訳者の新境地
今まで何度も訳されていて、
映画化もされている不朽の名作。

主人公のフランクとコーラは、
立派な道徳観念があるわけでもなく、
学もなければ特別な才能に恵まれたわけでもない。
いうなれば社会の底辺の男女である。

好きな相手ができた → 邪魔者がいる → 殺してしまえばいい、
という短絡的な思考で殺人を犯し、
成功して思わぬ大金を手にしたものの、
互いの望む人生は一致せず、
フランクはほかの女にふらふらと引き寄せられたりする。

いかにもいきあたりばったりで、
そこには綿密に練った計算も将来設計もない。


それなのに、
これほどふたりに感情移入してしまうのはなぜなのだろう。

ふたりにあるのは、
刹那的な感情と愚かしさだけだ。
その一瞬一瞬の欲望はどこまでも純粋で、
どこまでも愚かだ。
しかし、
そこには、
検事のサケットや弁護士のキャッツ、
保険会社のように、
人を操って利用しようとする狡猾さや、
冷徹な打算も緻密な計画もない。
むしろ、
ずるずると関係を続け、
サケットたちのゲームの駒にされるさまには情けなさすら漂う。
ふたりはただそのときそのときの欲求に流されながら、
懸命にあがいている。

そんなフランクとコーラの中にむき出しにされた人間的な部分に、
読者は共感を抱くのではないだろうか。

80年も前の作品なのに、
ちっとも古びた感じがしない。

陳腐な素材の寄せ集めを切ないラブストーリーに昇華させたケインの才能は素晴らしい。


訳者はローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズなど数々の作品を手がけている大御所だが、
この本でさらに新しい境地を切り開いている。
どこまでも進化し続ける訳者の底力のようなものを感じさせる一冊だ。

あとがきの最後に、
この本を訳すことができて訳者冥利に尽きる、
と書かれているが、

この訳者の訳でこの作品を読めたことは、
まさに読者冥利に尽きる。
郵便配達は二度ベルを鳴らす (新潮文庫)

その他の感想

商品が汚損
ダイレクトモードは大きな魅力(追記:本製品は旧型です)
案外いけます、安いけど。
B-boy ????
ケースが割れてました。
良かったです!涙)
これは掘り出し物、とてもナイスな編曲、アンニュイな歌姫登場
初めての子育てに
思っていた感じでなかった。
パーフェクトデザイン!!
漫画で孫子がすんなり入ってきた
実践するに越したことはないよな。
マチュピチュ に行きたい。その準備と下調べに最適?!
情報更新
ボイスハンドガン
でるでるバケツ最速マシン
意外と楽しい
Macで普通に使えました
レタスの水切りに
安くても使える!
柔らかくて使いやすい☆
PSボタンを目安に
毎回これ!
心が豊かになるような雑誌
比類なき最終巻
待ってました!!
g580用に購入
おいいしい
ハイクオリティー
暗いですね
戻る