安レレの中では高品質です

UK-160P、
UK-100に続きこちらを購入しました。

最廉価機種のUK-100より少し割高(希望小売価格ベースで約2000円↑)ではありますが、
材質や造りに大きな違いがあります。

ボディーにマホガニー(ヘッドにも突き板加工有り)、
指板・ブリッジはローズウッドとウクレレに使われるベーシックな素材が使われており、
ナトー材他今一つ材の分からないUK-100よりはっきりした音色が出ます。

構造にも大きな違いが。

ヘッド形状はシャープでより王冠らしい、
しっかりしたシルエットです。

UK-100では背板は平らですが、
こちらは緩くラウンドバック処理が施されています。

更に内部を覗くと、
ブレーシングの数も違います。
UK-100は表２本に裏1本。
UK-160は表裏共に２本、
更にサウンドホールからブリッジにかけて扇状に３本。

まるでギターのような構造です。
ただしこの３本の形状は角材。
恐らく表板(ブリッジ周り)の強度アップが主目的で音響効果はついで、
という感じだとは思いますが凝った造りです。

フレットも波打つことなくまっすぐに打たれていて正確です。
私の買ったUK-100はひどい有様で、
塗装用の下地材が塗られている上に波打っており、
摺り合わせをしたら１ミリ以上の削り幅ができたかと思えば全く削れてない箇所もあるという惨憺たる状況だったのに対し、
こちらはそういった問題は全くありませんでした。
とはいえちょっと端の削りが鋭いものもあるのでそこはヤスリで丸めないとひっかかったり痛かったりするでしょう。

ブリッジも面取りがきちんとされていてしっかりとボディーに接着されています。
安物によく見られるネジ止めもありません。

ペグは巷でも評判の悪い安物が使われていますが、
私は言われているほど酷いとは思いません。
ネジを締めて適切な固さに調節するとスムーズにチューニングできます。
むしろゴトーの安ペグの方がやりにくいような気もします(耐久性は考慮せずの感想です)。