平和な世の中を切望

ロックの能力も、
平和な世の中であればもっと違う形で生かされていたかもしれないと考えさせられる短編集。
特に今回は今まで以上に殺しの要素が強く、
それゆえにこそこの作品世界の悲哀、
そして不条理が強く打ち出されているように感じました。
また、
読者への温かい配慮も感じられ、
場所によっては「せんさくずきのあなたへ念のため！」と注釈を添える場面なんてものもあるのですから、
エンターテインメントとして、
そして次世代へのメッセージとして楽しく読める作品ではないでしょうか。