破綻する特許―裁判官、官僚、弁護士がどのようにイノベータを危機に の感想

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特許制度に関して従来から言われているようなことの多くが迷信であると、
データを用いて説明しているところは、とても興味深く、大変説得力があった。
また、筆者の主張も、具体的な事実や明快な理論に裏打ちされており、説得力があると感じた。

個人的な趣味もあり、知財や哲学に関する訳書は、それなりの数を読んできた。
しかし、日本語としてここまで読みやすい訳書は、そうそうないと思う。
訳者の翻訳能力の高さと、当該分野に対する造詣の深さを感じる。
その意味でも、本書は強くお薦めできる。