この本はここが凄い【補足】
 レビュアーのそぞろ歩きさんも書いていますが、
この本は確かに凄いです。

「ヒトラーの演説」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは1933年の首相就任演説における、
よく通る声で絶叫し、
派手な手振りで喝采を受ける姿ではないでしょうか。


 ヒトラーは『我が闘争』の中で大衆演説とプロパガンダ、
暴力の活用について自ら「理論」を示しました。
そして演説家ヒトラー、
組織者ゲッベルス、
暴力者レーム(後にゲーリング)はこの理論を「実践」し、
ドイツの政権を奪取しました。


 著者はヒトラーの演説をデータベース化して、
ヒトラーが行った「実践」を「論証」あるいは「証明」しています。

圧巻なのは、
ヒトラーの演説をテキストにして、
それが優れた構成、
巧みな文法、
様々な修辞法を活用した『素晴らしい大衆向け演説』であることを「証明」した箇所です。

著者がナチス史家ではなく、
ドイツ言語学者だったからこそできあがった労作です。


 しかし政権奪取後演説を核としたプロパガンダは問題を露呈していきます。
ゲッベルスの宣伝省がラジオとニュースを支配した結果、
国民はプロパガンダに慣らされ、
35年から38年にかけて、
ヒトラーの演説は「恫喝外交」の手段となります。
しかし、
40年の対仏戦勝利を最後にヒトラー演説の回数は激減し、
SS保安本部からは密告網を通じてゲッベルスのもとに悲観的な情報が寄せられます。

 41年、
副総統のヘスが単身イギリスへ。
戦時下のドイツは政府と軍と親衛隊が支配しており、
大衆政治活動としてのナチ党(ヘスはそのナンバー2)は存在意義を失っていました。
演説(党活動)は不要な時代になっていました。

 プロパガンダの責任者としてゲッベルスはヒトラーに奮起を促しますが、
すでにパーキンソン病に冒されていたヒトラーにその魔力はありませんでした。


本書のエピローグは全体と最後を適切に要約し、
その上で現在の大衆(私たち)に向かって警鐘を慣らしています。

ヒトラー・ナチスに興味を持つ方にはもちろんオススメですが、
政治的スピーチや大衆煽動術に関心のある方にもオススメです。
ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書)

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