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ぶらり異世界旅行

東雲優里 #1 - 16.07.30 15:15
はじめましてはじめまして
東雲でっす
思いつきでやろうと思ったので色々拙いかもしれないですが、そこは暖かい目で見てくれたら嬉しいですw

基本的には主人公視点で話を進めていく予定です。作中で「君」と表現されている人物はこれを読んでいただいている読者だと思って貰えればおk。

なので、その部分だけ自分の好きなキャラの名前を当ててもよし、自分の名前を入れて彼等と旅してる気分になるのもよし、お好きな様に楽しんでもらえたら幸いです。


感想とかアドバイスとかもらえると嬉しいですm(_ _)m

レスポンス


東雲優里 #5 - 16.08.03 11:28
第2話 旅立ち 前編

真:そう言えばさ、今日朝から何も食べてないの忘れてたよ。

不意に隣を歩く真(マコト)が声を上げた。

桔梗:どうしたいきなり。

続いてその反対側を歩く桔梗が呆れた様に言う。

真:いやさ、もうお昼時じゃん?単刀直入に言えば、お腹空いたんだよ。

桔梗:あぁ、なるほどな。

そう言えば、色々あり過ぎて空腹の事もすっかりと忘れていた。
しかし、1度気にしてしまうともう気にせずにはいられなくなってしまうのも人間というものだ。

ぐぅ~~……。

真:ほら、君だってお腹空いてるよね?旅の前に何処かでご飯にしよう。

桔梗:あぁ、それが得策だな。くくく。

君は若干赤面しつつ二人のあとを追うのだった。


…………

……


なんだかんだ色々な店を吟味した結果、君たちが入ることを決めた店は価格を抑えておきたいと言う桔梗の提案もあり、ファミリーレストランに決定された。

とは言え、時間はお昼時、やはり結構な混み具合ではあった。

真:うわぁ、やっぱりすごく混んでる。どうしよう。待つ?

桔梗:私はどちらでも構わん。

真:そういうと思った。君はどう?待つかい?僕の意見は、お腹空いたから他の店探す方がいいと思うんだ。

と、真は君に話を振る。
どさくさに紛れて自分の意見も付け加えるあたり相当キてると思われた。

賛同を主張するため、頷いた。

真:そう来なくっちゃ。じゃあ、他に探そうか。やっぱ、大通りに面した店じゃなくってさ、小道にある個人経営の店とかが良さそうだよね♪ちょっと探してくるよ。

楽しそうだ。
なんとなくではあるが、真に「怒」と「哀」は無縁の言葉なのではないかとさえ感じる。

桔梗:やはり君もそう思うのだな。

隣で桔梗が苦笑しながら言う。

桔梗:思考が常に前向きな分、奴は旅に向いているのかもしれんな。あれには正直私も助けられてばかりだからな。

君はその話を黙って聞いていた。

桔梗:見ての通り、こんな口調であるし、正直融通を効かせるなんて芸当はとてもじゃ無いが無理だ。

と言った後、少し間を置いて続けた。

桔梗:まあ、あんな性格だ。誰かが見ていなければ一人でふらふらどっかに行っちまいそうでな。

そんな会話をしていると、真が戻ってきた。

真:空いてる店、見つけたよ♪……ってどうしたのさ、2人でニヤニヤして。

桔梗:いや、特に意味は無い。気にするな。

真:……。ま、いいか。こっちだよ。

何となく何かを言いたそうに間を置いた後、店へ案内を開始。

場所は大通りから1本小道に入ったところにある小さな食堂だった。

外見からするとかなり昔から経営されていることが伺える。
案外こういう場所は穴場だったりする。

真:ここだよ。ね?結構良さそうでしょ?

桔梗:なるほど、この街にこのような店があったとは。まだまだこの街も捨てたものではなさそうだな。

真:何言ってるのさ、早く入ろ。お腹好き過ぎてもう限界なんだよ。

桔梗:そうだな。

そうして君たち3人はその食堂に入っていった。



…………

……


桔梗:ほう、外見に似合わず店内は意外と綺麗なのか。

真:桔梗?その思ったことをすぐ口にする癖、直した方がいいと思う。今のはお店に失礼だよ?

桔梗:む、そうか、それは申し訳ないな。

店内に入り、君達は四人席の方に案内された。
テーブルを挟んで片側に真、桔梗が座り、その相向かいの席に君と言う配置で座る。

メニューを渡され食べたい物を選んでいく、そこで君はある重大なことに気が付く。

君は今、お金を持っていない。

溜息をついてメニューを閉じると真が不思議そうに言った。

真:あれ?注文しないの?

君はありのままの事実を話す。

真:なるほど、まぁ、確かにね。でも、安心してここは僕が何とかするから。好きなもの食べなよ。

えへん、と胸を張る真。
君は必ず返すと告げて、再度メニューを開いた。


東雲優里 #4 - 16.08.02 05:40
第1話 前奏

真:さて、こうしていても時間の無駄だね。ところで、異世界から来た君は何処か行く宛はあるのかい?

不意に真に聞かれ、君はこの世界の事は何一つ分からないことを告げる。

桔梗:だろうな。来る前のことも記憶にない状態では当然だろうさ。

真:まぁ、念のためだよ。そうなんだ。じゃあさ、こうしよう。

そう言うと真は手をパンと叩くとスタスタと桔梗の隣まで歩き君の方に振り向いて言った。

真:これは飽く迄も一つの提案なんだけど。僕と桔梗はさ今ちょっとした旅をね?してるんだ。

桔梗:?いきなり何を言い出して……あぁ、なるほどな。

真:君もさ、僕達と一緒に来ない?

いきなりの一言に君は僅かに眉をひそめる。

真:急な展開でさらに混乱させちゃうかもしれないのはわかってるんだけどね、でも、此処で何もしないよりはマシかなと思ってさ。ね?どうかな?

桔梗:気が進まないのであれば断ってもらっても一向に構わん。何せ提案だ、呑むも呑まないもお前次第だしな。


君はどうする?
見ず知らずの場所で、今初めてあったばかりの人間(もしかしたらそうでないかもしれない)と、旅をしていく。
そもそも、自分の事ですら満足に分からない状態で。

しかし、前進したいのであれば着いて行くべきなのかもしれないが、果たして、そんなにすぐに信用して大丈夫なのか?



…………



……



恐らく、答えはもう決まっているはずだ。

此処に残ったとしても特別何をするわけでもない。
そして、真の言ったことが正しいならば元の世界に帰る手段は無いと考えられる。

となれば、最善の策はひとつしかない。

君はまっすぐに二人を見据えて、頷くのだった。

真:良かった、断られたらどうしようかと色々考えてたんだ。

桔梗:ははっ、また友が増えるのか、嬉しいことだな。

そう言って君の承諾を2人は歓迎してくれた。
そんな二人の姿は心底嬉しいという表情をしている。

真:お、やっと笑ってくれたね。じゃあ改めて…………これからよろしくね。

桔梗:あぁ、よろしく頼む。

そういう2人に君は笑顔を返した。

真:そう言えば君の名前は?まだ聞いてなかったよね?

桔梗:そう言えばそうだな。

君は自分の名前をはっきりと告げた。

名前は……



… …。


東雲優里 #4 - 16.08.02 05:05
第1章 トライアース編


東雲優里 #1 - 16.07.30 19:54
序章

…………声が聞こえる。

?:んー?なかなか起きないね?

?:ふん、よくもまぁこんな所で寝れるものだ。

?:いやいや、流石にこれはあれだと思うよ。

そんな会話が飛び交う中、君はゆっくりと目を開けて辺りを見回すんだ。いつもの見慣れた光景では無い事は人目でわかったと思う。

?:あ、起きたぞ?

?:本当だ。君、大丈夫かい?寝るならなるべく家で寝たほうがいいよ?

と、目の前にいる少年と少女は君の事を気にかけてくれているようだ。
頭の中が混乱して整理ができないのならば、彼等に聞いてみてはどうだろう。
ここは何処で、なぜ自分はここにいて、そして、彼等は一体何者なのか……。

?:どうしたの?そんなに驚いた顔して。もしかして、自分がなんでここで寝てたのかわからない、とか?

少年がまさかねと言いながら聞いてくる。

そう言われても君の最後に覚えている記憶を辿ってもこの場所は全く見覚えがないのは事実。
君は首を横に振るしかなかった。

?:あらら……

?:仕方ないだろう。だいたいこの手のパターンは定石だ。

そう言ってふんと鼻を鳴らす少女は青紫色の長髪と濃い紅、所謂スカーレットの瞳をしており、つり目が印象的だ。そして一番目を引くのは右腰に刺した刀だろうか。

?:いやいや、定石って……。

と、君の前で苦笑しているのはシルバーで男にしては珍しいミディアムショート。瞳は少女と同様スカーレットで、何処か少女よりも優しさを感じる顔立ちだ。

さて、なんとなく先程よりかは落ち着いたかな?
君は、この少年と少女に質問をした?

?:ん?あぁ、そういえばまだ私達名乗ってなかったな。私は桔梗だ。

少女が名乗る。

?:僕は真。 僕達は双子なんだ。でも、あまり似てないでしょ?よく言われるんだよね。

続いて少年が名乗り、君に手を差しのべてくれた。

その手をつかんで君は立ち上がる。

真:さて、君はここは何処で僕達は何者かと聞いたよね?

桔梗:ここは天界、魔界、人間界の三界の交わる惑星「トライアース」。おそらく君が住んでいる世界とは全く異なるであろう世界だ。そして、私達はそのトライアースの都市に住む双子というわけだ。納得行ったか?

真:ま、簡単に言ってしまえばそういう事。ついでに言わせてもらうと、ここに来たという事はもう元の世界には絶対に戻れないからそのつもりでいてね。

半ば上の空で聞いていた君は真の最後の言葉で我に返るのだった。

真:あらら、やっぱり忘れてた。ま、もう遅いから諦めて。

にこにこしながらサラリとえげつないことを言い出す真と名乗る少年。

すると、

桔梗:言葉を選べバカ兄貴。不安にさせてどうする。

桔梗が真の頭をドついた。

桔梗:すまんな。デリカシーの欠片もないやつで。とは言え、これも何かの縁。楽しく行こうじゃないか。

そう言ってパチっとウィンクする桔梗に君は安心感を覚えるのだった。


かくして、異世界へと飛ばされた君と異世界で出会った兄妹。彼等はこうして出会った。


東雲優里 #1 - 16.07.30 15:45
……

宇宙はほぼ無限に存在している。
今この瞬間も宇宙はとてつもないスピードで膨張を続けていることだろう。

と言っても我々にはそれが真であるのか、それとも偽であるのか確証を持っている訳では無い。

…………まぁ、しかし、今では膨張が有力か。

そんな話は置いといて。

物語の舞台を説明しておかなくては

ここは、多次元宇宙所謂パラレルワールドが現実に存在する世界。

今、我々がいる人間界。
主に魔族が暮らす魔界。
天に最も近いと言われる天界。

大きくわけてこの三界によって均衡が保たれている。

そして、この三つの世界が交差する場所に存在する一つの惑星。

「トライアース」

ここには三界を繋ぐ中継点の役割を果たしており、故に唯一人間、魔族、天使が共存出来ている場所だ。

そんな場所がこの物語の舞台となる。


……そろそろ時間のようだ

始めるとしようか。

では…………良い旅を


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