これが沖縄の生きる道 の感想
参照データ
タイトル | これが沖縄の生きる道 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮台 真司 |
販売元 | 亜紀書房 |
JANコード | 9784750514154 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門 |
購入者の感想
まえがきで仲村清司が「沖縄は表層だけ語ると叱られるし、深入りすると火傷する」と書いているけれど、この本は火傷を覚悟して表層的な沖縄問題の向こう側まで論じた、とても貴重な本だと思った。
沖縄の基地問題と福島の原発問題の共通性を指摘する“自律的依存から他律的依存へ”という概念にはすごく説得力があった。
ラジオで宮台真司が「沖縄問題の半分は沖縄が悪い」という趣旨の発言をしたのを聞いたとき、正直「ちょっとそれは違うんじゃないか」という気持ちもあったけれど、実際に本を読んでみれば、必ずしも自業自得という話ではなく、行き場のない現状を変えていくための挑発的な言葉だということも分かった。いまでもちょっと誤解をあたえやすい言葉だとは思うけど。
帯文にもある「いずれは平和な島を取り戻したいというのは、単なる基地撤去じゃなく、本来あり得た沖縄を取り戻すということ」という言葉にも共感するところが大きかった。
内地の運動もそうだと思うけど、ただの反対運動だけではもう共感を得ることは難しい。
だから、ポジティブで実現可能な社会のビジョンを足下から提示していかなくてはいけないんだろう。
議論の細部に全面的に同意できるわけじゃないけど、その主旨には大きくうなずける。
これまでの沖縄問題の語り方を変える挑戦的な試みとして星5つ。
沖縄の基地問題と福島の原発問題の共通性を指摘する“自律的依存から他律的依存へ”という概念にはすごく説得力があった。
ラジオで宮台真司が「沖縄問題の半分は沖縄が悪い」という趣旨の発言をしたのを聞いたとき、正直「ちょっとそれは違うんじゃないか」という気持ちもあったけれど、実際に本を読んでみれば、必ずしも自業自得という話ではなく、行き場のない現状を変えていくための挑発的な言葉だということも分かった。いまでもちょっと誤解をあたえやすい言葉だとは思うけど。
帯文にもある「いずれは平和な島を取り戻したいというのは、単なる基地撤去じゃなく、本来あり得た沖縄を取り戻すということ」という言葉にも共感するところが大きかった。
内地の運動もそうだと思うけど、ただの反対運動だけではもう共感を得ることは難しい。
だから、ポジティブで実現可能な社会のビジョンを足下から提示していかなくてはいけないんだろう。
議論の細部に全面的に同意できるわけじゃないけど、その主旨には大きくうなずける。
これまでの沖縄問題の語り方を変える挑戦的な試みとして星5つ。