Merriam-Webster's Essential Learner's English Dictionary の感想

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2008年にMerriam-Webster’s Advanced Learner’s English Dictionary が刊行されたが､本書はそれを親版とする簡約版である。親版が見出し語約100,000，用例約160,000であるのに対し､本書は見出し語約54,000, 約用例78,000である。一般のパーバックとほぼ同サイズであるが､頁数が1386頁にすぎないのに、厚さが約6.5センチもある。（市販されている英和辞典はおおよそ1800頁でも約4.5センチであるから、いかに粗悪な紙を用いているか分かる）。造本も雑である。評者も2011年に購入しが、2年間使用するとぼろぼろよれよれで使い物にならなくなった(別に酷使したわけでない）。この辞書にはそれなりの優れた記述がないわけでないが、少々金額は高くても親版であるCD-ROM 付のMerriam-Webster’s Advanced Learner’s English Dictionary （ハードカバー）を買うことをお薦めする。第2版（2016）も出たがCD-ROMがついいないので､CD-ROM付の初版(2008)を探して買うのが良いだろう。初版と第2版には大きな相違は全くない。評者はCD-ROM版を愛用している。日本で利用できるEFL辞典はほとんど英国産なので、米国産のこのMerriam-Webster’s Advanced Learner’s English Dictionary は極めて貴重である。

ウェブスター初の学習者用辞典，Merriam-Webster’s Advanced Learner’s English Dictionaryを親辞書として生まれたポケット版です。
ちょうど，Collegiateに対するThe Merriam-Webster Dictionaryの関係と同様です。
大きさも，The Merriam-Webster Dictionaryと同じポケットサイズですが，ページ数が1386pあり，しかも紙質が（これまた同じく）安い紙なので，厚さが5.6cmもあります。（ちなみに大修館書店のハンディジーニアスは1426pで2.7cmでした）

内容の特徴ですが，まず，親辞書を受け継いで，例文が豊富（見出し語5.4万語に対して例文7.8万）。
他動詞・自動詞・名詞の加算・不可算は，フルスペルではなく[T][I][C][U]と記号になりました。
語義の書き方が3種類（言い換え，説明，フルセンテンス）あり，記号で区別している点も親辞書と同じ。これ読みやすいです。
構文表示（rob A of Bのような）は親辞書と同じく全くないので，じっくり例文を読む必要があります。
発音記号はIPAです。