連続テレビ小説読本 (洋泉社MOOK) の感想
参照データ
タイトル | 連続テレビ小説読本 (洋泉社MOOK) |
発売日 | 2014-09-26 |
製作者 | 貫地谷 しほり |
販売元 | 洋泉社 |
JANコード | 9784800304940 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » テレビ » ドラマ |
購入者の感想
偶然書店の店頭で見た時、版元が洋泉社なので、表紙こそNHKから写真を提供して貰ってはいるが、「映画秘宝」の別冊号かと思った。しかし、読んでみると、なかなか濃い内容だった。強いて言えばメインに取り上げているのが、「ちゅらさん」、「ちりとてちん」、「ゲゲゲの女房」、「カーネーション」、「あまちゃん」と21世紀になってからの番組だからか、書かれている事柄が比較的最近のものが多いという点だろうか。
「ポーラテレビ小説」のような他局の同傾向の番組もコラムにして取り上げているのは目新しい。
最近はBSで旧作の再放送の枠があるが、「ごちそうさん」が「あまロス」を吹き飛ばした一因は「ちりとてちん」が朝の枠で再放送された事もあるのではないか。同じJOBKで製作された「ちりとてちん」と「ごちそうさん」は結構ダブっている人がいるが、メインキャストの宮嶋麻衣とキムラ緑子が両方に出ていて、(村岡印刷さんとメラほどかけ離れてはいないにしても)性格の違う役の演技をしているので、深みが出たと思う。再放送枠とのリンクや、この二人のような助演・脇役の女優陣についても触れてもよかったろうに。
「ポーラテレビ小説」のような他局の同傾向の番組もコラムにして取り上げているのは目新しい。
最近はBSで旧作の再放送の枠があるが、「ごちそうさん」が「あまロス」を吹き飛ばした一因は「ちりとてちん」が朝の枠で再放送された事もあるのではないか。同じJOBKで製作された「ちりとてちん」と「ごちそうさん」は結構ダブっている人がいるが、メインキャストの宮嶋麻衣とキムラ緑子が両方に出ていて、(村岡印刷さんとメラほどかけ離れてはいないにしても)性格の違う役の演技をしているので、深みが出たと思う。再放送枠とのリンクや、この二人のような助演・脇役の女優陣についても触れてもよかったろうに。
本書は、私の家の近所のチェーン店本屋さんでは、「花子とアン」「マッサン」「軍師官兵衛」等のNHK出版を中心としたストーリーブック群の中に置かれていた。
「あまちゃん」後半に雨後の筍のように同じ場所に並んでいたファン本かなぁと思ったが、パラパラと立ち読みする中で一気に考えが変わっていった「買わなくっちゃ!」である。
そう、本書は洋泉社MOOKなのである。
紹介文の通りで、人気作品の紹介でも、全ての歴史を並べただけのものでもない。「エポックメイクな作品」を論じた評論集であり、これはあるようでなかったものと高く評価したい。
とりわけ、連続テレビ小説(個人的には朝ドラと呼んでいるが、正しくはこちら)という体系の中で各作品を評価する取り組みは過去の単発本(あまちゃんとかカーネーションでも大好き本はあった)にはほとんどない傾向であり、真の朝ドラ好きも満足できる出来と思う。
一つ面白いポイントは、21世紀作品の中で高視聴率というだけなら、別に「ごちそうさん」でなくても(これはエポックメイクでなく、オーソドックスだから、あまロスに打ち勝ったのが明らか)「梅ちゃん先生」「純情きらり」あるいは「おひさま」といった大河主演級女優の3作品が並ぶところが全て選外というところ。そのなぜを本書読了後に考えたり話したりするのもマニアの一興だろう。
テーマとなっている5作品はいずれも完全版DVDがあるし、CSで放映されているものも多いので、本書をガイドブックとして改めて見直すことも有意だろうし、観たことを前提に多くの批評が書かれているが、観ていない部分についても観てみたいと思わせる内容が多いのも優れものと云えるだろう・
「あまちゃん」後半に雨後の筍のように同じ場所に並んでいたファン本かなぁと思ったが、パラパラと立ち読みする中で一気に考えが変わっていった「買わなくっちゃ!」である。
そう、本書は洋泉社MOOKなのである。
紹介文の通りで、人気作品の紹介でも、全ての歴史を並べただけのものでもない。「エポックメイクな作品」を論じた評論集であり、これはあるようでなかったものと高く評価したい。
とりわけ、連続テレビ小説(個人的には朝ドラと呼んでいるが、正しくはこちら)という体系の中で各作品を評価する取り組みは過去の単発本(あまちゃんとかカーネーションでも大好き本はあった)にはほとんどない傾向であり、真の朝ドラ好きも満足できる出来と思う。
一つ面白いポイントは、21世紀作品の中で高視聴率というだけなら、別に「ごちそうさん」でなくても(これはエポックメイクでなく、オーソドックスだから、あまロスに打ち勝ったのが明らか)「梅ちゃん先生」「純情きらり」あるいは「おひさま」といった大河主演級女優の3作品が並ぶところが全て選外というところ。そのなぜを本書読了後に考えたり話したりするのもマニアの一興だろう。
テーマとなっている5作品はいずれも完全版DVDがあるし、CSで放映されているものも多いので、本書をガイドブックとして改めて見直すことも有意だろうし、観たことを前提に多くの批評が書かれているが、観ていない部分についても観てみたいと思わせる内容が多いのも優れものと云えるだろう・
本書は、私の家の近所のチェーン店本屋さんでは、「花子とアン」「マッサン」「軍師官兵衛」等のNHK出版を中心としたストーリーブック群の中に置かれていた。
「あまちゃん」後半に雨後の筍のように同じ場所に並んでいたファン本かなぁと思ったが、パラパラと立ち読みする中で一気に考えが変わっていった「買わなくっちゃ!」である。
そう、本書は洋泉社MOOKなのである。
紹介文の通りで、人気作品の紹介でも、全ての歴史を並べただけのものでもない。「エポックメイクな作品」を論じた評論集であり、これはあるようでなかったものと高く評価したい。
とりわけ、朝の連ドラという体系の中で各作品を評価する取り組みは過去の単発本(あまちゃんとかカーネーションでも大好き本はあった)にはほとんどない傾向であり、真の朝ドラ好きも満足できる出来と思う。
テーマとなっている5作品はいずれも完全版DVDがあるし、CSで放映されているものも多いので、本書をガイドブックとして改めて見直すことも有意だろうし、観たことを前提に多くの批評が書かれているが、観ていない部分についても観てみたいと思わせる内容が多いのも優れものと云えるだろう・
「あまちゃん」後半に雨後の筍のように同じ場所に並んでいたファン本かなぁと思ったが、パラパラと立ち読みする中で一気に考えが変わっていった「買わなくっちゃ!」である。
そう、本書は洋泉社MOOKなのである。
紹介文の通りで、人気作品の紹介でも、全ての歴史を並べただけのものでもない。「エポックメイクな作品」を論じた評論集であり、これはあるようでなかったものと高く評価したい。
とりわけ、朝の連ドラという体系の中で各作品を評価する取り組みは過去の単発本(あまちゃんとかカーネーションでも大好き本はあった)にはほとんどない傾向であり、真の朝ドラ好きも満足できる出来と思う。
テーマとなっている5作品はいずれも完全版DVDがあるし、CSで放映されているものも多いので、本書をガイドブックとして改めて見直すことも有意だろうし、観たことを前提に多くの批評が書かれているが、観ていない部分についても観てみたいと思わせる内容が多いのも優れものと云えるだろう・