宇宙はこう考えられている: ビッグバンからヒッグス粒子まで (ちくまプリマー新書) の感想

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参照データ

タイトル宇宙はこう考えられている: ビッグバンからヒッグス粒子まで (ちくまプリマー新書)
発売日販売日未定
製作者青野 由利
販売元筑摩書房
JANコード9784480688965
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般

購入者の感想

 
 「いま起きている宇宙論の変化は、「天動説」から「地動説」への転換に匹敵するほどのインパクトがあると言っても、決して過言ではありません」村山斉『宇宙は何でできているのか』(幻冬社新書,2010年)

 最新の宇宙論などについて、私は上掲の村山斉さん(東京大学数物連携宇宙研究機構長・特任教授)の著作などを買い込み、フォローを一応怠らないようにしています(笑)。本書は、昨年(2012年)のCERN(欧州原子核研究機構)における「ヒッグス粒子」の発見(?)を念頭に置いて、毎日新聞の科学記者である青野由利さんが、研究者や取材のエピソードなども絡めて、宇宙論の蘊奥を分かり易く、噛み砕いた内容で概説しています。上述の村山さんの著書は素粒子物理学を中心に宇宙を解説していましたが、当書はこうした素粒子物理学の成果を踏まえ、天文学の領野もしっかりと押さえて、今日的な宇宙論を展開しています。

 ところで、本書を玩読して「なるほど」と膝を打ったのは、「ウロボロスの蛇」の喩えにも係わらず、「重力理論(一般相対性理論)=天文学」と「量子力学=素粒子の標準理論」との「相性の悪さ」(p.183)を指摘しているところでした。この手の本を購読し、どうも今ひとつピンと来なかったのは、私の理解力の無さが主因でしょうけど、そうした「相性の悪さ」も一役買っているかも…(と言いつつ、そもそもは、私の頭の鈍さが原因でしょうが…笑)。それはさておき、この点に関しても、重力理論(一般相対性理論)と量子力学を架橋する「超対称性理論(超対称性粒子の存在)」(詳しくは本書で…)の研究などが当然進んできているみたいです。

 この「超対称性粒子」の存在を予言する理論は、「ヒッグス粒子」の発見とも関連していますが、実は「暗黒物質」の謎の解明に繋がる、とも言われているそうです。2001年、NASA(アメリカ航空宇宙局)

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