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何もしない程度の能力の本棚Ⅱ
何もしない程度の能力 #32 - 15.08.14 11:05
何もしない程度の能力の本棚の引き継ぎトピックスです。今まで、読んでくれていた方もそうでない方も、これからよろしくおねがいします!Ⅱなので、簡潔に…オリキャラ、オリジナル設定あり。絵もたまに描きます。
この記事のまとめ
まとめって何を書けばいいのかわかりませんが、いつもありがとうございます。こんな拙い文章ですが、よろしければ、コメントください。ここまで見てくれたかた、本当にありがとうございます。
レスポンス
何もしない程度の能力 #157 - 16.04.10 06:27
霊夢が鼻唄を歌っている。
きっと珍しいだろうな。そう思いながら部屋に向かうと、萃香がお酒を飲んでいた。
「お?あんたも飲む?」
「い、いえ、私、未成年だし…」
(というか、妖怪なんだけど、小さい女の子がこんな豪快に酒を飲むの、シュールだなぁ…)
「よくわからんけど、じゃあ、私が飲むのに付き合ってくれないか?酒は一人で飲むより、二人の方がいい」
「あっ、はい」
「霊夢はあんたのこと気になってるみたいだからねぇ」
からからと笑う萃香。
「そう、なんですか…」
「そうだよ」
髪を撫でられる。
それは、霊夢の時とは違い、さらっと撫でるというより、痛くはないが、掴まれているという感覚が確実にある。
「あの…」
「なんだい?」
「いえ…」
優しく微笑まれるともう何も言えない。
「…あ」
(霊夢に悪いなぁ…)
なんて、別に付き合ってもないのにそんなことを考える。
「…くくくっ」
「?」
「今、霊夢のこと考えてた?」
「えっ!?」
「あんた、顔に出てたよ」
「ええっ!?」
「あはははっ!素直なやつは好きだよ」
「うぅ…」
きっと珍しいだろうな。そう思いながら部屋に向かうと、萃香がお酒を飲んでいた。
「お?あんたも飲む?」
「い、いえ、私、未成年だし…」
(というか、妖怪なんだけど、小さい女の子がこんな豪快に酒を飲むの、シュールだなぁ…)
「よくわからんけど、じゃあ、私が飲むのに付き合ってくれないか?酒は一人で飲むより、二人の方がいい」
「あっ、はい」
「霊夢はあんたのこと気になってるみたいだからねぇ」
からからと笑う萃香。
「そう、なんですか…」
「そうだよ」
髪を撫でられる。
それは、霊夢の時とは違い、さらっと撫でるというより、痛くはないが、掴まれているという感覚が確実にある。
「あの…」
「なんだい?」
「いえ…」
優しく微笑まれるともう何も言えない。
「…あ」
(霊夢に悪いなぁ…)
なんて、別に付き合ってもないのにそんなことを考える。
「…くくくっ」
「?」
「今、霊夢のこと考えてた?」
「えっ!?」
「あんた、顔に出てたよ」
「ええっ!?」
「あはははっ!素直なやつは好きだよ」
「うぅ…」
何もしない程度の能力 #156 - 16.03.13 10:43
洗い物も終わり、霊夢が風呂を沸かしてくれた。
まるで、ずっと前からいるように接してくれる。
いや、たぶん、霊夢は誰に対してもこうなんだろうけど。
今までに、私以外に、ここを訪れた人たちにも同じことをしたの?
「風呂、沸いたわよ」
「あ、うん・・・って、私が最初!?」
「?えぇ」
「いや、悪いし、先に入りなよ!」
「なんでよ、入りなさいよ」
「え・・だって、後に入られるの、は、恥ずかしいし・・・」
「なんで?」
「いや、その、匂い、とか・・・」
「?いい匂いだと思うけど」
「へ?」
「あんたの匂い」
私の髪を撫で、霊夢が近づく。
(ち、近い・・・!)
「うん、甘い匂いがする」
「甘い・・?」
「なんかつけてるの?」
「つけてないけど・・・」
「あぁ・・・」
合点がいったというように、手を叩く霊夢。
「これがフェロモンってやつか」
「っ~~~~!!!///」カアァッ
「風呂入ってくる!!!」ダッ
「あ~あ・・・」
いい匂いだったのに。
「あれ?あの子は?」
萃香と針妙丸が戻ってきた。
「風呂よ」
「じゃあ、次、誰が入る?」
針命丸が私たちを見上げてそう言った。
針命丸は小さいので、少し大きめのお椀が風呂だ。
なので、誰がといったら、私と萃香のどっちかだ。
「私よ」
迷わず即答する。
「?まぁ、いいけど」
不思議そうに萃香が承諾する。
これで、彼女の次は私になった。
甘い香りに包まれながら、今日は鼻歌でも歌うとしよう。
まるで、ずっと前からいるように接してくれる。
いや、たぶん、霊夢は誰に対してもこうなんだろうけど。
今までに、私以外に、ここを訪れた人たちにも同じことをしたの?
「風呂、沸いたわよ」
「あ、うん・・・って、私が最初!?」
「?えぇ」
「いや、悪いし、先に入りなよ!」
「なんでよ、入りなさいよ」
「え・・だって、後に入られるの、は、恥ずかしいし・・・」
「なんで?」
「いや、その、匂い、とか・・・」
「?いい匂いだと思うけど」
「へ?」
「あんたの匂い」
私の髪を撫で、霊夢が近づく。
(ち、近い・・・!)
「うん、甘い匂いがする」
「甘い・・?」
「なんかつけてるの?」
「つけてないけど・・・」
「あぁ・・・」
合点がいったというように、手を叩く霊夢。
「これがフェロモンってやつか」
「っ~~~~!!!///」カアァッ
「風呂入ってくる!!!」ダッ
「あ~あ・・・」
いい匂いだったのに。
「あれ?あの子は?」
萃香と針妙丸が戻ってきた。
「風呂よ」
「じゃあ、次、誰が入る?」
針命丸が私たちを見上げてそう言った。
針命丸は小さいので、少し大きめのお椀が風呂だ。
なので、誰がといったら、私と萃香のどっちかだ。
「私よ」
迷わず即答する。
「?まぁ、いいけど」
不思議そうに萃香が承諾する。
これで、彼女の次は私になった。
甘い香りに包まれながら、今日は鼻歌でも歌うとしよう。
何もしない程度の能力 #156 - 16.03.13 10:20
霊夢の作った夕食はおいしかった。
久しぶりに手料理を食べた気がした。
「おいしかったよ」
「そう」
お互いに短い言葉を発し、無言に戻る。
いつのまにか鬼と一寸法師はいなくなっていた。
鬼にはお酒をすすまれたが、丁寧に断っておいた。
霊夢が洗い物を始める。
「私も手伝うよ」
「え?」
霊夢の隣に立ち、食器を拭き始める。
あぁ、こんなことするのも久しぶりだ。
「助かるわ」
それだけ言って、霊夢はまた無言で洗い始めた。
その無言がなぜか無性に居心地が良かった。
久しぶりに手料理を食べた気がした。
「おいしかったよ」
「そう」
お互いに短い言葉を発し、無言に戻る。
いつのまにか鬼と一寸法師はいなくなっていた。
鬼にはお酒をすすまれたが、丁寧に断っておいた。
霊夢が洗い物を始める。
「私も手伝うよ」
「え?」
霊夢の隣に立ち、食器を拭き始める。
あぁ、こんなことするのも久しぶりだ。
「助かるわ」
それだけ言って、霊夢はまた無言で洗い始めた。
その無言がなぜか無性に居心地が良かった。
何もしない程度の能力 #155 - 16.02.14 20:37
「…霊夢も、普通の人間だよ」
「え?…わかってるわよ」
そっけない言い方だったけど、顔は笑っている。
「私は幻想郷最強の人間だからね」
「!最強の人間…」
「えぇ。だから、安心していいわよ」
「うん!」
安心…
そんな言葉はもう信じない。
そう思っていたのに、素直に受け入れた自分がいた。
知らない世界で、知らない人の言葉なのに、もっとも信頼していた人にそう言われ、裏切られたばかりなのに…
同じ言葉で違う人を頷いてしまった。
だけど、きっとそれは、まだ状況に慣れてないからだ。
だから、すぐにそう思ってしまっただけだ。
私はもうそんな言葉を信じない。
「え?…わかってるわよ」
そっけない言い方だったけど、顔は笑っている。
「私は幻想郷最強の人間だからね」
「!最強の人間…」
「えぇ。だから、安心していいわよ」
「うん!」
安心…
そんな言葉はもう信じない。
そう思っていたのに、素直に受け入れた自分がいた。
知らない世界で、知らない人の言葉なのに、もっとも信頼していた人にそう言われ、裏切られたばかりなのに…
同じ言葉で違う人を頷いてしまった。
だけど、きっとそれは、まだ状況に慣れてないからだ。
だから、すぐにそう思ってしまっただけだ。
私はもうそんな言葉を信じない。
1 件のレス
何もしない程度の能力 #155 - 16.02.14 16:48
「まぁ、とりあえず、私のそばにいれば大丈夫」
「あははっ…」
きっと、普段だったらドキドキする言葉なんだろうなぁ…
「?」
「えっと、霊夢は…いつも一人なの?」
「いや、鬼もいるんだけど…」
「お、鬼!?」
「あと、一寸法師が…」
「一寸法師!?」
あれ?鬼と一寸法師って、敵同士じゃなかったのかな?
「あ、ここは共存する世界なので、そこんとこは」
「あ、そうか…」
なんとなく、サバンナを思い浮かべた。
弱肉強食、共存…
平和な感じがするのにな…
「でも、一寸法師って小さいよね?」
「あぁ。ほんとに小さいわよ。えーっと、針妙丸、いるー?」
「…いるよ」
「ん?」
後ろの方から声が聞こえる。
振り向くと、小さな少女が立っていた。
「ちっちゃ!?」
「失礼な!」
「え?いや、小人…え?ちっちゃ…」
「まぁ、そうだけど。小さい言うな!」
「まぁ、しょうがないわよ、小さいんだし」
「霊夢まで!?うぅ…」
「ご、ごめんなさい、えっと…」
「少名針妙丸。あ、針妙丸でいいよ!」
「しんみょーまる…?男の子みたいな名前…」
「と言われましても、この世界の話せるやつは、大抵女ですから」
「そ、そうなんだ…」
「あ、でも、人里に行けば普通の人間はいるわよ?まぁ、行くまでが大変だけど」
「…」
普通の人間…
霊夢は普通の人間、ではないのだろうか…
他人事のように話すこの少女は…
「あははっ…」
きっと、普段だったらドキドキする言葉なんだろうなぁ…
「?」
「えっと、霊夢は…いつも一人なの?」
「いや、鬼もいるんだけど…」
「お、鬼!?」
「あと、一寸法師が…」
「一寸法師!?」
あれ?鬼と一寸法師って、敵同士じゃなかったのかな?
「あ、ここは共存する世界なので、そこんとこは」
「あ、そうか…」
なんとなく、サバンナを思い浮かべた。
弱肉強食、共存…
平和な感じがするのにな…
「でも、一寸法師って小さいよね?」
「あぁ。ほんとに小さいわよ。えーっと、針妙丸、いるー?」
「…いるよ」
「ん?」
後ろの方から声が聞こえる。
振り向くと、小さな少女が立っていた。
「ちっちゃ!?」
「失礼な!」
「え?いや、小人…え?ちっちゃ…」
「まぁ、そうだけど。小さい言うな!」
「まぁ、しょうがないわよ、小さいんだし」
「霊夢まで!?うぅ…」
「ご、ごめんなさい、えっと…」
「少名針妙丸。あ、針妙丸でいいよ!」
「しんみょーまる…?男の子みたいな名前…」
「と言われましても、この世界の話せるやつは、大抵女ですから」
「そ、そうなんだ…」
「あ、でも、人里に行けば普通の人間はいるわよ?まぁ、行くまでが大変だけど」
「…」
普通の人間…
霊夢は普通の人間、ではないのだろうか…
他人事のように話すこの少女は…
何もしない程度の能力 #152 - 16.02.12 22:56
とりあえず中に入り、ご飯を食べ終える。
「で、えっと、樒音だっけ?」
「うん」
「あなたは、なぜここに来たのかわからないと?」
「うん」
「まぁ、いつもそうなんだけどね」
「?」
「ここに迷いこんでくる人は、みんなそうなの」
「みんな…」
「まぁ、あんたもちゃんと帰られるわ」
「でも、あの…」
「ん?」
「どれくらいで…」
「さっきも言ったけど、妖怪の賢者様が出てくるまでね」
「それは…意外と長い?」
「…えぇ」
「…」
「で、えっと、樒音だっけ?」
「うん」
「あなたは、なぜここに来たのかわからないと?」
「うん」
「まぁ、いつもそうなんだけどね」
「?」
「ここに迷いこんでくる人は、みんなそうなの」
「みんな…」
「まぁ、あんたもちゃんと帰られるわ」
「でも、あの…」
「ん?」
「どれくらいで…」
「さっきも言ったけど、妖怪の賢者様が出てくるまでね」
「それは…意外と長い?」
「…えぇ」
「…」
何もしない程度の能力 #152 - 16.01.28 16:12
「私は橘樒音(たちばなみつね)。多分、だけど…この世界の人じゃないと思う」
「だろうね」
「あの…」
「とりあえず、一人じゃ危ないから、今日は泊まっていきなさい。紫もまだだし…」
「ゆかり…?」
「この世界とあなたの世界の境界を操る者よ」
「ってことは、その人がいれば、私は帰れるってこと?」
「そうよ。理解が早くて助かるわ」
「…でも、そんなことができるなんて、人間じゃないよ…」
「えぇ。人間じゃないわ、妖怪よ」
当たり前だと言うような顔をする少女。
「えぇっ!?」
「妖怪の賢者よ」
「へ?」
賢者?妖怪に…?
「妖怪と人間が暮らしていけるようにする。それがここ幻想郷」
「幻想郷…」
「ようこそ、幻想郷へ。歓迎してないけど」
「あ、ははっ…」
どうやら、私はしばらく帰れそうにない。
「だろうね」
「あの…」
「とりあえず、一人じゃ危ないから、今日は泊まっていきなさい。紫もまだだし…」
「ゆかり…?」
「この世界とあなたの世界の境界を操る者よ」
「ってことは、その人がいれば、私は帰れるってこと?」
「そうよ。理解が早くて助かるわ」
「…でも、そんなことができるなんて、人間じゃないよ…」
「えぇ。人間じゃないわ、妖怪よ」
当たり前だと言うような顔をする少女。
「えぇっ!?」
「妖怪の賢者よ」
「へ?」
賢者?妖怪に…?
「妖怪と人間が暮らしていけるようにする。それがここ幻想郷」
「幻想郷…」
「ようこそ、幻想郷へ。歓迎してないけど」
「あ、ははっ…」
どうやら、私はしばらく帰れそうにない。
何もしない程度の能力 #151 - 16.01.27 18:31
「待って」
「?」
少女が急に怖い顔になる。
「なにか…」
「そこ!」
少女がお札のようなものを投げつける。
「!?」
(漫画みたい…)
まるで遠い世界を眺めているかのような錯覚に陥る。
「妖怪…退散」
「え?妖怪!?」
驚き、目をこらす。
グァ…
確かに、人ではなさそうな者に、お札が張り付いている。
「散」
パァンっ
妖怪が弾ける。
「な、にこれ…」
「妖怪よ」
「妖怪って…」
これが自分がいた世界なら、笑い飛ばしていただろう。
だが、直感が告げていた。
悪寒が体を駆け抜ける。
ブルッ…
「…寒いわね」
「え?」
「今日は雪よ」
見上げると、小さな雪が間近に迫っていた。
きっと、この寒さは雪のせいだ。
そう思い込むことにし、私は少女に問いかけた。
「あなたは誰?」
「あぁ、言ってなかったわね。」
少女が真正面に私を見据える。
「私の名前は博麗霊夢。この博麗神社の巫女よ。妖怪退治を生業としてるの」
「妖怪退治…?」
「えぇ。あなたは?」
「私は…」
「?」
少女が急に怖い顔になる。
「なにか…」
「そこ!」
少女がお札のようなものを投げつける。
「!?」
(漫画みたい…)
まるで遠い世界を眺めているかのような錯覚に陥る。
「妖怪…退散」
「え?妖怪!?」
驚き、目をこらす。
グァ…
確かに、人ではなさそうな者に、お札が張り付いている。
「散」
パァンっ
妖怪が弾ける。
「な、にこれ…」
「妖怪よ」
「妖怪って…」
これが自分がいた世界なら、笑い飛ばしていただろう。
だが、直感が告げていた。
悪寒が体を駆け抜ける。
ブルッ…
「…寒いわね」
「え?」
「今日は雪よ」
見上げると、小さな雪が間近に迫っていた。
きっと、この寒さは雪のせいだ。
そう思い込むことにし、私は少女に問いかけた。
「あなたは誰?」
「あぁ、言ってなかったわね。」
少女が真正面に私を見据える。
「私の名前は博麗霊夢。この博麗神社の巫女よ。妖怪退治を生業としてるの」
「妖怪退治…?」
「えぇ。あなたは?」
「私は…」
何もしない程度の能力 #150 - 16.01.26 20:59
ヨルガオ
深い暗い森のなか…
「深い、不快…」
どうして、私はここにいるの?
ふと、石段が見える。
見上げると、鳥居が見えた。
無言で上っていく。
かなり長い。
ようやく、鳥居の前までたどり着く。
古そうな神社だ。
と、一人の少女がたっている。
頭に大きなリボン、赤い服…腋…
「あら、あなたは?」
「私は…」
と言いかけ、気づく。
少女の雰囲気に、自分がいた世界とは違うものを感じる。
紛れもなく、その少女は巫女だろう。
なんとなくそう思った。
そして、この世界は自分がいるべき世界ではないと。
深い暗い森のなか…
「深い、不快…」
どうして、私はここにいるの?
ふと、石段が見える。
見上げると、鳥居が見えた。
無言で上っていく。
かなり長い。
ようやく、鳥居の前までたどり着く。
古そうな神社だ。
と、一人の少女がたっている。
頭に大きなリボン、赤い服…腋…
「あら、あなたは?」
「私は…」
と言いかけ、気づく。
少女の雰囲気に、自分がいた世界とは違うものを感じる。
紛れもなく、その少女は巫女だろう。
なんとなくそう思った。
そして、この世界は自分がいるべき世界ではないと。
何もしない程度の能力 #149 - 16.01.16 12:10
「友達どころじゃないでしょ…」
(まるで、手足の一部みたいに…)
「魔法使いは、箒を使うんだぜ」
「魔法使いのふりをするためには、魔法使いの真似をした方がいいものね」
「なに?」
「うぅん。私の知ってる魔法使いとは違うから」
「!ほう…」
「…」
「じゃあ、お前を倒してとっととその魔法使いに会わないとな」
「させないわよ!」
禁忌「フォーオブ・アカインド」
「!?フランが四人に!?」
「あはははっ!たとえ、偽者でも攻撃するのは可能よ!」
「ちっ」
(まるで、手足の一部みたいに…)
「魔法使いは、箒を使うんだぜ」
「魔法使いのふりをするためには、魔法使いの真似をした方がいいものね」
「なに?」
「うぅん。私の知ってる魔法使いとは違うから」
「!ほう…」
「…」
「じゃあ、お前を倒してとっととその魔法使いに会わないとな」
「させないわよ!」
禁忌「フォーオブ・アカインド」
「!?フランが四人に!?」
「あはははっ!たとえ、偽者でも攻撃するのは可能よ!」
「ちっ」
何もしない程度の能力 #147 - 16.01.09 10:08
投稿できるようになってますね!嬉しいです!
続き
「てか、広いなここ…」
(でも、なにか外から見たのと中の印象が…)
「見ーつけた♪」
「!?」
とっさに後ろを振り向く魔理沙。
「お前は…」
「さっきぶりだね。ええっと…」
「魔理沙。霧雨魔理沙だ」
「えっと…魔理沙ね。私は、フランドール・スカーレット。フランだよ」
「…なんのようだ?」
「面白そうだから、弾幕ごっこしようよ!」
「…」
(どうする?魔法使いを先に…そもそも、こいつ、どうやって逃げてきた?)
「私は、全てを破壊する…檻も心も人形も壊してしまえ!!」
「うぉわ!!?」
突然飛んできた弾幕を、紙一重で避ける。
「あなた、すごいわね」
「へっ!お前もな!」
(さっきの奴といい、こいつといい、どんな能力の奴がいるんだ、この館は!)
「ほらほら、避けないで!」
「避けてみろじゃないのかよ!」
「あぁ、そうね。おもちゃがすぐに壊れたんじゃ、つまらないもんね!!」
「おもちゃだと…?おもちゃなんかじゃねぇ!!」
床を蹴り、飛び上がる。
「!?」
とっさに後ろに下がるフラン。
「がっ…!?」
しかし、フランの背中を勢いよく突いた物があった。
「箒!?」
「よそ見すんな!」
ゴッ
飛び上がっていた魔理沙の踵落としが、フランの頭部に叩きつけられる。
「っ…!!」
フランの手が魔理沙の足をつかもうとするも、宙を掴む。
「あぶねっ…」
箒が魔理沙の手元に戻ってくる。
「箒は友達!」
続き
「てか、広いなここ…」
(でも、なにか外から見たのと中の印象が…)
「見ーつけた♪」
「!?」
とっさに後ろを振り向く魔理沙。
「お前は…」
「さっきぶりだね。ええっと…」
「魔理沙。霧雨魔理沙だ」
「えっと…魔理沙ね。私は、フランドール・スカーレット。フランだよ」
「…なんのようだ?」
「面白そうだから、弾幕ごっこしようよ!」
「…」
(どうする?魔法使いを先に…そもそも、こいつ、どうやって逃げてきた?)
「私は、全てを破壊する…檻も心も人形も壊してしまえ!!」
「うぉわ!!?」
突然飛んできた弾幕を、紙一重で避ける。
「あなた、すごいわね」
「へっ!お前もな!」
(さっきの奴といい、こいつといい、どんな能力の奴がいるんだ、この館は!)
「ほらほら、避けないで!」
「避けてみろじゃないのかよ!」
「あぁ、そうね。おもちゃがすぐに壊れたんじゃ、つまらないもんね!!」
「おもちゃだと…?おもちゃなんかじゃねぇ!!」
床を蹴り、飛び上がる。
「!?」
とっさに後ろに下がるフラン。
「がっ…!?」
しかし、フランの背中を勢いよく突いた物があった。
「箒!?」
「よそ見すんな!」
ゴッ
飛び上がっていた魔理沙の踵落としが、フランの頭部に叩きつけられる。
「っ…!!」
フランの手が魔理沙の足をつかもうとするも、宙を掴む。
「あぶねっ…」
箒が魔理沙の手元に戻ってくる。
「箒は友達!」
何もしない程度の能力 #147 - 16.01.09 09:56
試しに投稿。
何もしない程度の能力 #137 - 15.12.11 20:54
「人間が、時間を止められるなんて聞いたことないぜ」
「私も人間が魔法を使えるなんて知らなかったわ」
「?魔法使いは知ってるだろ?」
「種族、魔法使いならね」
「!」
「ほらほら!集中しなさい」
ナイフが次々と飛んでくる。
「あぶねっ!」
「避けられるかしら!?」
「!?」
上も下も後ろも前も囲まれた。
「くっ…」
「さぁ、どうする!?」
ナイフが向かってくる。
「!」
「なっ!?」
魔理沙がナイフへ突っ込んでくる。
「よぉ」
まっすぐ咲夜の目の前に。
「あ…」
「くらえ」
掌で咲夜の顎を打ち上げる。
「がっ…」
「っと、使わせてもらうぜ」
ナイフを持ち、突き上げる。
「っ!」
ガッ
「…え?」
咲夜の服ごとナイフが床に突き刺さる。
「動くなよ」
次々とナイフを突き刺していく。
まるで標本のように。
「くっ」
「さーて、魔法使いはどこかな?」
「私も人間が魔法を使えるなんて知らなかったわ」
「?魔法使いは知ってるだろ?」
「種族、魔法使いならね」
「!」
「ほらほら!集中しなさい」
ナイフが次々と飛んでくる。
「あぶねっ!」
「避けられるかしら!?」
「!?」
上も下も後ろも前も囲まれた。
「くっ…」
「さぁ、どうする!?」
ナイフが向かってくる。
「!」
「なっ!?」
魔理沙がナイフへ突っ込んでくる。
「よぉ」
まっすぐ咲夜の目の前に。
「あ…」
「くらえ」
掌で咲夜の顎を打ち上げる。
「がっ…」
「っと、使わせてもらうぜ」
ナイフを持ち、突き上げる。
「っ!」
ガッ
「…え?」
咲夜の服ごとナイフが床に突き刺さる。
「動くなよ」
次々とナイフを突き刺していく。
まるで標本のように。
「くっ」
「さーて、魔法使いはどこかな?」
何もしない程度の能力 #137 - 15.12.06 20:34
気がつくと目の前にナイフがあった。
「っ!?」
瞬時に、頭を斜めに下げ避ける。
かすった頬から血が一筋垂れる。
「避けられるのね」
「遊びがあっただろ」
「ふふ」
「くっ…」
全身を包むようにナイフが囲む。
それも、一瞬のうちに。
(マジで、時を止められるらしいな…)
上空に魔法を放ち、天井すれすれに飛ぶ。
「!」
素早く咲夜も反応し、浮き上がる。
「魔法を使わなくても飛べるのか!?」
「?ここのやつらはみんな、飛べるわよ?」
「ほぅ…そういや、おまえ、ほんとに人間か?」
「人間よ」
「…へぇ」
「っ!?」
瞬時に、頭を斜めに下げ避ける。
かすった頬から血が一筋垂れる。
「避けられるのね」
「遊びがあっただろ」
「ふふ」
「くっ…」
全身を包むようにナイフが囲む。
それも、一瞬のうちに。
(マジで、時を止められるらしいな…)
上空に魔法を放ち、天井すれすれに飛ぶ。
「!」
素早く咲夜も反応し、浮き上がる。
「魔法を使わなくても飛べるのか!?」
「?ここのやつらはみんな、飛べるわよ?」
「ほぅ…そういや、おまえ、ほんとに人間か?」
「人間よ」
「…へぇ」
何もしない程度の能力 #136 - 15.11.28 08:25
館に入った瞬間、異様な雰囲気を感じる。
妖精らしきメイドたちが走り回っている。
というより、逃げ回ってるというべきか。
誰も魔理沙の侵入に気づいた様子はない。
「あはははっ!壊れちゃえ!!」
「やめてください、フラン様!」
「あれが…」
廊下の奥から、まだ幼い独特な翼をもつ少女と魔理沙より少し上くらいのメイドが見えてくる。
「でも、ありゃあ、人間、だよな…?」
メイドには、特に人外といった特徴はない。
「何でこんなところに?」
「あなただぁれ?人間?」
こっちに猛スピードで向かってきながら、そう少女が叫ぶ。
「!?」
後ろのメイドも気づいたようだ。
「まぁ、いいや。あなたも壊れちゃえ!!」
少女の手がこちらを切り裂くように襲ってくる。
「くっ…!」
とっさに、箒に跨がって上に逃げる。
「なっ!?」
上空からマスター・スパークを撃ち込む。
「!?」
少女にマスター・スパークが激突する。
しかし、魔理沙の目にはそれと同時に無数のナイフが見えた気がした。
「ああぁぁぁぁあああ!!!」
ドサッ
少女が倒れる。
「いつのまに…?」
おそらく、あのメイドだろう。
「ふぅ…」
一仕事終えたように、メイドが息を吐く。
その手には懐中時計が握られていた。
「いつの間にかというより、一瞬飛んだような違和感が…」
まるで、時が止まったような…
そう考えていた一瞬、少女の姿はなくなっており、代わりに傍にはメイドが立っていた。
「うぉわっ!!?」
やはり、時を止めて…?
「あなたは誰ですか?美鈴の許可でも…?」
「あ、あぁ…ある意味、そんなもんだ」
「?まぁ、先ほどはありがとうございました。わざわざこんなときに侵入してくるなんて」
「…」
やっぱ、わかってんじゃねーか…
「まぁ、正面から堂々と来たということは、うちの門番には勝ったようですね。では、先ほどのお礼ということで、私とお手合わせでもいかが?」
「はは…上等だ!」
妖精らしきメイドたちが走り回っている。
というより、逃げ回ってるというべきか。
誰も魔理沙の侵入に気づいた様子はない。
「あはははっ!壊れちゃえ!!」
「やめてください、フラン様!」
「あれが…」
廊下の奥から、まだ幼い独特な翼をもつ少女と魔理沙より少し上くらいのメイドが見えてくる。
「でも、ありゃあ、人間、だよな…?」
メイドには、特に人外といった特徴はない。
「何でこんなところに?」
「あなただぁれ?人間?」
こっちに猛スピードで向かってきながら、そう少女が叫ぶ。
「!?」
後ろのメイドも気づいたようだ。
「まぁ、いいや。あなたも壊れちゃえ!!」
少女の手がこちらを切り裂くように襲ってくる。
「くっ…!」
とっさに、箒に跨がって上に逃げる。
「なっ!?」
上空からマスター・スパークを撃ち込む。
「!?」
少女にマスター・スパークが激突する。
しかし、魔理沙の目にはそれと同時に無数のナイフが見えた気がした。
「ああぁぁぁぁあああ!!!」
ドサッ
少女が倒れる。
「いつのまに…?」
おそらく、あのメイドだろう。
「ふぅ…」
一仕事終えたように、メイドが息を吐く。
その手には懐中時計が握られていた。
「いつの間にかというより、一瞬飛んだような違和感が…」
まるで、時が止まったような…
そう考えていた一瞬、少女の姿はなくなっており、代わりに傍にはメイドが立っていた。
「うぉわっ!!?」
やはり、時を止めて…?
「あなたは誰ですか?美鈴の許可でも…?」
「あ、あぁ…ある意味、そんなもんだ」
「?まぁ、先ほどはありがとうございました。わざわざこんなときに侵入してくるなんて」
「…」
やっぱ、わかってんじゃねーか…
「まぁ、正面から堂々と来たということは、うちの門番には勝ったようですね。では、先ほどのお礼ということで、私とお手合わせでもいかが?」
「はは…上等だ!」
何もしない程度の能力 #135 - 15.11.21 23:15
「さて、私が勝ったんだ。主に話を通してもらおうか」
「うぅ・・・悔しい」
館の中へ消えていく美鈴。
「さて、少し見て歩くか」
「でかいなぁ・・・」
「紅いな」
「うん・・・」
「ほう」
「・・・あきた」
三十分後
「あの・・・」
「やっときたか。おせーぞ」
「すみません。ちょっとたてこんでるんで・・・」
「お、おい、まてよ・・それじゃ・・・」
「また、後日ということで」
「ふざけんな!!」
「まぁ、次来たときは私抜きで行けますから」
「それでも今がいい!」
「それは・・・妹様が暴れてますので・・・」
「!妹様か・・・」
「はい。地下に・・・」
「そいつを私が倒してから、主を倒せば解決だな!」
「解決というか・・・私は解決しませんよ」
「いいや!案内しろ!}
「えぇ・・・」
無理やり魔理沙に案内されられる美鈴。
彼女の不毛な日々はいつ終わるのか。
「うぅ・・・悔しい」
館の中へ消えていく美鈴。
「さて、少し見て歩くか」
「でかいなぁ・・・」
「紅いな」
「うん・・・」
「ほう」
「・・・あきた」
三十分後
「あの・・・」
「やっときたか。おせーぞ」
「すみません。ちょっとたてこんでるんで・・・」
「お、おい、まてよ・・それじゃ・・・」
「また、後日ということで」
「ふざけんな!!」
「まぁ、次来たときは私抜きで行けますから」
「それでも今がいい!」
「それは・・・妹様が暴れてますので・・・」
「!妹様か・・・」
「はい。地下に・・・」
「そいつを私が倒してから、主を倒せば解決だな!」
「解決というか・・・私は解決しませんよ」
「いいや!案内しろ!}
「えぇ・・・」
無理やり魔理沙に案内されられる美鈴。
彼女の不毛な日々はいつ終わるのか。
何もしない程度の能力 #135 - 15.11.20 22:16
「がら空きですよ」
魔理沙の懐に飛び込む美鈴。
「あ・・スターダスト・レヴァリエ!」
「うわぁあああ!!?」
間近で魔法を喰らう美鈴。
「はっ!今、夢中で技名叫んだけど、なんかかっこいいからいいな!よし、スターダスト・レヴァリエ!」
「うぅ・・・よそ者だと思ってたのに、まさか、間近で弾幕喰らわされるなんて・・・えっ?ちょっ、まっ・・・」
あわれ、二回目のスターダスト・レヴァリエが無慈悲に、負傷した美鈴を襲ったのだった。
魔理沙の懐に飛び込む美鈴。
「あ・・スターダスト・レヴァリエ!」
「うわぁあああ!!?」
間近で魔法を喰らう美鈴。
「はっ!今、夢中で技名叫んだけど、なんかかっこいいからいいな!よし、スターダスト・レヴァリエ!」
「うぅ・・・よそ者だと思ってたのに、まさか、間近で弾幕喰らわされるなんて・・・えっ?ちょっ、まっ・・・」
あわれ、二回目のスターダスト・レヴァリエが無慈悲に、負傷した美鈴を襲ったのだった。
何もしない程度の能力 #134 - 15.11.20 21:56
「卑怯な・・・!」
「褒め言葉だぜ、それ」
地面を蹴る魔理沙。
「っ!?」
とっさに目をつぶるも、気配で位置を察知しようとする美鈴。
「・・・」
(どこだ・・・?)
「やりぃ!」
「そこだぁ!!」
ゴッ
「ごふっ・・・」
美鈴の重い正拳が、魔理沙の腹に突き刺さる。
「!?」
ドッ
「うっ・・・」
それより少し遅れて、後ろから美鈴を突き刺したものがいた。
「なに・・・!」
それは、箒だった。
「ほんとに卑怯ですよ・・・」
「ははっ・・・非力な人間様はせめて戦略くらい長けてなちゃな・・・」
口の端から血を垂らしながら、魔理沙は不敵に笑う。
「あははっ。全然非力じゃないですよ、あなた」
朗らかに笑う美鈴。
しかし、次の瞬間、今まで味わったことのないほどの悪寒が魔理沙を襲う。
「!?」
「私も本気でやらなくちゃですよね」
美鈴の笑みが今までのものとは全然違う。
「申し遅れました。私は、この館の門番を務める紅美鈴と申します。さぁ、始めましょうか。本気を出しましょう。お互いに」
「今ので、結構本気だって・・・」
呆れたとばかりにかぶりを振る魔理沙。
「まぁ、付き合ってやるよ。この世界に慣れるための小手調べってやつだ」
にやりと笑う魔理沙。
「では・・・」
グッ
構える美鈴。
「・・・」
ギュッ
箒を強く握る魔理沙。
「褒め言葉だぜ、それ」
地面を蹴る魔理沙。
「っ!?」
とっさに目をつぶるも、気配で位置を察知しようとする美鈴。
「・・・」
(どこだ・・・?)
「やりぃ!」
「そこだぁ!!」
ゴッ
「ごふっ・・・」
美鈴の重い正拳が、魔理沙の腹に突き刺さる。
「!?」
ドッ
「うっ・・・」
それより少し遅れて、後ろから美鈴を突き刺したものがいた。
「なに・・・!」
それは、箒だった。
「ほんとに卑怯ですよ・・・」
「ははっ・・・非力な人間様はせめて戦略くらい長けてなちゃな・・・」
口の端から血を垂らしながら、魔理沙は不敵に笑う。
「あははっ。全然非力じゃないですよ、あなた」
朗らかに笑う美鈴。
しかし、次の瞬間、今まで味わったことのないほどの悪寒が魔理沙を襲う。
「!?」
「私も本気でやらなくちゃですよね」
美鈴の笑みが今までのものとは全然違う。
「申し遅れました。私は、この館の門番を務める紅美鈴と申します。さぁ、始めましょうか。本気を出しましょう。お互いに」
「今ので、結構本気だって・・・」
呆れたとばかりにかぶりを振る魔理沙。
「まぁ、付き合ってやるよ。この世界に慣れるための小手調べってやつだ」
にやりと笑う魔理沙。
「では・・・」
グッ
構える美鈴。
「・・・」
ギュッ
箒を強く握る魔理沙。
何もしない程度の能力 #133 - 15.11.18 16:56
「何か用ですか?」
「用なんてないさ。しいて言うなら、お前の家の主とその友に用があるだけだ」
「・・・事前に面会の予約があるわけじゃなさそうですね。まぁ、ちゃんと玄関から来たことは褒めましょう。ですが、私と戦ったことを後悔させてあげますよ!!」
構える美鈴。
「名は?」
「霧雨魔理沙。魔法使いだ!」
「魔法使い・・・?まぁ、いかにも魔女のようですね。ですが、パチュリー様とは違うみたいですね。どうやら、人間のようですね」
「?」
「パチュリー様は、種族魔法使い」
「悪魔と契約したのか?」
「そうじゃないですか?魔女が魔女たるゆえんですかね」
「まぁ、私は魔女といえど、普通の魔法使いだ!悪魔と契約して人間をやめるのではなく、悪魔を手懐ける」
「それ、よく言う人いるけど、掌の上で踊らされてるパターンですよ」
「どうかな?まぁ、私は普通の奴らとは違うからな」
「?」
「まぁ、お前には用件を伝えてほしいこともあるし、言っておくか」
「いいんですか?ちょっとうれしいですけど」
(”気”を許したな・・・)
「私は悪魔と契約してない。ただ、しないわけじゃない。条件が違うんだ」
「条件が違う・・・?」
「悪魔と契約する代わりに、ほかの悪魔を自分のものにし、従わせる。それが、私にとっての契約だ」
「契約・・・?それじゃ、契約じゃないじゃ、ないですか・・・」
「そうだ。自分の手で悪魔を手に入れる。ほかの者についている悪魔も。七つの大罪の象徴である悪魔を従わせたとき、あいつは再び現れると言っていた」
「!七つの大罪を集める!?それは、危ないじゃないですか。何が起こるかわかりませんよ。下心抜きに・・・止めます」
腰を低くして、いつでも動き出せる体勢になる美鈴。
「まぁ、ノアの箱舟並みの災厄が起きるかもな」
「・・・」
「それを止めるのも私だ」
「間違ってますよ」
「安心しろ。人じゃないやつに言われなくてもわかってる」
「!気づいてたんですか・・・」
「あぁ。なんとなく、ね」
「妖怪ですよ、私は」
「!」
嫌な気が一気に襲い掛かってくる。
「これは・・・」
殺気だ。
どうやら、相手は気を操れるらしい。
しかも、かなり自由に。
「いくぜ」
「いきます」
ダッ
同時に駆け出す。
美鈴の方が少し速かった。
鋭い蹴りが目の前を通り過ぎる。
「うおっ・・・」
少しのけぞってよける。
「甘い!」
のけぞってバランスを崩したところを狙ってくる。
「よっと」
箒を盾にして素早く後ろに下がる。
「まだまだぁ!!!」
連続でけりが飛んでくる。
「ほっ」
箒を地面に突き刺し、軸にして浮き上がってよける。
「ちょこまかと・・・!」
「ていっ!」
そのまま、箒を握り、美鈴に向かって突き出す。
「っ!?」
とっさの攻撃によけきれず、腕でガードする。
「後ろの正面、」
「!?」
背後を振り返る。
「!?」
(いない!?)
急いで、前を向く。
「だぁ~れ?」
目の前に魔理沙の顔がある。
「なっ・・・」
と、次の瞬間、拳が視界を埋め尽くした。
「がっ・・・!」
衝撃で、体勢を崩れた。
「用なんてないさ。しいて言うなら、お前の家の主とその友に用があるだけだ」
「・・・事前に面会の予約があるわけじゃなさそうですね。まぁ、ちゃんと玄関から来たことは褒めましょう。ですが、私と戦ったことを後悔させてあげますよ!!」
構える美鈴。
「名は?」
「霧雨魔理沙。魔法使いだ!」
「魔法使い・・・?まぁ、いかにも魔女のようですね。ですが、パチュリー様とは違うみたいですね。どうやら、人間のようですね」
「?」
「パチュリー様は、種族魔法使い」
「悪魔と契約したのか?」
「そうじゃないですか?魔女が魔女たるゆえんですかね」
「まぁ、私は魔女といえど、普通の魔法使いだ!悪魔と契約して人間をやめるのではなく、悪魔を手懐ける」
「それ、よく言う人いるけど、掌の上で踊らされてるパターンですよ」
「どうかな?まぁ、私は普通の奴らとは違うからな」
「?」
「まぁ、お前には用件を伝えてほしいこともあるし、言っておくか」
「いいんですか?ちょっとうれしいですけど」
(”気”を許したな・・・)
「私は悪魔と契約してない。ただ、しないわけじゃない。条件が違うんだ」
「条件が違う・・・?」
「悪魔と契約する代わりに、ほかの悪魔を自分のものにし、従わせる。それが、私にとっての契約だ」
「契約・・・?それじゃ、契約じゃないじゃ、ないですか・・・」
「そうだ。自分の手で悪魔を手に入れる。ほかの者についている悪魔も。七つの大罪の象徴である悪魔を従わせたとき、あいつは再び現れると言っていた」
「!七つの大罪を集める!?それは、危ないじゃないですか。何が起こるかわかりませんよ。下心抜きに・・・止めます」
腰を低くして、いつでも動き出せる体勢になる美鈴。
「まぁ、ノアの箱舟並みの災厄が起きるかもな」
「・・・」
「それを止めるのも私だ」
「間違ってますよ」
「安心しろ。人じゃないやつに言われなくてもわかってる」
「!気づいてたんですか・・・」
「あぁ。なんとなく、ね」
「妖怪ですよ、私は」
「!」
嫌な気が一気に襲い掛かってくる。
「これは・・・」
殺気だ。
どうやら、相手は気を操れるらしい。
しかも、かなり自由に。
「いくぜ」
「いきます」
ダッ
同時に駆け出す。
美鈴の方が少し速かった。
鋭い蹴りが目の前を通り過ぎる。
「うおっ・・・」
少しのけぞってよける。
「甘い!」
のけぞってバランスを崩したところを狙ってくる。
「よっと」
箒を盾にして素早く後ろに下がる。
「まだまだぁ!!!」
連続でけりが飛んでくる。
「ほっ」
箒を地面に突き刺し、軸にして浮き上がってよける。
「ちょこまかと・・・!」
「ていっ!」
そのまま、箒を握り、美鈴に向かって突き出す。
「っ!?」
とっさの攻撃によけきれず、腕でガードする。
「後ろの正面、」
「!?」
背後を振り返る。
「!?」
(いない!?)
急いで、前を向く。
「だぁ~れ?」
目の前に魔理沙の顔がある。
「なっ・・・」
と、次の瞬間、拳が視界を埋め尽くした。
「がっ・・・!」
衝撃で、体勢を崩れた。
何もしない程度の能力 #133 - 15.11.18 16:48
「何か用ですか?」
「用なんてないさ。しいて言うなら、お前の家の主とその友に用があるだけだ」
「・・・事前に面会の予約があるわけじゃなさそうですね。まぁ、ちゃんと玄関から来たことは褒めましょう。ですが、私と戦ったことを後悔させてあげますよ!!」
構える美鈴。
「名は?」
「霧雨魔理沙。魔法使いだ!」
「魔法使い・・・?まぁ、いかにも魔女のようですね。ですが、パチュリー様とは違うみたいですね。どうやら、人間のようですね」
「?」
「パチュリー様は、種族魔法使い」
「悪魔と契約したのか?」
「そうじゃないですか?魔女が魔女たるゆえんですかね」
「まぁ、私は魔女といえど、普通の魔法使いだ!悪魔と契約して人間をやめるのではなく、悪魔を手懐ける」
「それ、よく言う人いるけど、掌の上で踊らされてるパターンですよ」
「どうかな?まぁ、私は普通の奴らとは違うからな」
「?」
「まぁ、お前には用件を伝えてほしいこともあるし、言っておくか」
「いいんですか?ちょっとうれしいですけど」
(”気”を許したな・・・)
「私は悪魔と契約してない。ただ、しないわけじゃない。条件が違うんだ」
「条件が違う・・・?」
「悪魔と契約する代わりに、ほかの悪魔を自分のものにし、従わせる。それが、私にとっての契約だ」
「契約・・・?それじゃ、契約じゃないじゃ、ないですか・・・」
「そうだ。自分の手で悪魔を手に入れる。ほかの者についている悪魔も。七つの大罪の象徴である悪魔を従わせたとき、あいつは再び現れると言っていた」
「!七つの大罪を集める!?それは、危ないじゃないですか。何が起こるかわかりませんよ。下心抜きに・・・止めます」
腰を低くして、いつでも動き出せる体勢になる美鈴。
「まぁ、ノアの箱舟並みの災厄が起きるかもな」
「・・・」
「それを止めるのも私だ」
「間違ってますよ」
「安心しろ。人じゃないやつに言われなくてもわかってる」
「!気づいてたんですか・・・」
「あぁ。なんとなく、ね」
「妖怪ですよ、私は」
「!」
嫌な気が一気に襲い掛かってくる。
「これは・・・」
殺気だ。
どうやら、相手は気を操れるらしい。
しかも、かなり自由に。
「いくぜ」
「いきます」
ダッ
同時に駆け出す。
美鈴の方が少し速かった。
鋭い蹴りが目の前を通り過ぎる。
「うおっ・・・」
少しのけぞってよける。
「甘い!」
のけぞってバランスを崩したところを狙ってくる。
「よっと」
箒を盾にして素早く後ろに下がる。
「まだまだぁ!!!」
連続でけりが飛んでくる。
「ほっ」
箒を地面に突き刺し、軸にして浮き上がってよける。
「ちょこまかと・・・!」
「ていっ!」
そのまま、箒を握り、美鈴に向かって突き出す。
「っ!?」
とっさの攻撃によけきれず、腕でガードする。
「後ろの正面、」
「!?」
背後を振り返る。
「!?」
(いない!?)
急いで、前を向く。
「だぁ~れ?」
目の前に魔理沙の顔がある。
「なっ・・・」
と、次の瞬間、拳が視界を埋め尽くした。
「がっ・・・!」
衝撃で、体勢を崩れた。
「用なんてないさ。しいて言うなら、お前の家の主とその友に用があるだけだ」
「・・・事前に面会の予約があるわけじゃなさそうですね。まぁ、ちゃんと玄関から来たことは褒めましょう。ですが、私と戦ったことを後悔させてあげますよ!!」
構える美鈴。
「名は?」
「霧雨魔理沙。魔法使いだ!」
「魔法使い・・・?まぁ、いかにも魔女のようですね。ですが、パチュリー様とは違うみたいですね。どうやら、人間のようですね」
「?」
「パチュリー様は、種族魔法使い」
「悪魔と契約したのか?」
「そうじゃないですか?魔女が魔女たるゆえんですかね」
「まぁ、私は魔女といえど、普通の魔法使いだ!悪魔と契約して人間をやめるのではなく、悪魔を手懐ける」
「それ、よく言う人いるけど、掌の上で踊らされてるパターンですよ」
「どうかな?まぁ、私は普通の奴らとは違うからな」
「?」
「まぁ、お前には用件を伝えてほしいこともあるし、言っておくか」
「いいんですか?ちょっとうれしいですけど」
(”気”を許したな・・・)
「私は悪魔と契約してない。ただ、しないわけじゃない。条件が違うんだ」
「条件が違う・・・?」
「悪魔と契約する代わりに、ほかの悪魔を自分のものにし、従わせる。それが、私にとっての契約だ」
「契約・・・?それじゃ、契約じゃないじゃ、ないですか・・・」
「そうだ。自分の手で悪魔を手に入れる。ほかの者についている悪魔も。七つの大罪の象徴である悪魔を従わせたとき、あいつは再び現れると言っていた」
「!七つの大罪を集める!?それは、危ないじゃないですか。何が起こるかわかりませんよ。下心抜きに・・・止めます」
腰を低くして、いつでも動き出せる体勢になる美鈴。
「まぁ、ノアの箱舟並みの災厄が起きるかもな」
「・・・」
「それを止めるのも私だ」
「間違ってますよ」
「安心しろ。人じゃないやつに言われなくてもわかってる」
「!気づいてたんですか・・・」
「あぁ。なんとなく、ね」
「妖怪ですよ、私は」
「!」
嫌な気が一気に襲い掛かってくる。
「これは・・・」
殺気だ。
どうやら、相手は気を操れるらしい。
しかも、かなり自由に。
「いくぜ」
「いきます」
ダッ
同時に駆け出す。
美鈴の方が少し速かった。
鋭い蹴りが目の前を通り過ぎる。
「うおっ・・・」
少しのけぞってよける。
「甘い!」
のけぞってバランスを崩したところを狙ってくる。
「よっと」
箒を盾にして素早く後ろに下がる。
「まだまだぁ!!!」
連続でけりが飛んでくる。
「ほっ」
箒を地面に突き刺し、軸にして浮き上がってよける。
「ちょこまかと・・・!」
「ていっ!」
そのまま、箒を握り、美鈴に向かって突き出す。
「っ!?」
とっさの攻撃によけきれず、腕でガードする。
「後ろの正面、」
「!?」
背後を振り返る。
「!?」
(いない!?)
急いで、前を向く。
「だぁ~れ?」
目の前に魔理沙の顔がある。
「なっ・・・」
と、次の瞬間、拳が視界を埋め尽くした。
「がっ・・・!」
衝撃で、体勢を崩れた。
何もしない程度の能力 #132 - 15.11.17 18:30
「どういうことだ?」
「あたいが紅魔館の前にある湖で遊んでいたら、メイドが慌ててて・・・そしたら、屋敷が揺れて・・・地下に幽閉されている妹が暴れてるって・・・」
「なーんだ。直接、見たわけじゃないのか」
「でも、ただ事じゃないのは伝わって来たもん!」
「・・・」
「まぁ、行ってみればいいじゃん」
「言われなくてもそうする気だ」
「ふぅん。じゃあ、これで」
「あぁ、情報サンキューな」
そして、今に至る。
「紅いなぁー」
紅い館。
紅魔館。
どんな敵が来ようと私は負けない。
どんな悪魔でもひざまずかせてやる。
魔理沙はそう決意すると、紅魔館の門へと向かった。
正面突破だ。
とりあえず、門番から倒そう。
魔理沙は気づかなかった。
自分の決意が悪魔の上に君臨する者かのようになっていたことを。
「あたいが紅魔館の前にある湖で遊んでいたら、メイドが慌ててて・・・そしたら、屋敷が揺れて・・・地下に幽閉されている妹が暴れてるって・・・」
「なーんだ。直接、見たわけじゃないのか」
「でも、ただ事じゃないのは伝わって来たもん!」
「・・・」
「まぁ、行ってみればいいじゃん」
「言われなくてもそうする気だ」
「ふぅん。じゃあ、これで」
「あぁ、情報サンキューな」
そして、今に至る。
「紅いなぁー」
紅い館。
紅魔館。
どんな敵が来ようと私は負けない。
どんな悪魔でもひざまずかせてやる。
魔理沙はそう決意すると、紅魔館の門へと向かった。
正面突破だ。
とりあえず、門番から倒そう。
魔理沙は気づかなかった。
自分の決意が悪魔の上に君臨する者かのようになっていたことを。
何もしない程度の能力 #131 - 15.11.16 22:54
「さて、紅魔館とやらに行くか」
先ほど倒した妖精によると、この先に紅魔館という紅い屋敷があらしい。
そこには、悪魔と魔女が住んでいるらしい。
「そりゃ、好都合じゃねぇか」
そう言って笑う魔理沙に対して、チルノは浮かない顔だった。
「でも、気を付けた方がいいよ。ただの悪魔と魔女じゃないから」
「?」
「運命を操る悪魔と膨大な知識と魔力を持った魔女の親友コンビだから」
「悪魔と魔女が親友、か」
「あと。これはうわさなんだけど」
「?」
妖精も噂話が好きなのかなど、余裕のある事を考える。
「地下に幽閉されている悪魔の妹が狂ってるらしくて、遊んでほしいとか言いながら、追いかけてくるらしいよ」
「おいおい、怪談話かよ?都市伝説ですかー?」
「ふざけてないよ。問題なのは、あたい自身がそれらしき騒動を見たってことだよ」
「!」
のちに、魔理沙は知ることとなる。
紅魔館の魔女は、一人だけではないということを。
先ほど倒した妖精によると、この先に紅魔館という紅い屋敷があらしい。
そこには、悪魔と魔女が住んでいるらしい。
「そりゃ、好都合じゃねぇか」
そう言って笑う魔理沙に対して、チルノは浮かない顔だった。
「でも、気を付けた方がいいよ。ただの悪魔と魔女じゃないから」
「?」
「運命を操る悪魔と膨大な知識と魔力を持った魔女の親友コンビだから」
「悪魔と魔女が親友、か」
「あと。これはうわさなんだけど」
「?」
妖精も噂話が好きなのかなど、余裕のある事を考える。
「地下に幽閉されている悪魔の妹が狂ってるらしくて、遊んでほしいとか言いながら、追いかけてくるらしいよ」
「おいおい、怪談話かよ?都市伝説ですかー?」
「ふざけてないよ。問題なのは、あたい自身がそれらしき騒動を見たってことだよ」
「!」
のちに、魔理沙は知ることとなる。
紅魔館の魔女は、一人だけではないということを。
何もしない程度の能力 #131 - 15.11.15 15:29
「理想は街が見つかることなんだけど・・・」
飛びながら下の風景を眺める。
「街がありそうな感じには見えないな」
(魔法の材料を集めたり、情報を集めたりするには最適なんだが・・・)
「やい、そこの人間!!」
「ん?」
「人間の分際で、あたいたちみたいに空を飛ぼうとするなんて、いい度胸ね!」
「懐かしいな、そのセリフ。前に、悪魔か妖精に言われたことあるよ・・・ん?」
そこまで言って気づく。
自分を呼び止めた少女の背中にある羽根に。
(氷・・・?)
水晶のような氷柱のような透き通る羽根だ。
心なしか、少女が現れてから、空気が冷えたような気がする。
「妖精か?」
「そうだよ!あたいはチルノ!冷気を操る程度の能力を持つ氷の妖精」
「程度・・・?すごい能力だと思うけどなぁ・・・」
「わかる!?やっぱり、あたいったら最強ね!!」
「いや、最強とまでは・・・」
・・・だが、妖精ならば都合がいい。
少しだけでも、自分の魔法になにか役に立つかもしれない。
「お前ほどでかい妖精は見たことないが、あいにくと私は魔女でな。その力、利用させてもらうぜ!」
「でかい・・・?大ちゃんもみんなもこれくらいだよ?」
「なんだって・・?この世界の妖精はみんなでかいのか?」
「小さいのもいっぱいいるけど、あたいやあたいより少し弱いやつもだいたいあたいぐらいだよ!」
「なんてこった・・・」
帽子を押さえ、少し目深に被る魔理沙。
「驚いた?さぁ、震え、慄けぇ!!!」
手に冷気を集めるチルノ。
「魔法の実験がさらにはかどるじゃないか・・・!!」にかっ
八卦炉を構える魔理沙。
「パーフェクト・フ・・」
「マスター・スパーク!!!」
「うわぁぁぁぁぁああああ!!!」
チルノが攻撃するよりも先に、強力な一撃を浴びせる魔理沙。
その瞳は期待と希望に満ちていた。
飛びながら下の風景を眺める。
「街がありそうな感じには見えないな」
(魔法の材料を集めたり、情報を集めたりするには最適なんだが・・・)
「やい、そこの人間!!」
「ん?」
「人間の分際で、あたいたちみたいに空を飛ぼうとするなんて、いい度胸ね!」
「懐かしいな、そのセリフ。前に、悪魔か妖精に言われたことあるよ・・・ん?」
そこまで言って気づく。
自分を呼び止めた少女の背中にある羽根に。
(氷・・・?)
水晶のような氷柱のような透き通る羽根だ。
心なしか、少女が現れてから、空気が冷えたような気がする。
「妖精か?」
「そうだよ!あたいはチルノ!冷気を操る程度の能力を持つ氷の妖精」
「程度・・・?すごい能力だと思うけどなぁ・・・」
「わかる!?やっぱり、あたいったら最強ね!!」
「いや、最強とまでは・・・」
・・・だが、妖精ならば都合がいい。
少しだけでも、自分の魔法になにか役に立つかもしれない。
「お前ほどでかい妖精は見たことないが、あいにくと私は魔女でな。その力、利用させてもらうぜ!」
「でかい・・・?大ちゃんもみんなもこれくらいだよ?」
「なんだって・・?この世界の妖精はみんなでかいのか?」
「小さいのもいっぱいいるけど、あたいやあたいより少し弱いやつもだいたいあたいぐらいだよ!」
「なんてこった・・・」
帽子を押さえ、少し目深に被る魔理沙。
「驚いた?さぁ、震え、慄けぇ!!!」
手に冷気を集めるチルノ。
「魔法の実験がさらにはかどるじゃないか・・・!!」にかっ
八卦炉を構える魔理沙。
「パーフェクト・フ・・」
「マスター・スパーク!!!」
「うわぁぁぁぁぁああああ!!!」
チルノが攻撃するよりも先に、強力な一撃を浴びせる魔理沙。
その瞳は期待と希望に満ちていた。
何もしない程度の能力 #131 - 15.11.15 15:09
「・・・ん?」
目が覚める。
「はーい」
「うわっ!?」
目の前に女の顔が見えた。
「無理やり、境界をねじ込んで隙間を作るなんてずいぶん乱暴なやり方ねぇ」
そう言って扇子を口元にかざす女。
なんというか、全体的に紫で妖しい。まるで、魔女のような雰囲気だ。
「あ、あんた、誰だ・・?」
「私?私は八雲紫。ぶっちゃけ言うと、この世界の管理人よ」
「は?そ、そんなこと、軽く言っていいのかよ・・・」
「まぁ、あなたはここの世界の人じゃないみたいだし、いざとなれば強制送還でもしますわ」
「・・・」
「まぁ、とりあえず、この世界は基本、来る者拒まず。特に、あなたは面白そうね、歓迎するわ。ようこそ、幻想郷へ」
緑が生い茂った世界・・・
昔のファンタジーの世界みたいだ。
「あ・・」
思わず、一歩足を踏み出す。
「気に入ってくれたみたいね、じゃあ、また会う日を楽しみにしてるわ」
「!」
振り返ると、女はすでにいなくなっていた。
「あいつは、何者だっだ・・・」
人間のような感じはしなかった。
どちらかというと、自分をこの世界に飛ばした悪魔のような・・・
「そうだ。七人の悪魔を見つけないと・・・」
それが目的だ。
そして、悪魔との契約。
「さて、とりあえず、北に向かうか」
どうやら、相棒の箒も転移してくれたらしい。
エプロンのポケットを探ると、八卦炉もちゃんと入っている。
「よし、行くぞ!!」
とりあえず、どこかに行けば、建物も見つかるだろう。
目が覚める。
「はーい」
「うわっ!?」
目の前に女の顔が見えた。
「無理やり、境界をねじ込んで隙間を作るなんてずいぶん乱暴なやり方ねぇ」
そう言って扇子を口元にかざす女。
なんというか、全体的に紫で妖しい。まるで、魔女のような雰囲気だ。
「あ、あんた、誰だ・・?」
「私?私は八雲紫。ぶっちゃけ言うと、この世界の管理人よ」
「は?そ、そんなこと、軽く言っていいのかよ・・・」
「まぁ、あなたはここの世界の人じゃないみたいだし、いざとなれば強制送還でもしますわ」
「・・・」
「まぁ、とりあえず、この世界は基本、来る者拒まず。特に、あなたは面白そうね、歓迎するわ。ようこそ、幻想郷へ」
緑が生い茂った世界・・・
昔のファンタジーの世界みたいだ。
「あ・・」
思わず、一歩足を踏み出す。
「気に入ってくれたみたいね、じゃあ、また会う日を楽しみにしてるわ」
「!」
振り返ると、女はすでにいなくなっていた。
「あいつは、何者だっだ・・・」
人間のような感じはしなかった。
どちらかというと、自分をこの世界に飛ばした悪魔のような・・・
「そうだ。七人の悪魔を見つけないと・・・」
それが目的だ。
そして、悪魔との契約。
「さて、とりあえず、北に向かうか」
どうやら、相棒の箒も転移してくれたらしい。
エプロンのポケットを探ると、八卦炉もちゃんと入っている。
「よし、行くぞ!!」
とりあえず、どこかに行けば、建物も見つかるだろう。
何もしない程度の能力 #130 - 15.11.15 10:18
ゲンソウ☆クエスト
「霧雨魔理沙。お前に力をやろう」
「本当か?」
「あぁ。悪魔は嘘をつかない。お前たち人間とか違ってな」
「なら・・・」
「だが、お前がその力に耐えきれなくなった時、七つの悪魔がお前を喰らうだろう。それでもいいか?」
「・・・いいさ」
「なら、自分の手で悪魔を手懐けてみろ。それがお前の試練だ」
「え?」
「悪魔は誰かの傍にいる。悪魔が仕えし者を倒し、跪かせ、忠誠を誓わせろ。己の手で・・・!そしてその時こそ、お前の前に再び姿を見せよう」
「お、おい・・」
「では、さらばだ、霧雨魔理沙」
魔理沙の足元に魔法陣が展開される。
も
かなり強力な転移魔法だ。
(遠くに飛ばされる!それこそ、異世界に・・・!)
「ま・・」
「go」
シュンッ
魔理沙の姿が一瞬にして消える。
「さらばだ、霧雨魔理沙」
悪魔の姿も消える。
後には、足元にあった魔法陣のみが残った。
しかし、それも徐々に消えていき、跡形もなくなった。
人がいたことを表すのは、一冊の魔導書のみ。
「霧雨魔理沙。お前に力をやろう」
「本当か?」
「あぁ。悪魔は嘘をつかない。お前たち人間とか違ってな」
「なら・・・」
「だが、お前がその力に耐えきれなくなった時、七つの悪魔がお前を喰らうだろう。それでもいいか?」
「・・・いいさ」
「なら、自分の手で悪魔を手懐けてみろ。それがお前の試練だ」
「え?」
「悪魔は誰かの傍にいる。悪魔が仕えし者を倒し、跪かせ、忠誠を誓わせろ。己の手で・・・!そしてその時こそ、お前の前に再び姿を見せよう」
「お、おい・・」
「では、さらばだ、霧雨魔理沙」
魔理沙の足元に魔法陣が展開される。
も
かなり強力な転移魔法だ。
(遠くに飛ばされる!それこそ、異世界に・・・!)
「ま・・」
「go」
シュンッ
魔理沙の姿が一瞬にして消える。
「さらばだ、霧雨魔理沙」
悪魔の姿も消える。
後には、足元にあった魔法陣のみが残った。
しかし、それも徐々に消えていき、跡形もなくなった。
人がいたことを表すのは、一冊の魔導書のみ。
1 件のレス
何もしない程度の能力 #130 - 15.11.14 23:02
もしも魔理沙が異世界系アニメの主人公になったら
魔理沙
「私は普通の魔法使いだ!!それ以上でもそれ以下でもない!」
普通の人間だが、努力を重ね、隠れた才能が開花した。
魔法を得意とする。
悪魔との契約により、異世界に飛ばされ、異世界の勇者となった主人公。
霊夢
「別に・・・。ただ、異変解決したいだけ」
誰にでも平等に接する。
かなり強いが、その力の源は隠されたおり、代々受け継いだものらしい。
職業、元巫女。妖怪退治を生業とした賞金稼ぎ。
早苗
「常識にとらわれていたら、足元すくわれますよ・・・!」
常識破りの非常識巫女。霊夢の巫女だったころを知っているらしく、尊敬している。それゆえに、自分より強い妖怪にも立ち向かう。才能があり、神の血が入っているらしい。
やたらと運がいい。
咲夜
「時は止まる。そして、その世界には私しかいないの・・・」
吸血鬼に使える人間。時を止める能力があり、銀髪とその能力から、「禁忌の子」とされている。村の人間に追われていたところを、レミリアと出会い、メイドとなって紅魔館に住み込むように。基本、人間には近づかないが、魔理沙たちとはわりと話したりする。
レミリア
「運命は、私の手の内にある。お前たちは全て、私の手の上で踊らされているに過ぎない」
紅魔館の主。運命を操ることができる。その能力とは反対の性質の、奇跡を起こす能力を持つ早苗に興味を持っている。
咲夜を通して霊夢たちに助言をすることもある。
アリス
「七色の魔法使い。七つの大罪を操る魔女の集会(サバト)のうちの一人、アリス・マーガトロイド」
七つの大罪のうち、傲慢と嫉妬を司る魔女。
だが、本人曰く、本当は五つの大罪(一人一罪)しかなく、集会では魔女は四人しかいないらしい。
五人目の魔女はいったい誰なのだろうか・・・
フラン
「あなたは壊してもいいよね?だって、私のお人形だもの!!」
七つの大罪のうち、強欲と憤怒を司る。
レミリアの妹であり、狂っていた。レミリア曰く、狂い始めたのは、禁忌の魔法に手を染めたからであり、495年間地下に幽閉されていた。
物理的な魔法が得意。
パチュリー
「あなたが盗んだ本の数は覚えているわよ。返してない数も言ってあげましょうか?」
七つの大罪のうち、怠惰を司る魔女。
自分専用の図書館を持ち、膨大な量の魔法の知識を頭に詰め込んである。
喘息もちで詠唱する途中で詰まってしまうため、あまり長い強力な魔法はめったに使わない。
アリスとは違い、自分たちの大罪を四つとした、正確には、七つあるうちの残りの三つの大罪は、全て最後の一人が引き連れていると考えている。
聖
「あなたは少し悔い改める必要がありますね。いざ・・・南無三!!!」
七つの大罪のうち、暴食と色欲を司ると言われている。そんなそぶりは見せないし、僧侶でもあるため、なおさら。そのため、もっと別のものに対してではないかと思われる。
魔力はかなりのもので、意外とタフ。千年くらい封印されていたとも。
阿求
「この世界の住人全てを記録してみせます!」
霊夢たちに無理やりついてきた村娘。
妖怪を記録しているだけあって、逃げ足と対処は一人前。実は、秘密があるらしい。
たまに、意味深な発言や大昔のことを口にすることも。
妹紅
「不死鳥は何度でも甦る。この胸の内に灯された焔が消えない限りはな・・!」
ある薬を飲んだことにより、不死になった人間。
その体質を治す方法を探して旅をしている。
だが、一番の目的はその原因となった者への復讐。
不死鳥の名にふさわしく、不死身なだけでなく、炎も操る。
補足
五つの大罪
傲慢 アリス
怠惰 パチュリー
強欲 フラン
色欲 聖
憤怒 ???
それぞれ仕える悪魔がいる。
アリス 傲慢の象徴、ルシファー
パチュリー 怠惰の象徴、ベルフェゴール
フラン 強欲の象徴、マンモン
聖 色欲の象徴、アスモデウス
残り
嫉妬の象徴、レヴィアタン
??? 憤怒の象徴、サタン
暴食の象徴、ベルゼブブ
魔理沙
「私は普通の魔法使いだ!!それ以上でもそれ以下でもない!」
普通の人間だが、努力を重ね、隠れた才能が開花した。
魔法を得意とする。
悪魔との契約により、異世界に飛ばされ、異世界の勇者となった主人公。
霊夢
「別に・・・。ただ、異変解決したいだけ」
誰にでも平等に接する。
かなり強いが、その力の源は隠されたおり、代々受け継いだものらしい。
職業、元巫女。妖怪退治を生業とした賞金稼ぎ。
早苗
「常識にとらわれていたら、足元すくわれますよ・・・!」
常識破りの非常識巫女。霊夢の巫女だったころを知っているらしく、尊敬している。それゆえに、自分より強い妖怪にも立ち向かう。才能があり、神の血が入っているらしい。
やたらと運がいい。
咲夜
「時は止まる。そして、その世界には私しかいないの・・・」
吸血鬼に使える人間。時を止める能力があり、銀髪とその能力から、「禁忌の子」とされている。村の人間に追われていたところを、レミリアと出会い、メイドとなって紅魔館に住み込むように。基本、人間には近づかないが、魔理沙たちとはわりと話したりする。
レミリア
「運命は、私の手の内にある。お前たちは全て、私の手の上で踊らされているに過ぎない」
紅魔館の主。運命を操ることができる。その能力とは反対の性質の、奇跡を起こす能力を持つ早苗に興味を持っている。
咲夜を通して霊夢たちに助言をすることもある。
アリス
「七色の魔法使い。七つの大罪を操る魔女の集会(サバト)のうちの一人、アリス・マーガトロイド」
七つの大罪のうち、傲慢と嫉妬を司る魔女。
だが、本人曰く、本当は五つの大罪(一人一罪)しかなく、集会では魔女は四人しかいないらしい。
五人目の魔女はいったい誰なのだろうか・・・
フラン
「あなたは壊してもいいよね?だって、私のお人形だもの!!」
七つの大罪のうち、強欲と憤怒を司る。
レミリアの妹であり、狂っていた。レミリア曰く、狂い始めたのは、禁忌の魔法に手を染めたからであり、495年間地下に幽閉されていた。
物理的な魔法が得意。
パチュリー
「あなたが盗んだ本の数は覚えているわよ。返してない数も言ってあげましょうか?」
七つの大罪のうち、怠惰を司る魔女。
自分専用の図書館を持ち、膨大な量の魔法の知識を頭に詰め込んである。
喘息もちで詠唱する途中で詰まってしまうため、あまり長い強力な魔法はめったに使わない。
アリスとは違い、自分たちの大罪を四つとした、正確には、七つあるうちの残りの三つの大罪は、全て最後の一人が引き連れていると考えている。
聖
「あなたは少し悔い改める必要がありますね。いざ・・・南無三!!!」
七つの大罪のうち、暴食と色欲を司ると言われている。そんなそぶりは見せないし、僧侶でもあるため、なおさら。そのため、もっと別のものに対してではないかと思われる。
魔力はかなりのもので、意外とタフ。千年くらい封印されていたとも。
阿求
「この世界の住人全てを記録してみせます!」
霊夢たちに無理やりついてきた村娘。
妖怪を記録しているだけあって、逃げ足と対処は一人前。実は、秘密があるらしい。
たまに、意味深な発言や大昔のことを口にすることも。
妹紅
「不死鳥は何度でも甦る。この胸の内に灯された焔が消えない限りはな・・!」
ある薬を飲んだことにより、不死になった人間。
その体質を治す方法を探して旅をしている。
だが、一番の目的はその原因となった者への復讐。
不死鳥の名にふさわしく、不死身なだけでなく、炎も操る。
補足
五つの大罪
傲慢 アリス
怠惰 パチュリー
強欲 フラン
色欲 聖
憤怒 ???
それぞれ仕える悪魔がいる。
アリス 傲慢の象徴、ルシファー
パチュリー 怠惰の象徴、ベルフェゴール
フラン 強欲の象徴、マンモン
聖 色欲の象徴、アスモデウス
残り
嫉妬の象徴、レヴィアタン
??? 憤怒の象徴、サタン
暴食の象徴、ベルゼブブ
何もしない程度の能力 #129 - 15.11.14 10:54
私も寝よう。
「霊夢」
「ん・・?」
「起きろ」
「なんで・・寝てればいいじゃない、私は寝てる」
「すねてんのか?」
「すねてない・・・魔理沙こそ、私のこと、その・・・」
「?」
「嫌いになってたでしょ?」
「は?なんで?」
「なんでって・・・それで、怒って寝ちゃったじゃん」
「誰が?」
「魔理沙が」
「いつ?」
「さっき」
「・・・」
「・・・」
「・・・寝ぼけてんのか?」
「へ?」
「私は今さっきここに来たばかりだぞ?」
「え?」
「そんで、珍しく寝坊してる霊夢を見て、貴重な寝顔を眺めていたが、一向に起きる気配がないので起こしたというわけだ」
「そう、なの・・?」
「そうだ。お前、どんな夢見てたんだ」
「悪夢のようなそうじゃないような・・・」
「まぁ、なんにせよ、私は嫌いにならんぞ」
「え」
「さぁ、飯だ。私も今日は一緒に食べるからな!」
「えぇ・・・はいはい、今起きますよ」
「サンキュー」にかっ
「・・ありがとう」
「?おう」
「夢オチでもそうじゃなくても」
おわり
「霊夢」
「ん・・?」
「起きろ」
「なんで・・寝てればいいじゃない、私は寝てる」
「すねてんのか?」
「すねてない・・・魔理沙こそ、私のこと、その・・・」
「?」
「嫌いになってたでしょ?」
「は?なんで?」
「なんでって・・・それで、怒って寝ちゃったじゃん」
「誰が?」
「魔理沙が」
「いつ?」
「さっき」
「・・・」
「・・・」
「・・・寝ぼけてんのか?」
「へ?」
「私は今さっきここに来たばかりだぞ?」
「え?」
「そんで、珍しく寝坊してる霊夢を見て、貴重な寝顔を眺めていたが、一向に起きる気配がないので起こしたというわけだ」
「そう、なの・・?」
「そうだ。お前、どんな夢見てたんだ」
「悪夢のようなそうじゃないような・・・」
「まぁ、なんにせよ、私は嫌いにならんぞ」
「え」
「さぁ、飯だ。私も今日は一緒に食べるからな!」
「えぇ・・・はいはい、今起きますよ」
「サンキュー」にかっ
「・・ありがとう」
「?おう」
「夢オチでもそうじゃなくても」
おわり
何もしない程度の能力 #129 - 15.11.12 23:03
しばらくして頭が冷えてきた。
「どうしよう・・・」
魔理沙に嫌われたよりも、魔理沙を傷つけたことの方が心配になる。
私は、最低だ。
どうして、我慢できなかったんだろう。
傷つくのが怖くて、結果好きな人を傷つけてしまって・・・
失敗した。
「ごめんね」
本当に眠ってしまった魔理沙にそう声かける。
まだ、そばにいてくれるだけ、魔理沙は私のことを大事に思ってくれている。
それが恋じゃなくてもいい・・・
「どうしよう・・・」
魔理沙に嫌われたよりも、魔理沙を傷つけたことの方が心配になる。
私は、最低だ。
どうして、我慢できなかったんだろう。
傷つくのが怖くて、結果好きな人を傷つけてしまって・・・
失敗した。
「ごめんね」
本当に眠ってしまった魔理沙にそう声かける。
まだ、そばにいてくれるだけ、魔理沙は私のことを大事に思ってくれている。
それが恋じゃなくてもいい・・・
何もしない程度の能力 #128 - 15.11.12 18:14
「ほら、驚いた」
「いや、だって、そりゃ・・・」
「やっぱり、やだ?」
「そんなわけないだろ!ただ・・・」
「ごめん」
「なんで謝るんだ?」
「私は卑怯だから」
「え?」
「魔理沙が私を拒まないことを知ってるのに」
「それとは違うだろ」
「ううん。私は、魔理沙の気持ち知ってるのに・・・」
「え」
「魔理沙が私のこと好きなの知ってる」
「な、んだよ、それ・・・」
「私はただ確認したいだけ」
「そんなの・・・」
「私、嫌な奴だな」
「ちが・・」
「違わないよ。好きとか言ったけど、前言撤回。私のこと、好きなの?」
「お前・・・ふざけてんのか?」
「・・・好きなの?」
「好きって言ったら?」
「うれしい。安心できる。まだ、私のこと追いかけてくれるんだ」
「・・・」
「魔理沙」
「頭冷やせよ」
「え・・・」
「まだ、寝るわ。起こすなよ」
「話しかけんなってこと?」
「・・・おやすみ」
「・・・」
魔理沙に嫌われた。
嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。
嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。
「魔理沙・・・」
「・・・」
とってつけたような寝息が聞こえてくる。
「おやすみ・・・」
「いや、だって、そりゃ・・・」
「やっぱり、やだ?」
「そんなわけないだろ!ただ・・・」
「ごめん」
「なんで謝るんだ?」
「私は卑怯だから」
「え?」
「魔理沙が私を拒まないことを知ってるのに」
「それとは違うだろ」
「ううん。私は、魔理沙の気持ち知ってるのに・・・」
「え」
「魔理沙が私のこと好きなの知ってる」
「な、んだよ、それ・・・」
「私はただ確認したいだけ」
「そんなの・・・」
「私、嫌な奴だな」
「ちが・・」
「違わないよ。好きとか言ったけど、前言撤回。私のこと、好きなの?」
「お前・・・ふざけてんのか?」
「・・・好きなの?」
「好きって言ったら?」
「うれしい。安心できる。まだ、私のこと追いかけてくれるんだ」
「・・・」
「魔理沙」
「頭冷やせよ」
「え・・・」
「まだ、寝るわ。起こすなよ」
「話しかけんなってこと?」
「・・・おやすみ」
「・・・」
魔理沙に嫌われた。
嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。
嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。嫌われた。
「魔理沙・・・」
「・・・」
とってつけたような寝息が聞こえてくる。
「おやすみ・・・」
何もしない程度の能力 #127 - 15.11.10 20:32
「霊夢・・?」
いつのまにか寝てしまったらしい。
背中合わせの感触が心地よい。
「なに?」
眠そうながら、一応返事が来る。
「よかった。起きたか」
「・・・ねぇ、魔理沙」
「なんだ?」
「今だけ、背中合わせでもいい?」
「・・・なんか、言いたいことでもあるのか?」
「うん。驚かないでよ」
「今、霊夢がそういったので驚いた」
「じゃあ、もっと驚いて」
「なんだそりゃ」
魔理沙が笑っているのが、背中越しに伝わってくる
「私が好きって言ったら驚くでしょ?」
「え・・・」
いつのまにか寝てしまったらしい。
背中合わせの感触が心地よい。
「なに?」
眠そうながら、一応返事が来る。
「よかった。起きたか」
「・・・ねぇ、魔理沙」
「なんだ?」
「今だけ、背中合わせでもいい?」
「・・・なんか、言いたいことでもあるのか?」
「うん。驚かないでよ」
「今、霊夢がそういったので驚いた」
「じゃあ、もっと驚いて」
「なんだそりゃ」
魔理沙が笑っているのが、背中越しに伝わってくる
「私が好きって言ったら驚くでしょ?」
「え・・・」