コジコジ 1 (りぼんマスコットコミックス) の感想

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ちびまる子ちゃんがあまり好きではなかったので、さくらももこさんの漫画は今まであまり読んでこなかったのですが、この漫画には完全にはまりました。
ギャグが凄くシュールですし、時折入れてくるホモネタが意味不明で、それらのあまりの不可解さになぜか笑いが止まらなくなりました。
ギャグが面白いだけではなくて、主人公のコジコジが良いキャラしてます。コジコジの無邪気でおおらかで自由奔放な生き方は一見楽そうに見えますが、現実を生きる私達が実際にあんな風に生きるのは大変困難な事でしょう。何せあのコジコジは全く差別をせずミミズや木にさえもまるで友達のように優しく接する事が出来ますし、親がいなくてもテストで0点を取っても周りの者が何を言っても自分が何者なのかわからなくても全く気にしないのですから。
コジコジは一見ただのバカに見えますが、本当は全ての者を平等に扱い何が起こっても動じる事の無いコジコジの在り方は人の理想的な在り方なのではないかと思います。
ギャグだけではなく心温まる話や少女漫画らしい恋愛話も結構あり、明らかにただのギャグ漫画ではなく様々な魅力のある漫画だと思います。
シュールなギャグ漫画が好きな方なら十分楽しめるでしょうし、ただ面白いだけのギャグ漫画は好きじゃないという人もきっと楽しめるでしょう。

テレビでアニメを観ていたのは15年くらい前のこと。
ちょっと忘れかけていたけど、パチンコ台になったのをきっかけに、またハマリ出してしまいました。

可愛い顔しながらも、飄々と毒を吐くコジコジが面白すぎてたまりません!
プッと吹き出してしまうので、電車などで一人読みするのは危険でしょう。

この巻に収録されている、お父さんとお母さんに手紙を書くコジコジのエピソードには、思わず涙します。