147個の質問の回答として述べられた、芸術についての見識

芸術とは何かを考えることは、
私たちの社会とは何かを考えることです。

芸術とは何かを考えることは、
人間の良心について考えを及ばせることです。

芸術とは何かを考えることは、
社会の歪みや私たちの心の歪みを識ることです。

芸術とは何かを考えることは、
人間が兜や鎧を脱ぎ捨てて、
勇気を出してむき出しの傷つきやすい心に触れることです。
（「はじめに」より）

世界的に活躍する日本画家である千住博が、
芸術について語った本。
新書だが、
途中の12ページ分だけカラー印刷。
全部で147個分のQ&A形式となっていて、
以下のような疑問に対して著者の見解が述べられている。


・北野武は、
なぜフランスで評価されたのですか？
・草間彌生は、
なぜ21世紀になって評価されたのですか？
・人間は、
なぜ絵画を描くのですか？
・絵画の巧拙は、
どこで見分けるのですか？
・日本画と西洋画の違いは何ですか？
・なぜ、
日本画に遠近法は生まれなかったのですか？
・宗教は、
芸術にどう影響を与えましたか？
・なぜ、
浮世絵は印象派に受け入れられたのですか？
・現代美術を理解するには、
学習が必要ですか？
・写真やCG補正が存在する現在、
精巧に描くことは無意味ですか？
・インスピレーションは必要ですか、
どういう時に感じますか？
・絵画は心で描きますか？脳で描きますか？
・芸術家とは才能ですか、
技術ですか？
・芸術家に向く性格、
向かない性格はありますか？
・芸術家は早熟がいいですか、
晩成がいいですか？
・天才は存在しますか？
・作品の価値は、
どのように決まりますか？
・画家がお金儲けすることは悪いことですか？
・絵画は、
どのような視点で観るのですか？
・日本政府は、
芸術にどう取り組むべきですか？
・最高の芸術作品とは何ですか？
・人間に芸術は必要ですか？
・芸術とは何ですか？