まっとうな書き方
この作品には、
賛否両論あるらしいが、
それはノンフィクションを読んだことがない読者が多いからではないだろうか。


こうした作者が物語に入り込む方法は「ニュージャーナリズム」と呼ばれる手法であり、
海外では一般的な方法論の一つだ。

ニュージャーナリズムは、
1960年代にアメリカで生まれた方法なのだが、
日本ではそれ以前の古い客観性を大事にしすぎたために、
世界基準から乗り遅れてしまった。

著者の石井はその遅れを取り戻すべく、
ニュージャーナリズムの手法を使っているのだろう。
日本人の読者がこれをみて「ノンフィクションの客観性とは何か」を議論するのは、
時計の針を1960年代以前に戻すことに他ならない。


会話が流暢すぎるという指摘もある。

しかし、
ストリートチルドレンの会話を直訳して日本人読者に伝わるはずがない。
石井が意訳するのは当然だ。

もし彼の意訳を「脚色」と捉えるのならば、
なぜ他のノンフィクション作家は明治や太平洋戦争で死んだはずの「会ったこともない偉人」のノンフィクションを書くときに、
「」つきの会話を作れるのだろうか。

あるいは、
現場にいなかったはずの殺人事件現場での会話を「」で書けるのだろうか。

これと比べれば、
片言の現地のコトバとはいえ、
現場で本人が聞いて、
それを意訳した石井の「」の会話の方がよほど信ぴょう性がある。


石井に対する批判はあるようだが、
こうしたことを一つ一つ確認していけば、
そのほとんどがノンフィクションを知らないからこその意見であることがわかる。

私には石井がニュージャーナリズムの手法を使って会話を意訳しながら書くことでしか、
海外のストリートチルドレンの話が日本の読者に伝わらないと思い、
それを実践した気持ちがよくわかる。

だからこそ、
この作品は世に出で、
私たちが読めたのだ。

もし批判する人たちがその通りに書いた本ならば、
意味が分からないものになり、
世に出ることさえないだろう。

私はこの作品はとてもまっとうな書き方だと考える。
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レビューのレビュー
asr1108
間違いなく良作
男の子のママにお勧め
第一部だけでも読む価値が高い。
たどりつきました
HBよりは濃く書けるが今ひとつ(まだ筆跡が薄い)
総火演か、統幕の偉い人はどう考えているのだろう???
納得!
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