戦争は始まったら止まらない

前作では人間のエゴと傲慢によって化学が暴走する恐怖を描いた。

今作はその１０年後の地球を描いている。

猿たちをフルCGで映像化したヴィジュアルのクオリティと
モーションキャプチャーも劇的に進化している。


主役のシーザーは2,000の猿の群れを率いるリーダーそして父親、

知性とカリスマ性を持った猿でもあり、

公平さや他人の意見も聞くような柔軟性もある。

「漢の中の漢」と思わせるところが作品の一番の魅力。


今作はオリジナルシリーズの72年「猿の惑星・征服」の部分に当たる。

テーマは戦争や紛争が一度起きてしまったら終わらせるのは
難しいということだ。
ちょうど１００年前の大戦や今の世界を見渡せば。


アクション映画としても一級品で
馬に乗りアサルトライフルを撃ちまくりながら人間側に突っ込んでいく猿や
戦車を人間から奪って戦車を操る猿などをはじめ
モーションキャプチャーを多用したシーンにも注目。

オススメです。