米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫) の感想

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タイトル米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者網野 善彦
販売元筑摩書房
JANコード9784480093486
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購入者の感想

網野歴史学には色々と論敵が多いとは聞いていましたが、網野さんの他の本を読む限りではそれほどに
強硬さを感じてはいませんでしたが… この本はひたすらに攻めます。
しかし対談形式で話が進むので、読者にはある程度の知識が前提として求められている様に感じます。
そうでないとこの本の中で繰り広げられている論争?が実の無いモノに感じられるかもしれません。
気になる方は非農業民に関する資料も網野さんは多く書いているのであたってみてください。
(そこまで気にならない方は敢えて進まない方が無難でしょうね… 私も王道ではないと思うので)

私の場合は賤民史研究の一環として無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150))から入り、
この本でメインテーマ的に扱われる農業民と非農業民については、さほどこだわりを持っていないので
中庸な気持ちとスタンスで読み進める事が出来るのが幸いしていると思います。

それにしても他にも歴史学の資料として「賤民・荘園・天皇・鎌倉幕府」などを読んでいるのですが、
学者同士の闘いは意外と多いという事を知りました。
マニアックな所では洛中洛外図の解釈という狭い分野でも論争が起きているようですし…
増補 洛中洛外の群像―失われた中世京都へ (平凡社ライブラリー)
数学の様に厳密な証明が出来ない世界ですから、どの様に決着が付くものなのか不安になっていると
網野さんも石井さんも既に鬼籍に入られているのですね…

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