「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド (PHP文庫) の感想

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タイトル「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド (PHP文庫)
発売日販売日未定
製作者戸部 民夫
販売元PHP研究所
JANコード9784569661155
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 神道・祭祀 » 神道

購入者の感想

いろいろと神社をめぐっていると、この神社は何の願いを叶えてくれて、どんな神様を祀っているのだろうと思うが、この本に載っていることが分かれば神社を見る眼が確実に変わってくるだろう。

印象に残った有名どころの神様たち。

素戔嗚(スサノオ)尊:乱暴者といえばこの神様。皮をはいだ馬を投げつけて機織り女を殺すなどとんでもないヤツだが八岐大蛇を退治して名をあげる。インドの祇園精舎の牛頭(ごず)天王と同じ神。祇園の印象とはえらい違う。
熊野神:熊野本宮に行ったときに八咫烏がいたが、八咫烏は熊野神を案内したので仲良くなった。
カグツチ神:京都の愛宕山の愛宕神社に祀られている防火・鎮火の神。イザナギ・イザナミの子供で、産まれたときにイザナミの陰部を焼いたせいでイザナミが死んでしまう。とんでもない赤ちゃん。苦しんだイザナミが漏らした尿から水の神であるミズハノ女神が産まれ、痛さのあまり泣いたイザナミの涙から哭沢女神が産まれた。
月読神:自分は何故か月読神のファンなのだが乱暴なところもある。アマテラスオオミカミと食事をしていたとき、食物神ウケモチ神を斬り捨てた。なぜかというとウケモチ神は食事を自分の口から吐き出していたからその汚さに月読神はガマンできなかった。ま、わかる気がする。で、死んだウケモチ神の遺体から食物がいろいろ生まれた。神の遺体から食物が生まれるのはアジア各国であるという。これは焼き畑農業などを意味しているらしい。

この他に神様?と言えるような聖徳太子や安倍晴明も紹介されている。

2、3ページにひとつの神様が取り上げられており、日本の神様がこれ一冊にほとんど網羅されている。

ご利益、謂れ・因縁・故事来歴も書かれており、研究者などによって説は色々あるのだろうが、

史実を基にしながら、手堅く纏まっていると思う。

神様関係の本は色々見たが、この本が最も便利であり、網羅的。

「大事典」系なら、これより詳しいものもあるが、それ以外ではこの本が一番だろう。

非常にオススメ。

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PHP研究所から発売された戸部 民夫の「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド (PHP文庫)(JAN:9784569661155)の感想と評価
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