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怖い話パート2

リノ #149 - 15.08.15 20:01

これは私が小学生での出来事です

私はポジティブな性格となんでもかんでも絡みにいく厄介なタイプの元気っ子でした。

そんな性格でしたから友達もすくなくてハブられる事が多く、委員会も誰もやりたがらないような飼育委員になってました。

なので夏休みは飼育小屋に通うことが週4ほどあり、ウサギやにわとりなど世話をして学校で遊び、夕方に帰る生活をしてました。

その日は朝からウサギとにわとりの世話でした
床の藁を敷き変えて餌箱の水洗い、餌の補給をしてふと顔をあげるともう9時位でした。

全部終わったのは30分後
私は喉が乾いたので水のみ場にいくと先客がいました。

夏なのに焼けもしていない肌
その時代でも珍しいワンピース
そして
大きな麦わら帽子という…
分かりやすいくらいのTHE・夏みたいな女の子

私は…まぁ、知らない人でしたから誰だったかなぁー…上級生だったらやだなーと思い反対側の水のみ場に行きました
でもどうしてか…
その子が見ているような気がして
もう一回見たら目が合いました。

「こんにちわ」

挨拶をされた反射で

「こんにちわー！」

挨拶を返していました。

「なにしてたの？」

「飼育小屋のお世話だよー。夏休みの当番なんだよー！」

と会話が盛り上がり飼育小屋を案内したり、私のお弁当のサンドイッチを分けて一緒に食べたりして午後まで遊びました。
たのしかったです。
３時くらいでした

「もう帰らないと」

「んー？そっかー。ぼく明日も来るからあそべたらあそぼー！」

「…ん。そうだね」

その子は校門からあるって帰りました。
私も夕方の餌やり始めようと飼育小屋に戻ったとき
校門からギギーーっバンッ！！
と激しい音、そして鬼のような形相の父が現れて

ガッツーン！！

「今何時だと思ってんだ子のバカっ！！」

私は痛みに耐えながら学校の校舎の大時計をみると

1 1 : 5 0 分

私の思考が止まりました
え、さっきまで３時くらいでまだ明るかった…あれ？
空は暗く、星が出ていました
ガミガミと起こる親父の話なんて耳に入らなかった。

次の日に先生がきて事情を聴かれました。
事細かに話すと先生は難しい顔でいいました。

「その子は…10年前の夏休み前に転校してきて近くの神社で熱中症で亡くなっていた子だと思う…。見た目が一緒だ」

私は恐怖よりも先に
また会いたいと思ってました…。

なぜだか…友達になれる気がして
その夏休み、のこりをずっと飼育小屋に通い、世話をして…会えないかな…と期待していましたが
約束は守ってもらえませんでした。
私は寂しいような…ぽっかりと空いた胸の穴はもう埋まりませんでした。

お目汚しでしたがどうでしょうか
実体験を思い出しながらでしたが…