予想以上のクオリティ

肺MAC症という名前がタイトルに入っていますが、

MAC以外のNTM(M. kansasii, M. abscessusなど)も
ちゃんと記載がありますので、
NTMを診療する医療従事者は
満足できる内容だと思います。


各論の前に一般的なNTMの臨床について90ページほど記載があり、

そのあと各論Iで肺MAC症についてこれも90ページほど、

さらに各論IIで肺MAC症以外のNTMについて80ページほど。


6800円を高いと捉えるかどうか微妙なラインですが、

書籍のクオリティの高さから考えれば妥当な値段設定だと思います。


個人的には「まれな菌種の臨床」という各論IIの内容が秀逸だと思っています。

M. arupense、
M. kumamotonense、
M. malmoense、
M. shimoideiなどの
合計21種類の稀なNTMについてもしっかりページを割いて説明が掲載されています。

この各論IIには正直脱帽しました。