ああ、結局ツバサに繋がるのね……

※若干のネタバレあり※
内容自体はとてもいい。
繊細な絵に独特の不思議な雰囲気。

今回も不思議なホリックワールドを体験出来るんだなあ……と思っていたら後半の桜の話から雲行きが怪しくなってきます。

「神に愛された子と同じ名の…」
この台詞を読んだ時 、
嫌な予感がして読み進めてみるとやっぱり……
結局、
今回の「戻」は「ツバサ」のための話でしたとさ。

元々ホリックとツバサは互いをリンクさせるというコンセプトで作られたのは知ってます。

でも、
あくまでも私は、
侑子さんと四月一日達が引き起こす不思議な話が読みたいので、
そこに実は毛色の違うもう一つの話が絡んでました、
なんてのを描かれると、
とても興ざめです。

全てを知りたければ「ツバサ」を読めということでしょうか。
「ツバサ」ファンには悪いですが、
正直私は「ホリック」が好きで読みたいのであって、
ここまで露骨に繋がりを示唆されている「ツバサ」は読む気がおきません。

「ツバサ」は一度完結したと聞きました。
なら今後はホリックと全くリンクさせないという展開も出来たのではないでしょうか。

ホリックはそれ単体でも非常に完成度の高い作品です。
他作品とリンクさせなくてもとても面白いのに……
このままで行くと、
あの卵の謎も、
「ツバサ」を読まないとわからないように描かれるんじゃ……
今巻の最後らへん以外はとても面白かったのですが、
やはり無理やり「ツバサ」とリンクさせている部分でマイナス2とさせて頂きました。