悪くないかも

本製品の握りには，指のかかる部分にプラスの電極板があり，他方，植毛ヘッドには，マイナスの電極棒が差し込まれています。
両電極間には，実測すると3V弱の電位差があり，腕をループとして，植毛部から口腔内へ電子を供給しようとするもののようです。


植毛ヘッドの土台は，絶縁物質であるポリプロピレン製であるため，本来は電気を通しませんが，その一部にスリットを設けて電極棒を一部露出させており，歯を磨くときに唾液（＝ナトリウム，カリウム，カルシウム等を含む電解液）がスリット部まで達すると，導電性が生じ，口腔内に電子が供給される仕組みのようです。
植毛部を歯に当てた状態で実測したところ，１〜２マイクロアンペアの微電流を確認することができました。


そもそも，歯垢はイオンの力で吸着している，とする学説があって，仮にこれによるとするなら，微電流を供給してその結合を破壊する，というのは，理にかなっている可能性があります。


仮に，上記作用機序の当否はさておいたとしても，植毛部はコンパクトで磨きやすく，替えのヘッドが，おそらく一般的な歯ブラシより安いので，特殊機能なしの歯ブラシとしても悪くはないと思います。