MV SERIES(ミュージックビデオ シリーズ)宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち【Blu-ray】 の感想

この商品は、上記説明にもありますように本編ダイジェスト映像にBGMを乗せたミュージック・ビデオで、
1984年当時にLDとVHSビデオで発売されたものの復刻です。
音楽には一部セリフや劇中音声が挿入されています。
ご購入の際は本編とお間違えないようご注意下さい。

オリジナルのLDとビデオ発売当時はまだ音楽集しかリリースされていなかった頃でしたので、
未収録BGMを織り交ぜた選曲に心が躍ったのを懐かしく感じました。
元々がテレビスペシャルなので劇場版よりも時間が短いせいか本作の収録時間も短めです。
映像は一部スキャニメイト処理を追加しているためテレビ本編と印象が異なるシーンが幾つかあります。
意外なところでは、チャプター9において古代の「波動砲発射用意!」のカットに起こる色パカが編集で修正されている箇所も。
ビデオ編集なので、静止画などのシーンで画像が粗くなるなど少々難があるのはご愛嬌…

下記曲名をご覧になっていただければおわかりと思いますが、
導入部からデスラー関連曲が続き、ヤマト加勢、ゴルバ戦、スターシャとの別れ、最後に主題歌を始めとするヤマト関連となっております。
前半ヤマト不在のためにデスラー目線で進行しているように見えるのは構成の妙でしょう。
後に製作される予定だった『デスラーズ・ウォー』を匂わせていたのでは？とついつい邪推してしまいますが、これはこれで楽しめます。
それ故、巻末にある主題歌と新コスモタイガーはボーナストラックか映像特典の様相を呈しています。
本編クロージングテーマの島倉千代子歌唱による『サーシャわが愛』が未収録で、
代わりに本編BGM『別離 -愛しきものよ-』と同一メロディーであるTVシリーズIIIのエンディングテーマ『別離』が選曲されています。
音楽へのセリフ挿入はMVシリーズ中最多で、他商品に比べて若干コンセプトが変わっている印象を感じます。

現在の作品観による演出構成や最新技術による編集ではないのでそれなりの違和感があるかもしれませんが、