スノーマジックファンタジー 初回限定盤A(CD+ライブCD) の感想

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初回限定版Ａをamazonで買いました。あまり音楽ＣＤを買わないのでよくわからないのですが，1890円で13曲聞けるのはお安いんじゃないでしょうか。

スノーマジックファンタジーはyoutubeで何度も見て(聞いて)いたのですが，「銀河街の悪夢」という曲は素人さんがカラオケで歌っているものしか見られなくて，本物が聞きたくて購入に踏み切りました。

「銀河街の悪夢」はスノーマジックファンタジーとはあまりに違う曲でした。今まで聞いたセカオワの他のどの曲とも違って，音声を機械的にするエフェクトも（たぶん）使ってなくて，深瀬君の生の声が聞けます。

最初聞いたときは「ふ~ん。セカオワにしては妙にシンプルな曲だなあ」というだけだったのですが，妻が「この曲を聴くと涙が出て来る」と言っていました。まあ確かにせつない歌だなあとは思っていましたが，私はそこまでではありませんでした。ところが，先日，数日ぶりに妻と一緒に聞いていたら，妻の前で，不覚にも涙がこぼれてしまい，ちょっと焦りました。

深瀬君が何のために音楽をやっているのか，世の中の人達に何を届けたいかが（わかる人には）わかる一曲だと思います。深瀬君は「この曲は対象をピンポイントに絞って書いた曲です」みたいなことを言っていました。それが「ぼくの同志」ということですね。多くの人がこの曲に涙を流し，癒されていることでしょう。

深瀬君の詩は，ときにどぎつくて，ちょっとひいてしまう部分はありますが，それでも私はひきつけられます。戦争や死というようなネガティブな言葉をたくさん使っているのに，なぜか暗くなくて元気になれます。癒されます。それは彼らが持っている本質がポジティブなものだからでしょう。言葉ではなく，そういう本質がストレートに伝わるから，小学生までもがセカオワのファンになって，深瀬君に，アイドルに送るようなかわいいメッセージを送ったりするのでしょう。

これからヨーロッパの５０のラジオ・テレビ局でセカオワが流れるそうですから，日本だけでなく，ヨーロッパでも人気が出るのではないでしょうか？歌詞にアウシュビッツのことが入っているHoly Forest

ざっとレビューを見渡した範囲ではスノーマジックファンタジーは評価があまり高くない印象だけど、そんなのどうでもいい。
曲は平板、歌詞の展開もなんだか繋がりが悪い感じの凡作。
最近発表されたMagicの編詞で見られたような、後半で急転直下の鬱展開でも前半の歌詞の一言一句全部に伏線が引かれているような至芸は見られず、無理矢理感を感じる展開。
でも、ツッコミどころそこじゃないだろう？
カップリングの「銀河街の悪夢」。
こんな怖い詩は聴いたことがない。
長調の童謡のような素朴なメロディーに乗せて淡々と歌われる陰鬱な詩。
曲の山場で聞こえる踏切の警告音がこの曲全体のテンポを支配する。
伴奏は大きな山を作りながら詩は最後まで淡々と同じ調子で歌われて、最後は愛と希望の言葉で終わる。
傑作だと思う。
Death Discoのインストも入ってるし、特典CDではミックスのライブ感が「炎と森の〜」の特典よりよく出ている印象で、他で聴けないbroken boneも入ってる。
全体的な満足度は非常に高い。

もちろん。この値段でLIVECDがついてるので、断然初回Aがお得です。
しかも、今回そのLIVE曲の中に「broken bone」が入っています。
CDとしては、販売してなかったので、やっと音楽プレイヤーに入れられて
なかなかうれしい。

曲はA面よりB面が好きです。