LINK DVDコレクターズBOX の感想

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＜概要＞
元刑事で現在は警備会社で大物警護を受け持つ男（大森南朋）。
総理大臣の座を狙う男性国会議員（武田鉄矢）。
お局さまになりつつある女性銀行員（田中麗奈）。
内部告発により身内を売った女性検事（黒木瞳）。
親に捨てられた過去を持つ中学校教師（玉山鉄二）。
ダメ男を彼氏に持つ女性看護師（ミムラ）。
仕事のできないアパレル会社職員（田中直樹）。
そして、ハイテク機器を操る謎の若い男性（綾野剛）。

以上の８人の人生が、ある事件をきっかけに複雑に絡み合い、ＬＩＮＫ（リンク）する。
そのＬＩＮＫの先にあるものとは？
結末に向けて全てがＬＩＮＫする、重厚なサスペンスドラマである。

１話５０分で全５話、計約２５０分のドラマ。
１話目は、各登場人物の背景を中心に描き、自己紹介的な要素が強い。最後に事件が起こり、まさにストーリーの序章となっている。
そして２話目以降にストーリーが展開していく。
１話目で登場人物の背景をしっかり描いているので、各人物への感情移入がしやすい。
それぞれの人物に感情移入し、「なぜこの人物はこの決断を下したのか」「なぜこんな行動をしたのか」「自分だったらこの場面でどう行動するか」という視点（当事者意識）で見ると、ストーリーをより堪能することができる。

それぞれの登場人物の人生が相互にリンクし、一つの結末を描いてあるため、世の中の因果応報を「これでもか」と気づかせてくれる作品である。

またネットやスマホの拡がりによって、人と人が簡単につながれるようになった現代。
そんなネットワーク社会の究極の理想とは何か。
その理想を問いかける作品であるとも言える。

＜こんな人におすすめ＞
世の中の因果応報を学びたい人。
当事者意識の重要性に気付きたい人。
サスペンス好きの人。