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東方渡来歴史

魂魄幽霊 #63 - 16.04.26 18:42
これは、東方キャラ達の過去、現在を記した物語。

私のオリキャラ、春日毛人が分かりやすく解説(たまに)してくれます(笑)

「さあ、新たな幻想の先へ一緒に行きましょう!!」

この記事のまとめ

春日 毛人
種族 人間?(妖怪とも思われる)
能力 何かを伝える程度の能力
二つ名 渡来人の娘
テーマ曲 天子の随西旅(誰か作ってくだせえ)

あの歴史上の人物の娘である。
彼女の父親は何度も随に行ったとされる。
彼女もまた、何度も随に行き、随の歴史を学んだ…らしい。
因みに、随は外の世界で言う所の、中華人民共和国に値する。

何かの弾みで幻想郷に来てしまった可哀相な子。
が、古くからの知り合いが幻想郷に居たらしいので良かったというべきか。
……その知り合いを殺そうとしていた現場が目撃されたのは見ていないし聞いていない(汗
あくまでも知り合いなだけであって、仲が良いという訳では無い。

その知り合いは二人居る。
物部布都と豊聡耳神子である。
亡霊とも一応知り合いみたいだが………
殺意を抱いているのが、神子で
しょっちゅう喧嘩を売っているらしい。
……が、神子は軽く受け流すらしい。余程幼稚な喧嘩なのか。

性格は明るく、元気。そして暑苦しい。
とても何千年も生きている人間とは思えない。
この物語では、丁寧な言葉を使用しているが
あれが毛人なんだな~、と誤認しないように。

「あ~あ、しんどい。何でアンタ何か相手にしなきゃいけないのよ~。」

レスポンス


魂魄幽霊 #65 - 16.04.29 02:21
感想、意見等はここにお書き下さい


魂魄幽霊 #65 - 16.04.29 02:20
第七章 天子

後日、私はまた古き知り合いの元に尋ねた。
「あら、今度はどうしたの?」
「……貴方はさ、まだ天界に行きたいの?天人になりたいの?」
私は、聞いてみた。
「そうねえ、まだ天人になる事は諦めていないわ。」
「なら、これだけは言っておくわ。」
間違った方法で天人にはならないでね。
私はそう告げた。
しかし、知り合いはまた薄気味悪い笑みを浮かべて
「ええ、分かってますよ。」
と言い、私の元に駆け寄ってきた。
正直、その場に居て欲しい。
「……今日も殺さないの?」
「まあね。命拾いしたわね!!」
そう言って私は去って行った。

「……あの子はやっぱり、欲に正直になった方がいいわね。」

天人は色々な方法でなれる。
しかし、一歩間違えると天人にはなれない。
……天人では無い天人になるのだろう。


魂魄幽霊 #65 - 16.04.29 02:09
第六章 天子(中編2)

昔々、あるところに、一人の娘が居ました。
一人の娘は、膨大な権力を持っていた家系のお嬢様でした。
しかも、ある凄い家系に仕えている家系のお嬢様なのでした。

ある日、その凄い家系は功績が認められ、神霊として祀られる事になったのです。
その瞬間、お嬢様の家系は、その家系に仕えていたお蔭で一緒に昇格し、『天人』と呼ばれる様になったのです。

お嬢様は天人になれる事が嬉しかったそうで、毎日跳び跳ねて喜んでいました。
天人は天界に住む事が出来、お嬢様は天界で楽しく暮らしていました。
天界は毎日宴を開いては踊りの繰り返しでした。
楽しいものの、何処か詰まらない。
やがてお嬢様は天界での暮らしに飽きていました。

そんなある日、一人の女性が死にました。
一人の女性はお嬢様と大変仲良く、いつも遊んでいました。
お嬢様は全ての権力を使い、彼女を蘇らそうとしました。
……しかし、彼女は何時まで経っても蘇らない。
寧ろ、蘇りたいのか。
お嬢様は悲しくなりました。
お嬢様は権力を持っている事が嬉しかった。
それも膨大な。
しかし、権力は人を生き返らせる事は出来ない。
それならどんなに凄い権力でも、ただのゴミじゃないか。

それからも、そのお嬢様は退屈でした。
しかし、権力を見せびらかす事は無くなったそうです。


魂魄幽霊 #65 - 16.04.29 01:29
第五章 天子(中編1)

天界にやって来た。
というか、連れて来られた。
「天界って事は……私お陀仏!?(°Д°)」
皆、今までありがとう。
「ここは天国でも極楽でも無いわ。どちらかと言うと、地獄ね。」
「ええっ!?地獄!?」
「あ、天界だからね?とにかく、貴方はまだ死んでないわ。」
私は内心ホッとした。
まだ探している人を見付けてないし、アイツは殺してないし………
「んで?何しに来たのよ」
「何しにって……貴方の部下に連れて来られたのだが」
「部下………?ああ、衣久の事ね。」
「『この前は総領娘様が地震を起こしてしまい、誠に申し訳ございませんでした!!』とか、お詫びしたいとか言って連れて来られて………」
「あら、あの地震、貴方の家に起きたのね。」
「というか誰!?」
「私?私は比那名居天子。天人よ」
「へえ………ってええっ!?」
やっと会えた地震の主犯は、何と天人だったのだ。
「天人って事は……貴方、仙人なの?」
「はあ?私をあんなのと一緒にしないでよ。」
「天人って、優れた仙人がなれるってアイツが言ってたんだけどな………」
「貴方の友人、勉強不足ね。天人のなり方は様々よ。」
アイツ、勉強不足だったのか。
「それより、何かしましょうよ。私退屈で退屈で仕方ないわ。」
「じゃあ、貴方の過去話を聞きたいわ。」
私は思い切って言ってみた。
過去話を聞いて、記録し、伝えるのが私の仕事。
……今、やるべき事を思い出した。
「……そうね、じゃあ愚かな天人の話をしてあげるわ。」
「ん?それって過去話……」


魂魄幽霊 #65 - 16.04.29 01:01
第四章 天子(前編)

肌寒い朝の日の事であった。
私はいつも通り洗濯物を干していた。
……干した後のふかふかのお布団は素晴らしい物だ。
と、勝手に思っていた時だった。

ゴゴゴゴゴゴ……………

突然地震が起きた。
私は素早くその場にしゃがみこんだ。
「……って、意味無いか」
意味が無い事を知り、一人笑っていた時だった。
「毛人殿~!!」
布都が笑顔で走ってきた。
「あら、地震大丈夫なの?」
「何の事じゃ?」
「あ、そうか。仙界には地震が及ばないのか」
「は?いやいや、人里に出かけていても地震は起きなかったが………」
何かが可笑しかった。
私の周りだけ地震が起きた?
それとも、断層か?
……周りは私の周りだけ地面が割れていたりしていた。
「ますます分かんなくなってきた………」
私は、後日古き知り合いに話を聞いてみた。
この可笑しな地震を起こしたのは誰か。
そしたら、案の定、良い答えが帰ってきた。
「そうねえ……もしかしたら、比那名居天子って人かもしれないわ。その人が地震を起こしたのかもしれない。」
その時、私は比那名居天子を探しに行く事に決めた。
だって、面白そうじゃないか。
「……ところで。前まで私を殺そうと必死に追い掛けて来たのにねえ。」
その知り合いは、薄気味悪い笑みを浮かべた。
今だけよ、今だけ。
「……欲に正直になりなさい。欲は貴方の本質を引き出してくれるわ。」
「貴方は欲しか読めないからそんな事が言えるのよ。それに、別にころすのを諦めた訳じゃないからね。」
「あらら~、まだ諦めて無かったのね」
私は、お辞儀をすると、早々と走り去って行った。
……やっぱり、アイツと話していると調子が狂うわ。



魂魄幽霊 #63 - 16.04.26 19:45
感想、意見等はここにお書き下さい。

4 件のレス

魂魄幽霊 #63 - 16.04.26 19:44
第三章 ルーミア(後編)

「…………」
今思い出すと、ルーミアは優しい妖怪なんだと思う。
……だが、人は食べる。
が、人以外にも食べるらしい。
私はルーミアと話した事を一生忘れない。
……多分。だって
「私の人生は長いからね~」
ルーミアには親近感が湧いた気がする。

……早くあの人を見付けないと。


魂魄幽霊 #63 - 16.04.26 19:30
第二章 ルーミア(中編)

ある日の夜。
ルーミアはいつも通り食料を求めて、ふらふらと歩いていた。
「お腹空いたわね~、何処かに人が居ないかしら」
そんな事をぼやきながら歩いていると、幸いな事に、人が現れた。
しかも、一番美味しい時期の子供らしい。
ルーミアは喜んで、襲いかかろうとした。
……が。
「おねえちゃん、だれ~?」
子供はこんな状況でも話してきた。
「私はルーミア。今から食べられるのに、よく平然としてられるわね~」
「……たべてほしかったから。」
子供は涙ぐみながら、そう言った。
「………親が嫌になったの?」
そう聞くと、子供は首を横に振った。
「あ、分かった。満足に食わしてくれなかったのね?」
首を横に振る。
「じゃあ………何なのよ」
「ぼくはひつようとされてないんだ。だからたべてほしいの!!」
にこやかで子供は言う。
ルーミアは頭を抱え、子供の手を引き
「ほら、帰るぞ。」
と、言った。
子供は首を横に振り、ルーミアの口の中に手を突っ込んだ。
「ひょ、ほふはふひひゃひひゅふは!!」
(ちょ、そんな無理矢理するな!!)
「たべろ!!たべろ!!」
ルーミアは口の中から手を吐き出すと、子供の頬を叩いた。
「馬鹿ッッッッ!!お前がそう思っているだけであって、親はそんな事思って無いッッッッ!!」
と、ルーミアは叫んだ。
すると、子供は泣き出して
「うわ~ん!!もうおまえなんかしらないッッッッ!!」
と言って走り去って行った。
……ルーミアはキツく言い過ぎたと後悔をした。


その後。
ルーミアは一匹の動物を捕らえ、食した。
……食している途中、動物の腹の中から
見覚えのある人の死骸が現れた。
……それが何なのか。
恐らく、あの………だろう。


魂魄幽霊 #63 - 16.04.26 18:58
第一章 ルーミア(前編)

ある夕暮れの日の事であった。
私、春日が散歩をしていた所、目の前が急に真っ暗になった。
灯りをつけようにも、中々つかない。
私は人生の最期を迎えてしまったかと悟った。
………が。
何と、暗闇が急に明るくなったでは無いか。
後ろには、黒い球体が去って行くのが見えた。
「これは………?」
私は黒い球体を追い掛けていった。


夜になった。
追い掛けている内に夜になったらしい。
今日は新月の夜の為、このまま出歩いていては危険だ。

ガサッ

何処からか音がした。
私は灯りをつけ、音のした方に歩いていった。
………すると。
何と、私よりも遥かに幼い少女が涙を流しながら、出てきたではないか。
「これ、何処に行く。今日は新月の夜だから早めに帰るが良い。」
と、忠告しても聞く耳を持たない。
私はそのまま立ち去ろうとした。
たかが人間、一人や二人どうなろうと
知った事では無い。
「………なのか。」
ん?
「死んじゃった………のか。」
そーなのか。
幼い少女は涙を流しながら月に向かって言い始めた。
「………何の事だ?」
私は幼い少女に話し掛けてみた。
幼い少女は私の方を振り向くと、わんわん泣き喚きながら話してくれた。
……この少女が人喰い妖怪だと気付くのは話終えた時だったなあ。
よく生きてたな、私。


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