Lathe of Heaven の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルLathe of Heaven
発売日2014-09-09
アーティストMark -Quartet- Turner
販売元Ecm Records
JANコード0602537806638
カテゴリミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » モダンジャズ

購入者の感想

現代ジャズ界屈指のサキソフォニスト、Mark Turner(1965年~)。
ECMでは、Larry Grenadier、Jeff BallardとのFly Trioや、Billy Hart、Enrico Ravaなどのアルバムに参加していますが、これがECMからの初リーダー作。
タイトルの「Lathe of Heaven」とは、 「SF界の女王」との称号を持つUrsula Kroeber Le Guinの「天のろくろ The Lathe of Heaven (1971年) 」から引用されたようです。
メンバーは、テナーのTurner、トランペットのAvishai Cohen(1978年~)に、ベースのJoe Martin(1970年~)、ドラムスのMarcus Gilmore(1986年~)が加わる、2管フロント体制。
尚、Gilmoreは、偉大なドラマーRoy Haynesの孫だそうです。録音は、 2013年6月。曲は全てTurnerのオリジナル。
ピアノが入ってない分、2本の管楽器の絡みと、それぞれのソロに耳を傾けることになります。
朗々と鳴り渡るトランペット、肉感的なテナーサックスによるモーダルな展開。スイング感はないにせよ、これは完全にアメリカ産のジャズ。
ベース、ドラムスは、自由度の高い2人のソロに、控えめながらうまく追随しています。
かつてのECMでは、あまり聴くことが出来なかったサウンドがここにあります。逆に、スイングしないことをレーベルの特徴にしているようなECMには、お似合いかもしれません。
しかし、聴く側のイマジネーションを充分に膨らましてくれる演奏です。これも、TurnerのSFやミステリー好きによるものか?
Fly Trioは、独特の浮遊感が魅力でしたが、こちらには、なまめかしいようなムードが漂っています。
ほとんどが、ミディアムテンポですが、緊張感に溢れており、耳をそらすことができません。
落ち着き処を求めて、あてどなく生きる(生きざるを得ない)現代人の心にジワジワと訴えかけてくるようです。

口ずさめるメロディーなどありませんが、聞き難いほど難解でもないです。
全体として、トーンが均一で、BGMとして聞き流すこともできますが、本気で聴けば、随分、深いです。
新しいとは言いませんが、フレッシュなJAZZだとおもいます。
ドラムのセンスがたまらなくいいです。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

Lathe of Heaven

アマゾンで購入する
Ecm Recordsから発売されたMark -Quartet- TurnerのLathe of Heaven(JAN:0602537806638)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.