幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 (集英社新書) の感想
参照データ
タイトル | 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 (集英社新書) |
発売日 | 2013-09-14 |
製作者 | 平野真敏 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
幻の楽器:ヴィオラ・アルタにまつわる物語である.そもそも、殆どの人は、ヴィオラ・アルタなる楽器があることを知らないと思う。ヴィオラ奏者である著者も、知らなかったくらい珍しい楽器である。何しろ、現時点で、ヴィオラ・アルタ奏者は世界で二人しかいないのである(内一人がこの本の著者)。しかし、一昔前は、そう珍しい楽器では無かった。それが、なぜ、その存在さえ知られなくなったかを解き明かそうとした本である。その情熱には頭が下がる。
著者はプロのヴィオラ奏者であるが、変わった形のヴィオラ?を見かけたことから、話は始まる。とにかく、面白い、文章が良い。ぐいぐいと引き込まれる。素晴らしい文章である。上質な推理小説を読んでいるようである。ヴィオラ・アルタに関する探究心、行動力、出会い、全てが奇跡と思わされるほどである。一気に引き込まれ、数時間で読了した。読後、一瞬、このヴィオラ・アルタに関する物語は、著者が作り上げた話では無いかと疑ったほど、面白かった。著者は、ヴィオラ・アルタが、著者の前に現れたことを偶然と思っているだろうが、偶然では無いと思う。骨董の世界で、「モノが人を選ぶ」と聞いたことがある。このような探究心旺盛で且つヴィオラ・アルタを自在に弾ける著者だから、この数奇な運命を持ったヴィオラ・アルタが著者にすり寄っていったのだろう。そう考えると、少し怖い感じがする。しかし、著者の手元にあるヴィオラ・アルタは、喜んでいるだろう。内容をもっと、紹介したいが、推理小説の結果を書くような野暮な真似はしたくない。どの章も、面白いが、最終章は圧巻。とにかく、お勧め。絶対に、という言葉はあまり使いたくないが、絶対面白いです。是非読んでください。
追伸1.何時か、このヴィオラ・アルタの音色を直接,聞いてみたいです。ネットでは試聴できるようです。心が安らぐ音色です。
[]
追伸2.是非、英訳して、世界に、この本を広めてください。それだけの価値があると思います。
追伸3.文中,さりげなく,人生とは何か,簡にして要を得た説明がある.著者は,哲学者かと一瞬思ったくらいである.
著者はプロのヴィオラ奏者であるが、変わった形のヴィオラ?を見かけたことから、話は始まる。とにかく、面白い、文章が良い。ぐいぐいと引き込まれる。素晴らしい文章である。上質な推理小説を読んでいるようである。ヴィオラ・アルタに関する探究心、行動力、出会い、全てが奇跡と思わされるほどである。一気に引き込まれ、数時間で読了した。読後、一瞬、このヴィオラ・アルタに関する物語は、著者が作り上げた話では無いかと疑ったほど、面白かった。著者は、ヴィオラ・アルタが、著者の前に現れたことを偶然と思っているだろうが、偶然では無いと思う。骨董の世界で、「モノが人を選ぶ」と聞いたことがある。このような探究心旺盛で且つヴィオラ・アルタを自在に弾ける著者だから、この数奇な運命を持ったヴィオラ・アルタが著者にすり寄っていったのだろう。そう考えると、少し怖い感じがする。しかし、著者の手元にあるヴィオラ・アルタは、喜んでいるだろう。内容をもっと、紹介したいが、推理小説の結果を書くような野暮な真似はしたくない。どの章も、面白いが、最終章は圧巻。とにかく、お勧め。絶対に、という言葉はあまり使いたくないが、絶対面白いです。是非読んでください。
追伸1.何時か、このヴィオラ・アルタの音色を直接,聞いてみたいです。ネットでは試聴できるようです。心が安らぐ音色です。
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追伸2.是非、英訳して、世界に、この本を広めてください。それだけの価値があると思います。
追伸3.文中,さりげなく,人生とは何か,簡にして要を得た説明がある.著者は,哲学者かと一瞬思ったくらいである.