学校では習わない 愛と夜の日本史スキャンダル (じっぴコンパクト新書) の感想
参照データ
タイトル | 学校では習わない 愛と夜の日本史スキャンダル (じっぴコンパクト新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 堀江 宏樹 |
販売元 | 実業之日本社 |
JANコード | 9784408453620 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
書名にあるように「愛と夜」、言わば男女の歴史的生態学的考察とも言えるものだろう(笑)。史実性は別論としても読み物としては面白いのだが、筆者の立位置が、歴史的考証をも少なからず指向しており、随所に歴史資料が引用ないし参照されている。
しかしながら当該資料と筆者の考証趣旨(証明主題)が完全に一致していないため、端的に言うと参照資料が筆者の主張を直接に裏付けるものでなく、その可能性を間接的に推測させるにとどまるにすぎないのに、右のような推測を断定的に記述する傾向が強い。かかる方法は少なくとも歴史科学としては適正さを欠くと言わざるを得ない。折角、同時代ないし出来るだけそれに近い歴史資料を参照引用するという、歴史的アプローチが筆者の独断ないし主観によって正しく反映されていない箇所が多いように思う。個人的には以上の点がマイナス評価となった。
しかしながら当該資料と筆者の考証趣旨(証明主題)が完全に一致していないため、端的に言うと参照資料が筆者の主張を直接に裏付けるものでなく、その可能性を間接的に推測させるにとどまるにすぎないのに、右のような推測を断定的に記述する傾向が強い。かかる方法は少なくとも歴史科学としては適正さを欠くと言わざるを得ない。折角、同時代ないし出来るだけそれに近い歴史資料を参照引用するという、歴史的アプローチが筆者の独断ないし主観によって正しく反映されていない箇所が多いように思う。個人的には以上の点がマイナス評価となった。