小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫) の感想

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参照データ

タイトル小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)
発売日販売日未定
製作者きだ つよし
販売元講談社
JANコード9784063148565
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

江戸時代初頭を舞台に、当時の響鬼さんを始めとした、鬼の一族と、変身忍者嵐との共演・共闘が描かれる本作。
TV版前半でも後半でも無く、まさかの劇場版路線のストーリー概要(+コラボ)に面食らった人も多いであろう、小説版響鬼ですが、
実際内容的には、TV版とはほぼ別物で、7人の戦鬼と同じく、今作単独での時代劇物として楽しんだ方が良い内容となっています。

しかし、完全にTVとはパラレルだった劇場版とは異なり、今作では鬼の一族の能力の起源・発祥から、
(今作時点ではまだ結成されていませんが)猛士の総本部が吉野にある理由等、TVの前日譚兼設定の補完に一役買ってくれる内容が盛り込まれています。
又、TV後半で出て来た鬼の鎧のモチーフが、今作にも出てくる『変身忍者嵐』である事は有名ですが、嵐との関係も含めて、
今作で鬼の鎧が製作された経緯が詳しく語られます。

変身忍者嵐に関しては、個人的に仮面ライダー響鬼が、当初変身忍者嵐のリメイクとして企画されていた事や、
上記の鬼の鎧のモチーフとなった事位しか知りませんでしたが、作中で嵐関連の設定をかなり詳しく説明してくれているので、
特にオリジナルに関する知識が無くても問題無く楽しめました。
出番と活躍も非常に多く、事実上響鬼と嵐のW主人公として描かれていると言って問題無い内容となっています。
(又、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、単なるコラボでは無く、ドラマ・テーマ的にも明確なW主人公である関係性が、後半明らかになります)

ドラマのテーマ的には、響鬼さんが、自身の『鬼の力』を『何の為に』使うのか、が中心に描かれており、
頼れる大人として描かれていたTV版と違い、今作での響鬼さんは(無論TV版とは別人である訳ですが)年齢設定が二十代前半に設定され、
鬼としての才能はあるものの、その『力』を一体何の為に使うのか、自分自身決めあぐね悩む、年相応の若者らしく描かれています。
この辺りは、TV版における、頼れる大人としての響鬼さんや、響鬼と明日夢の2人を軸にした話に対する思い入れが強い人には、好みが別れる所かもしれません。

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