書を読みたい人には必携。

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