艶福プロジェクト (双葉文庫) の感想

作者は最後にど伝返しの仕掛けをしているが、それはさておき、持てる若手社員から女性に好かれる手ほどきを、受けながら、自分自身を見つめ直す過程が、読んでいて楽しくなる。若い女性に接する方法を傾向と対策を学びながら、自分自身を変えていく同時進行で自然に最後まで一晩で読む気になるから、余計なお節介を言うが、明日は遅くまで読んでいて大丈夫な日に読んで欲しい本

過去仕事で失敗し、女房子供とも別れ
リストラ部屋に追いやられた中年男が
恋愛経験豊かなチャラ男部下のアドバイスで
女性も仕事も上げ潮に乗るお話。

植村倫太郎(49)は中堅商社S紡績に勤めているが
40半ばで立ち上げたプロジェクトに失敗。
会社に損害を与え、営業部からCRP推進室という
「追い出し部屋」に異動に。

一人さびしく行きつけのバーで愚痴る日々だが
ママ・紀和子(43)からの激励エッチの誘いにも
肝心の男性機能が不調というどん底ぶり。

そんなとき同部屋でパソコンを教えている
青山春平(25)と親しくなった倫太郎は
モテ男・春平のアドバイスでモテる努力をすることに。

スポーツクラブで身体を絞り
髪型、服装、食生活を改善し
素敵な中高年に変身する倫太郎。

そして偶然助けた広告部OL・井口奈都子(28)、
SNSを通じて知り合った人妻・立花美崎(34)との
束の間のメイクラブを通じて
男の自信を取り戻した倫太郎は
ついに本命女子で
昔の部下・手島優子(24)と結ばれる。

そして社運をかけて倫太郎は
やり手デザイナー・今井玲奈(36)を
寝技で攻略しようと・・・

モテ男アドバイザーの春平だが
寝室のクローゼットの中から
トランシーバーでエッチ真っ最中の倫太郎に
閨事の指図を行う徹底指導ぶり。

春平と枕を交わす美女、
井口奈都子と立花美崎は
情熱的なワンナイトラブの後は
後腐れなくすっきりと身を引くイイ女だが
最後に「別れのイッパツ」をさせてくれるサービスも。

双葉文庫・霧原モード全開の
中高年オフィス回春ストーリー。