2014年、中国は崩壊する (扶桑社新書) の感想

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参照データ

タイトル2014年、中国は崩壊する (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者宇田川 敬介
販売元扶桑社
JANコード9784594066185
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » 国際情勢

購入者の感想

筆者の話は、いつも平明にして簡潔。 要点を突いていて、非常に解かりやすくて、一気読みしてしまいました.
しかし、文体は読み易いが、読者をグイグイ十分に納得をさせる事実で押してくるので、重いし内容がとても濃い。
筆者はマイカル勤務時代の自身の中国でのビジネス活動による中国経験としているが、情報の質はとても一ビジネスマンのそれではないだろう。
前重慶市長との個人的関係や、太子党関係者との接点を思わせるのは私の単なる憶測か。
外務省チャイナスクールの中共寄りのごく表面しか見ていない連中とは全く違い、真実の中国に内在する深刻な問題を思い知らせてくれた。
ここに書いてあるような事は、中国共産党に阿り、その立場をを慮る今の日本のニュース、テレビ、新聞などでは決して報道されない真実であろう。
中国共産党が一番恐るものは、アメリカでも日本でもなく、本当は中国内の大多数であるところの下層民と保守派である。と言う事は実際、ため息が出るくらいに納得できた。
つまるところ、中共は中国において、絶対的ではなかったのだ。

なぜ、中国は尖閣にこだわるか?
躍起になって侵略を進めざるおえない事情は如何?
福州県と中央政府である中共とでは、尖閣事件で日本の海上保安庁に逮捕された船長に対する評価がなぜこうも違うのか?
人民解放軍が「中国国軍」と称さないでおる理由、人民解放軍と中国共産党との距離感の微妙さはどこからくるか、一党独裁なのに、市政府や地方政府と、中央政府が鋭く対立する場面がままあるのはなぜか、これらの謎に始めて、本書はきちんと説得力のある形で答えてくれた本でした。
中国はその憲法においても、社会主義、最終的には完璧な共産主義を標榜していながら、「一過程として」との言い訳(’ケ小平理論)のもと、資本主義的な旨みをもしっかり享受しようという政策に綻びが出るのは当然で、歴史的にみて、なぜそのような「いいとこ取り」の愚かな政策を中共が取らざるを得かったか、までがよく分かりました。
私は尖閣事件問題について、日本は完全に中国に敗北を喫した、または敗北しつつある、と考えておりました。

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