くもんの学習 小学国語辞典 の感想
参照データ
タイトル | くもんの学習 小学国語辞典 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | くもん出版 |
JANコード | 9784774319056 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究 |
購入者の感想
長男6歳と国語辞典を選びに行きました。30分くらい選ぶのに時間をかけて,最終的に選んだのが,村石昭三(監修)『くもんの学習 小学国語辞典 改訂第四版』(くもん出版)です。
まず店頭に並んでいた6冊の小学生用国語辞典を並べて,「せんそう(戦争)」をひいてみました。これは長男がひいてみたいといって選んだ言葉です。意味の説明は6冊とも大同小異でした。『くもんの学習 小学国語辞典』では,ちなみに「国同士が武力を使って争い,戦うこと。いくさ」となっています。ただ,この中の「争い,戦うこと」の部分だけを取り出してみると,他の5冊ではただ「戦うこと」となっていたり,「争うこと」となっていたりで,この点で『くもんの学習 小学国語辞典』に分がありました。長男は「あらそうこと」と定義してある辞書について,「パパ,「あらそう」って何?」と訊いてきました。それで長男には「「せんそう」っていうことばがわからないから,辞書をひいたのに,そこにまた知らないことばが出てくるのはよくないねえ」と言いました。この時点では確かベネッセの国語辞典が「戦うこと」となっていたので,長男は一番に気に入ったようです。
『くもんの学習 小学国語辞典』と他の辞書との決定的な違いは「まず例文が先行する」という点です。実際にどうなっているか,引用してみると:
せんそう【戦争】(例文)この地球上で戦争は絶対に起こしてはいけない。/戦争のない平和な世の中。(意味)国同士が武力を使って争い,戦うこと。いくさ。(反対語)平和。
こんな具合です。小学校1年生がことばを理解するには,「抽象→具体」ではなく「具体→抽象」の方が頭に入りやすいだろうと思います。他の5冊はどれも,まず語義説明があり,その次に例文が来ます。
また,「戦争」ということばが名詞としても動詞としても使える,というのは小学生の時点で必要な知識ではないだろうと思います。でも,「大人の辞書を子供用に書き換えたつくりをしている」感のある他の辞書では律儀にそのような品詞情報が書いてあったりしたので,僕はそのような品詞についての解説のない『くもんの学習 小学国語辞典』が気に入りました。
まず店頭に並んでいた6冊の小学生用国語辞典を並べて,「せんそう(戦争)」をひいてみました。これは長男がひいてみたいといって選んだ言葉です。意味の説明は6冊とも大同小異でした。『くもんの学習 小学国語辞典』では,ちなみに「国同士が武力を使って争い,戦うこと。いくさ」となっています。ただ,この中の「争い,戦うこと」の部分だけを取り出してみると,他の5冊ではただ「戦うこと」となっていたり,「争うこと」となっていたりで,この点で『くもんの学習 小学国語辞典』に分がありました。長男は「あらそうこと」と定義してある辞書について,「パパ,「あらそう」って何?」と訊いてきました。それで長男には「「せんそう」っていうことばがわからないから,辞書をひいたのに,そこにまた知らないことばが出てくるのはよくないねえ」と言いました。この時点では確かベネッセの国語辞典が「戦うこと」となっていたので,長男は一番に気に入ったようです。
『くもんの学習 小学国語辞典』と他の辞書との決定的な違いは「まず例文が先行する」という点です。実際にどうなっているか,引用してみると:
せんそう【戦争】(例文)この地球上で戦争は絶対に起こしてはいけない。/戦争のない平和な世の中。(意味)国同士が武力を使って争い,戦うこと。いくさ。(反対語)平和。
こんな具合です。小学校1年生がことばを理解するには,「抽象→具体」ではなく「具体→抽象」の方が頭に入りやすいだろうと思います。他の5冊はどれも,まず語義説明があり,その次に例文が来ます。
また,「戦争」ということばが名詞としても動詞としても使える,というのは小学生の時点で必要な知識ではないだろうと思います。でも,「大人の辞書を子供用に書き換えたつくりをしている」感のある他の辞書では律儀にそのような品詞情報が書いてあったりしたので,僕はそのような品詞についての解説のない『くもんの学習 小学国語辞典』が気に入りました。