カラー図解でわかるジェット旅客機の操縦 エアバス機とボーイング機の違いは?自動着陸機能はどういうしくみなの? (サイエンス・アイ新書) の感想

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タイトルカラー図解でわかるジェット旅客機の操縦 エアバス機とボーイング機の違いは?自動着陸機能はどういうしくみなの? (サイエンス・アイ新書)
発売日販売日未定
製作者中村 寛治
販売元ソフトバンククリエイティブ
JANコード9784797359459
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 » 空運

購入者の感想

旅客機の運航に関する本は数ありますが、この本は題名のとおり、「ジェット旅客機の操縦」を縦軸にして、
言わずと知れた2大メーカーの、ボーイング機とエアバス機の違いを横軸に図解しながら解説しています。

私は飛行機の操縦に元々興味があるので、サイエンスアイシリーズということと、題名を見て即買いしました。
結論から言って、他のサイエンスアイシリーズは割と浅い知識を幅広く解説した本が多い中、この本はかなりの情報量です。
飛行機の操縦にはある程度の知識はあるつもりなのですが、コクピットの中でエアラインのパイロットが、
どのボタンをどのタイミングでどう判断してどう操作する、つまり操縦を具体的にどうやっているのか、
と言う点については、なかなか具体的に一般人には分かりにくい部分でしたが、
これまでの解説本は「旅客機操縦マニュアル」(イカロス出版)くらいだったでしょうか。

出発準備〜エンジン始動〜離陸〜上昇〜巡航〜降下・進入〜着陸〜緊急事態、と時間の流れに沿って詳細に解説されているので、
この本の見た目と読みやすさ(222ページ)と値段の割に、内容は濃いです。大人向けの本かなと思います。

私はクライムにおける上昇方式による速度とフラップ上げの関係について今まではっきりわかっていなかった部分がよく理解できました。
その他にも、高度の呼称(フライトレベル)と高度計の気圧設定(QNE・QNH)の関係については知りませんでしたし、
国によってQNEにセットする高度が違うというのも勉強になりました。
また、飛行機好きにとって着陸は最も興味がある部分ですが、
ジェット機とターボプロップ機さらにはコンコルドの降下〜着陸時の姿勢の違い(機首上げ角度の違い)も、理解が明瞭になりました。
これだけの内容をよくここまでコンパクトに、かつ分かりやすく書けたなと思い頭が下がります。
フライトシミュレータ等で着陸ができない人や上達したい人にとっては良い助けになると思います。

あえて指摘するとすれば、情報量が多すぎて、あまり子供向けや一般向けではないかもしれないという点くらいでしょう。

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