ベイビーステップ(32) (講談社コミックス) の感想

いよいよ勝負の全日本選手権。
予選からの開始で一見地味目だけど、予選をただの通過点とせず、一筋縄でいかない新たな相手とどうやって「予選らしい戦い方」をして勝ち抜いていくのかが面白い一冊です。目が離せません！

いよいよ作中にて全日本選手権がはじまります。
実質、アマチュアからプロへと切り替り、自立、生活、そして「金」。
そういった要素が絡んでくる段階になりますが・・・それをどう表現してくれるのか楽しみです。
また、それらをリアルに描いてくれてこそ、三十巻という節目を超えてなお、楽しませてくれるのではないかと思います。

また、多くのスポーツ漫画がそうですが、作中の舞台がプロへと移り変わると、残念な事に失速してしまうことが多々有ります。
各キャラの実力が拮抗してくるプロの世界では、わかりやすい技術の差や急激な成長などは描けなくなってくる為だと思いますが、そういった壁をベイビーステップではどうクリアしていくのか、というのも楽しみです。