東風西雅 抄 (岩波現代文庫) の感想
参照データ
タイトル | 東風西雅 抄 (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮崎 市定 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006030353 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » ま行の著者 |
購入者の感想
これは前に出された「東風西雅」がエッセイ集にしては分量が多かったので、全体の3分の1を割愛して「東風西雅抄」として新たに出版されたものである。著者は生前5冊のエッセイ集を出しているが、70歳を過ぎてから世に出し始め、亡くなる直前まで上梓し続けた。著者のエッセイは本音がズケズケ書かれていて面白く、リクエストのお声がかけられ続けたからだろうが、この本の最後の随筆も、年老いてもそれなりに使い途は残されている、という言葉で終わっている。中近東の政治の話まで載っていて、著者の博学ぶりがわかる。