『takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子』 (現代建築家コンセプト・シリーズ18) の感想

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参照データ

タイトル『takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子』 (現代建築家コンセプト・シリーズ18)
発売日販売日未定
製作者takram design engineering(タクラム デザイン エンジニアリング)
販売元LIXIL出版
JANコード9784864800129
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 商業デザイン

購入者の感想

時代と社会を正しく認識し、常に新しいアイデアを模索している人には最高の指南書。
情報過多・商品飽和を迎えた今日、「体験」や「Just Do It !とにかくやってみる」ことが注目されていますが、
このあたりの社会現象について読者側にある程度のインプットがないと読んでもピンとこないかと思います。
逆にこの感覚を持っている先進的な建築やプロダクトデザインを志す人、
さらには広告業界でこれからのコミュニケーションを模索しながら、ブランディング・マーケティングに
関わっている人には響く内容です。

ニュータイプのクリエイターが、どのようにして「ものづくり」と「ものがたり」を紡いでいるのか、
非常に簡潔な言葉で綴られ体系化されています。
文章は60ページ程度ですが、ひとつ一つの言葉と文章が非常に深く納得感があります。
ただし、takram自身の事例に関して言えば、あまり詳しくは載っていませんし、
「ストーリー・ウィービング」がストーリーとして言語化されているのは≪OVERTURE≫のみです。
それでも、ここまで美しく言語化・図式化・体系化している本書はすばらしいと思います。

いつもこの建築家シリーズを読んでいます。本書を開いた時に驚きました。いままでの建築アトリエのテーストとだいぶ違う。。。takramってだれですの?
文字の小ささ、多さにはムズイと思い挑みつつも案外サラサラと読めました。多分ベースとなる概念部分が重複したり、言葉を変えて同じことを表現しているだけの表層的な変化が中盤は目立つように思えます。その反面、プロダクトデザインの文脈や時代性は建築畑の私には知らなかったので色々と学べました。特に建築家がいつも安易に掲げる「プロトタイピング」の手法がtakramでは創造の一プロセスとして言語化、消化済、実用化されてあるような内容は興味深く読めた。ただし建築と違う価値観、文脈を感じたのでそういう意味でこのシリーズにおいて意外な一冊。さすがプロダクトデザインもしている会社が作っただけあって本としての物質的な質は高いと思いました。

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