独自の知見や分析に乏しく、乱暴で一方的な記述が目立つ
「ワーグナーの呪い」「ホロコースト」などをキーワードに、
ユダヤ人の音楽との関わりを検証し、
彼らが異彩を放つ秘密に迫る。
そんな「まえがき」を読んで、
面白そうだと購入した。


しかし読んでみたら、
すでに知られているような事柄の羅列に終始して著者ならではという知見に欠け、
最近増えた感のある中身の薄い新書のひとつであった。
入門書と考えれば、
目新しい要素がなくてもしかたがないとも言えるが、
さらに気になるのは、
不正確ではと思う記述があちこちに見られることだ。


ホロコーストを逃れてアメリカなどに新天地を求めたユダヤ人音楽家、
ナチス下のドイツで活動した非ユダヤ人指揮者の明暗、
どれもどこかで読んだことがある話で新味はない。
巻末の人物リストを含め、
さまざまな音楽家を紹介しているが、
経歴や芸風ばかりを(多分に主観的に)記すだけで、
話の展開に核や軸がなく焦点が定まらない。
これではとうてい「秘密」に迫ることはできまい。


アメリカを中心に、
経済・文化面で大きな影響力を持つようになったユダヤ人とそのネットワークが、
同胞の音楽家たちを物心両面で強力に支援し、
躍進の原動力になったということはないのか。
ワーグナー指揮者として評価を高め、
パレスチナ人との協働にも力を入れているバレンボイムの考え、
また彼に対するイスラエルやユダヤ人の受けとめは今どうなのか。
そんな興味への解答も得られない。


また、
不正確あるいは根拠不明の一方的な記述が目立ち、
内容全体への信頼性を損ねている。


その最たるものは、
「リヒャルト・シュトラウスの<こうもり>」という、
クラシックファンならおよそありえない間違いである。


ベルリン・フィルのシェフの座を逸したチェリビダッケについて「カラヤンに寝首をかかれた」と書いているが、
チェリビダッケはカラヤンの運動とは無関係に、
楽団との信頼関係が途中から崩れていたという研究がある。
「『広島の犠牲者に捧げる哀歌』などペンデレツキの作品は、
ホロコーストなどへの怒りと犠牲者への哀歌で満ちており、
彼はレクイエムを書くために音楽家になった」としているが、
「哀歌」はもともと広島とはまったく関係ない曲を改題したものだ。
ユダヤ人とクラシック音楽 (光文社新書)

その他の感想

ラッシュアワー
プレミアしか意味がないですが・・・
羽根が緩い
使用目的が違いますが…
looseに吐きたい人向き
キーに傷を付けにくくすることに関しては良いが。
Kindleのケーブルに
肩こりや冷え性に最高
安いし最高
【6点セット】3.5インチ ハードディスクケースの評価です。
練習用ですね。
極上のロイヤルブルー
写真のすばらしさ
前版とほぼ同じ。
使えて良かった
バケツも洗剤もいらないモップとして[◎]、スチームの効果は昔と大差なく[△]、99.9%除菌は[?]
使えるヤツです
配送が早い。
もう少し写真集を出して欲しい。
壊す
こっちの方がいい
商品の質
泣いちゃった
経済的です!
水まわり用に購入しました
登坂さん!
マカロンがいっぱい♪
期待したぼどではなかった
ギミックが少ないしイマイチ
世界一評価されている日本のバンド
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