ドーキンス本人の朗読が聴ける至福の16時間

・　このレビューは、
Richard Dawkins 『The Selfish Gene』の朗読ＣＤ（オーディオ・ブック）についてのレビューです。
（amazonの仕様上、
他の商品ページにも表示されているかもしれません）
　 書籍の内容については書籍のレビューにおまかせして、
ここではオーディオ・ブックとしての『The Selfish Gene』について書かせていただきます。


　　先にポイントをまとめると、


’１：ドーキンス本人とドーキンスの奥さん(Lalla Ward）が交互に朗読します
’２：UNABRIDGED（省略なしの全文朗読）です
’３：endnotes（巻末注釈）も全部読みます
’４：2011年に発売されたものです
’５：30周年記念版の序文も読みます
’６：ＣＤは全部で14枚、
収録時間は16時間22分です。
ＣＤのトラックは約5分刻みで入ります
’７：書籍では10回読むのは無理でも、
朗読なら10回、
20回聴けます。
聴くたびに新しい発見があります。


’１について：
　本文については、
2〜3段落ぐらいづつ2人が交代で読みます（Lalla氏が朗読する場合、
主語の "I" が"We" に変更されるなど、
細かい修正が入ります）。
2人ともイギリス訛りです。

朗読はドーキンス本人の方がはるかに上手いです。
感情たっぷりにプロのナレーターも顔負けの朗読を聴かせてくれ、
ドーキンスの生講義を受けている気分になれます。

（他の学者のセリフを読み上げる際にはモノマネ（？）まで披露してくれます。
）

’３について：
　巻末注釈は最後にまとめて収録ではなく、
それぞれの該当箇所に挿入して朗読されます。
（個人的には、
巻末注釈はあまり面白くないので最後にまとめて欲しかったかな…と思います）
巻末注釈の朗読はすべてドーキンス本人です。
該当箇所にくるとドーキンスが "Endnote"と宣言し、
全文を朗読します。
本文に復帰する際は指示は入らず、
Lalla氏に交代することで区切りを示します。

　
’４について：